二階堂くん大活躍の 『3月のライオン』 第13巻

2017.10.03 Tuesday 03:14
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    待ちに待った13巻が出た 『3月のライオン』。
    メインは、やはり持病を持つ二階堂くんと宗谷名人の
    初の公式戦と言えるでしょう。

     

    体力的なハンデを持つ二階堂くんが持ち時間の短い
    対戦で全力を出し切る姿が感動的です。

     

    とくに、つねに冷静な宗谷名人を本気モードに
    引き出した名局は、まさに一つの冒険譚。
    対局後に届けられる、宗谷名人からの幻の棋譜も
    結局は不戦負となってしまった二階堂くんにとって
    また次のステップへと挑戦していくチケットのようで
    今後の二階堂くんの活躍が楽しみです。
    そういえば、13巻は主人公・零くんの影が薄めかも?

     

    帯には 「挑戦の13巻」 という文字が踊っており、
    やはりもう一つの挑戦である、林田先生VS島田七段の
    戦い(島田さんは戦ってないけど)も注目ですね。

     

    『3月のライオン』 は、プロ棋士という特別な人が
    中心になっているストーリーなだけに、零くんを
    育ててくれた幸田家の奥さんから視点や、一般人から
    見た棋士の存在を描いたエピソードは希少です。

     

    将棋好きな林田先生にとって同い年のヒーローである
    島田七段が、あかりさんのハートを競う相手になる
    可能性が出てきた現状に悶々としつつも、勇気を出して
    彼女が働いている銀座のお店に行くあたり、まさに
    清水の舞台。名人戦に勝るとも劣らない勇気が必要
    だったに違いありません。

    「男には、負けるとわかっていても戦わねばならない時が
    ある」 と言いますが、戦え、林田先生!

     

    と言っても、たしかに先生本人が分析している通り、
    島田さんは “将棋が強くて、誠実で、人望もあって、
    中身も大人” な人だし、あかりさん自身、自分の父親の
    トラウマがあってなかなか恋愛には踏み出せないという
    心の問題もあり、前途多難な展開が予想されます。

     

    とはいえ、日本将棋連盟の神宮寺会長が、宗谷名人と
    二階堂くんの対局を見ながら、自分の妻の夢は見たことが
    ないけれど、宗谷名人と対局した時のことを今でも夢に
    見るというエピソードもあり、あれは伏線?

    棋士にとっての一番はやはり対局であり将棋。
    林田先生が島田七段に対してつけいるスキがあるとしたら、
    “あかりさんが一番” という行動を、然るべきタイミングで
    起こせるかにかかっているでしょう。

     

    林田先生には、一般人代表として、頑張ってほしいですね。

    映画の林田先生役は、大河で人気だった高橋一生さんだし、

    うん、行けるかもしれない!

     

    【関連記事】
    ◇多面的な人間模様が魅力の 『3月のライオン』
    http://nureinmal.jugem.jp/?eid=1278
    ◇『3月のライオン』 第12巻&アニメ
    http://nureinmal.jugem.jp/?eid=2953

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    『るろうに剣心〜北海道編〜』 スタート!

    2017.09.22 Friday 23:01
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      ちょっと前に書店に行ったら、表紙にでっかく
      「伝説、再び」 と銘打って、新連載を飾って
      『るろうに剣心〜北海道編〜』 が掲載されている
      ジャンプスクエアを見つけたのですが、仕事前
      だったのでスルーしたら、帰りにはなくなっており…。

       

      漫画雑誌が多い書店に行って、ようやく購入して
      きたのでした。特製A5クリアファイルも付いてたし、
      どこから物語がスタートするのか気になったのです。

       

      映画用にパラレルな作品を書いていたし、北条司さんの
      『CITY HUNTER』 と 『ANGEL HEART』 のように、
      登場するメンバーが一緒でも微妙に調整が入って
      いるかもしれないので、そこだけは押さえておいて
      あとは単行本化を待とうと。

       

      そうしたところ、こちらはきちんと本編の続きとなる
      明治16年からでした。18年ぶりの本編新章。
      『ポーの一族』 の40年ぶりの再開があったので、
      もう驚きませんけど(笑)。

       

      なんと、西南戦争で死んだはずの薫の父ちゃんが

      北海道で生きている証明の写真が手に入り、道場に

      帰ってこない理由を探るべく、お迎えに行くという展開。

      生きてたんかーい!? 不在の間に、娘が道場を守るため

      かなり大変な目にあったのを、わかってるんかーい!?

       

      明治16年といったら、戊辰戦争も終わっているし、
      どういった敵になるのやら。
      新たな仲間が登場するのか、以前の作品のメンバーが
      多少なりとも登場するかはまだ謎です。
      人気キャラの左之助は出るっぽい。

       

      少なくとも斎藤一がラストワンカットで登場しており、
      牙突は見られること決定なので、あとは誰でもいいや。
      ただ、逆刃刀は弥彦にあげてしまってるのに、何で
      戦うのでしょうか。初回は弥彦から借りてたけれど…。
      もしや、志々雄が遺した刀を明日郎から没収?
      でも、できればやはり逆刃刀でいってほしいですね。

       

      剣心の体調については、明治時代の飛躍的な医学の
      進歩とかで、何とか凌げると思いますが、どうやって
      以前の作品との整合性をつけていくかも楽しみです。

       

      ただ、もともと北海道編の話はあったので、それほど
      展開に破綻なく進むのかもしれません。和月伸宏さん
      だしね。車田正美さん的な楽しみはないかも?

      でも、剣心って本編最終回では髪の毛が短くなって

      いたような覚えも…。短期間で伸びたのか!?

       

      次回もクリアファイルが付くようなので、もう1回は
      買わねば、ううう。

       

      【関連記事】
      ◇まさに完結 『るろうに剣心〜伝説の最期編』
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      ◇おろ!『るろうに剣心〜特筆版』 が新古書店に!
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      『銀匙』『リアアカ』『プレイボール2』

      2017.08.17 Thursday 23:18
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        お盆明けで書店に行ったら、少年漫画がどばっと刊行
        されていました。
        講談社からは 『リアルアカウント』 16巻、小学館
        からは 『銀の匙』 14巻、そして集英社からは
        『プレイボール2』 1巻と三社揃い踏みです。

         

        とくに、『プレイボール2』 はかなり原作の絵に
        近いものの、ちばあきおさんの未完の作品のまま
        心の中に取っておきたい気持ちと、新たに創造される
        谷口くんの高校生活を知りたい気持ちとの葛藤が
        ありましたが、38年も経って再開するということは
        出版社も原作者・作画の方も深い 『キャプテン』
        『プレイボール』 愛があるに違いないと信じ、まず
        1巻は見てみることに。

         

        『プレイボール』 の時代と泥臭さを再現

         

        38年前の時点からスタートしているので、ちょっと
        タイムスリップしたかのような世界です。
        横顔の描き方が気になりますが、かなり原作に近い
        タッチを目指しているのが伝わってきました。

         

        絶対に今の時代には響かないスポコンぶりを堂々と

        展開していて、覚悟が感じられ、好印象です。

        まあ、若者には(年寄り臭い)ウケないけどね。

        それでいいのだ!

         

        本編の連載当時はカッコいいお兄さんに見えていた

        イガラシくんも、今見ると自分の子供みたいな年齢に

        なっていましたお。。。

         

        段々、ミズキがいい奴に見えてきて怖い 『リアアカ』

         

        『リアルアカウント』 は、「不謹慎ハンター24時」
        という新ゲームに突入。リアアカタワーのバトルに
        なってからは、登場人物それぞれが抱える心の問題を
        バトルゲームを通じて、一人ひとりクリアしていく
        読みやすい展開となった模様。ジャンプ的な傾向に
        なってきたとも言えます。

         

        連載が長期化したことで、いろいろと突っ込みどころ
        も増えてきましたが、これぞ少年漫画って感じです。
        アタルの情報をネットでチェックしたはずのユウマが
        アイリに言われてふたりが入れ替わっていると知るのも
        その一例で、ご愛敬と言えましょう。

         

        気長に待ちましょう 『銀の匙』 の次巻

         

        『銀の匙』 は、ようやく出たかという感じです。
        『アルスラーン戦記』 との兼ね合いもあったでしょうが、
        御影さんの受験までは一気に行ってほしかった。

         

        連載も表紙を飾ったかと思ったら、作者の家庭的
        事情から休載となり残念ですが、ご家族の病気が
        原因だと巻末にも描かれていました。
        まずは、作者の荒川弘さんのご家族が快方に向かう
        ことをお祈りいたします。


        予想通りの展開となった八軒くんの受験については、
        長い目で見守りたいと考えています。
        まあ、ある意味、八軒くんと御影さんの関係から
        すれば、第一部完といった第14巻でした。

         

        『HUNTER×HUNTER』 や 『7つの黄金郷』 を待つ
        よりは期待できそう。

        ところで、東村アキコさんの 『海月姫』 は完結
        したんでしたっけ?
        『東京タラレバ娘』 のラストは、本来 『海月姫』
        向きの少女漫画的な終わりで、やや失望したばかり。

        タラレBARは最後まで辛辣だったけど、本編は意外と

        いうより、甘すぎる着地でガックリです。

        やや、作者の世界観や価値観に飽きてきました。

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        海賊と、巨人と、文豪と太宰治

        2017.08.11 Friday 20:09
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          お盆のせいか、転職求人原稿の取材・制作がピタッと
          入ってこなくて、8月期収益がヤバげです。

           

          さらに、各案件、打ち合わせが多い割に、打ち合わせ
          だけでは収入にならないので、交通費と時間だけが
          消費されて、さてさてどうしたものでしょう。
          有休休暇ならぬ、憂休急下状態です。

           

          考えても、各編集部に打診しても、答えはわかって
          いるので、漫画読んで、アメーバの今週で終わる
          ピグブレイブをして、まさにニート生活を満喫
          するしかないじゃないですか!

           

          『ONE PIECE』 86巻は、いよいよサンジくんの結婚式。
          サンジくんの心の動きが見どころでしょうか?

           

          一方で、当面の敵であるビッグマムの過去も描かれて
          いて、これがおそらくこのバトル終結のヒントになる
          であろうし、ビッグマムの娘であり、新婦のプリンちゃん
          の今後の行動が楽しみです。

           

          『進撃の巨人』 23巻は、ある意味、本格的な第二章に
          突入した感があり、4年後のライナーが主役とも
          言える展開。昔のエレンを思わせるガビという少女が
          登場しますが、全く感情移入できない感じが、いかにも
          この作品らしさとも言えなくもありません。

           

          アンビバレンツな感情に揺れるライナーと、王家の血を
          継ぐ危険人物(猿)のジークが始祖の巨人の力を手に
          入れても、王家の思想に支配されるのではという疑問と、
          13年ごとに転生する巨人の力は、エルディア人全員が
          絶滅しないと “永遠に不滅です” なのも、ちょっと
          食傷気味となりそう。

          今回 “巨人化学の副産物” と表現されていた、

          アッカーマン一族の手で “一掃” していただくしかない

          のではと、やや投げやりな気分になってきました。

          巨人は駆逐じゃなく、お掃除するしかなさそうです。

           

          『文豪ストレイドッグス』 13巻は、探偵社&マフィアの
          ボスの命がかかった大掛かりな作戦のはずが、結局、
          芥川と敦くんの共闘がメインで、組合(ギルド)の時より
          パワーはアップしていたけれど、盛り上がりにはイマイチ。

           

          また、ドストエフスキー率いる 「死の家の鼠」 集団は
          組合(ギルド)のメンバーに比べると、キャラの魅力が
          弱い気がします。今回も活躍のフィッツジェラルドさんの
          カリスマ性を見よ!

           

          ただ、他人の思考を操作できる異能を持っているっぽい
          ドストエフスキーとの戦い本番はこれからのようで、
          芥川と敦くんの肉体系バトルではなく、カギを握るのが
          乱歩さんと、犯罪の証拠を消滅させる異能者との
          頭脳戦になるのを期待しています。現状では、実は
          異能者でない乱歩さんにとっては、証拠からの推理が
          不可欠ですが、意外と異能者でないところが勝因と
          なればいいのですが…。

           

          どちらにせよ、もともと 『文豪ストレイドッグス』 は
          ストーリーより、絵やキャラクターデザインが好きで
          ついつい買い続けている作品なので、もうちょっと
          魅力的なキャラを登場させてほしい〜!

           

          本物の太宰治が下宿した 「碧雲荘」 関連

           

          以前、太宰が下宿したアパート 「碧雲荘」 の集会や
          取り壊し反対の署名に参加したことを書きましたが、
          残念ながら、高齢社会のニーズには勝てず、建物は
          由布院へと移築されることになりました。

           

          その活動についてまとめられているサイトを見たら、
          「第一章:こんな目的で集まっています」 の頁に
          「くまころりん八起き」 の写真が流用されていて
          ちゃんと流用元として、このブログ名が入って
          いました。公演中の撮影は禁止だったのですが、
          会場の様子を撮影したものを3点も使っていただき
          ありがたく思っています。
          https://ogireki.jimdo.com/

           

          【関連記事】
          ◇「桜桃忌」 が私のテレビデビュー!
          http://nureinmal.jugem.jp/?eid=137
          ◇ワンフロアだけど奥が深い 「太宰治文学サロン」
          http://nureinmal.jugem.jp/?eid=2555
          ◇「第2回太宰サミット〜荻窪の碧雲荘を残せるか〜」 前編
          http://nureinmal.jugem.jp/?eid=2561
          ◇「第2回太宰サミット〜荻窪の碧雲荘を残せるか〜」 後編
          http://nureinmal.jugem.jp/?eid=2562

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          『ANGEL HEART』 16巻でようやく劉信宏に春が

          2017.07.30 Sunday 23:59
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            『CITY HUNTER』 の続編のようでありながらも、微妙に
            登場人物の年齢は10歳以上シフトして、さらに前作の
            ヒロイン死亡という衝撃的から始まった 『ANGEL HEART』
            が、「コミックバンチ」 連載分と、「コミックゼノン」
            の2ndシーズンの17年をかけて完結しました。

             

            最初、中扉を見て 「ん?」 と思ったのは、信宏の
            髪の色が違うことでした。

             

            冴羽獠ちゃんが 『CITY HUNTER』 の時とは、多少

            性格も立ち位置も変わったけれど、それでも現役でいて
            くれるのが嬉しかったのですが、香瑩が二十歳になる
            エピソードあたりから、何となく幕引きの雰囲気も
            匂わせていたし、区切りとしてはいいタイミング
            なので諦めます。

             

            最終巻の16巻では、獠に猛アタックしていた楊姐さん
            の結婚騒動が中心で、めでたく終わったのでした。
            そして、最後までカメレオンというキャラクターは
            何がしたいのかわからないまま。それでこその

            カメレオンなのでしょうか? わからん!


            『CAT'S・EYE』 にも “ねずみ” という、すぐに
            ちょっかいを出してくるキャラがいましたが、作者は
            結構こういうキャラ、好きなんでしょうね。

             

            『ANGEL HEART』 は 『CITY HUNTER』 の時よりは、
            前作の男女逆転夫婦を描いた 『FAMILY COMPO』
            寄りの作品だと思います。16巻後半のクライマックス
            シーンは、『CAT'S・EYE』 のクライマックスにも
            なった空港だし、最後の15ページは全くセリフがなく
            絵だけで見せるのは 『CITY HUNTER』 の最終回と同じ。

             

            15巻で、香の心臓を移植して生きている香瑩が
            これまで考えなかった “自分自身の幸せ” を
            実父の死を通して意識するようになり、ついに
            養成所時代は彼女に命を譲り、再開後は彼女を密かに
            支えてきた劉信宏に意思表示するシーンに、信宏の
            思いが報われて良かったと安堵。

            17年の連載の間に、信宏は香瑩のために何度命を
            組織に差し出そうとしたことか。

             

            彼女が養成所時代に掻っ切った首を隠すために、襟の
            立った服を着ているというのは以前、巻末か何かに
            書いてありましたが、香瑩に似合わないと言われながらも
            髪を染めていたのも過去を思い出させないためだった
            のだと最後でわかったという…さりげなさすぎるぞ
            信宏の思いやり。ともあれ、大団円で良かったです。

             

            これで、喫茶店 「CAT'S・EYE」 も36年の営業終了
            ってことでしょうか。

            category:漫画 | by:まるたん | - | - | -

            前作を読み返したくなる 『ポーの一族 春の夢』

            2017.07.22 Saturday 23:23
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              漫画の神様が手塚治虫先生なら、私にとって、
              少女漫画の神様は萩尾望都さんです。

               

              当時は、恋愛ものとか、学園ものしかない
              少女漫画の中で、フランス革命をテーマにした
              池田理代子さんの 『ベルばら』 と、萩尾望都さんの
              『ポーの一族』 は、子供心に革命的でした。
              『ベルばら』 はフランス革命だしね(笑)。

               

              ちょっと、当時は理解力が足りない状態で読んでは
              いたものの、これまでにない世界観と、少女漫画の
              可能性を大きく変えた作家さんだと思います。

               

              (持ってる色紙は、残念ながら 『トーマの心臓』)

               

              『11人いる!』 のようなSFを描いてみたかと思えば
              『トーマの心臓』 のような人間の内面を掘り下げた
              作品もあって、連載のリアルタイムからは少し
              遅れたのですが、いろいろな作品を読みまくった
              覚えがあります。

               

              その後の作品では、短編 『半神』 も衝撃的だったし、

              たった6ページの作品で、Wikiにすらスルーされている

              『MOVEMENT II』 は、漫画なのに音楽が脳内に

              聞こえてくるような、不思議な作品でお気に入りです。 

               

              40年ぶりの新作

               

              そして2017年、なんと40年ぶりの新作が発表されました。
              最終回は、田村由美さんの 『7SEEDS』 の最終回と
              かぶったので、雑誌で読んでしまってはいましたが、
              『ポーの一族 春の夢』 はやっぱり名作でした。

               

              小学館の謳い文句としては “新作続編” とありましたが、
              アランが生きている時代なので、単なる “新作” では?
              アランを失って野原に突っ伏していたエドガーのその後も
              気になるところです。

               

              本作の時代は、1940年の第二次大戦中のヨーロッパ。
              イギリスに疎開(?)してきた二人の家に訪れる
              ドイツ人姉弟とのふれあいと、以前はあまり詳しくは
              描かれていなかったポーの村のこと、ポーの一族の
              吸血鬼(バンパネラ)としての立場など、前作には
              なかった設定も知ることができ、再度前作を読み直し
              たくなる一冊です。

               

              40年も経っているので、絵柄は変わりましたが、
              萩尾さんならではの世界観は健在。というより、
              さらに深く、ポーの一族同士の事件も発生し、
              続編が期待できそう。

               

              以前は、わがままなアランをバンパネラに変えた
              エドガーの気持ちが理解できませんでしたが、
              本作でその真意が語られるシーンがあり、ますます
              前作でアランを失ったエドガーの行く末が気に
              なってしまいます。

               

              中国&香港旅行の際、萩尾さんとご一緒させて
              いただきましたが、エドガーのイラストを描いて
              もらう絶好のチャンスだったのに、言い出せなかった
              自分が未だに残念です。ギャグタッチのエドガー・
              ポーチネロ(『とってもしあわせモトちゃん』 に
              登場する3頭身位のキャラ)でも良かったのに。
              やっぱ、萩尾望都さんは神ってます!

               

              【関連記事】
              ◇震災から5年 『萩尾望都作品集 なのはな』
              http://nureinmal.jugem.jp/?eid=2797

              category:漫画 | by:まるたん | - | - | -

              「週刊少年ジャンプ」 創刊50周年壁画

              2017.07.17 Monday 23:54
              0

                新宿駅の乗り換えで地下のコンコースを歩いていたら、
                壁面に、創刊50周年を記念して 「週刊少年ジャンプ」 の
                表紙がズラーッと貼られていました。

                 

                 

                総武線からの乗り換えだったので、西の16番線方向から
                東の方へ進んでいったので、まず目に入ったのが
                『こち亀』 の両さん。しかも、昔のタッチのものです。

                 

                 

                ところどころに代表作となった作品が大きめのサイズで
                レイアウトされており、『コブラ』 や 『キャプテン翼』
                といった作品もありました。さりげに 『奇面組』 も(笑)。

                 

                 

                東寄りの方は、私が週刊で買っていた頃の作品群。
                『北斗の拳』『DORAGON BALL』『CITY HUNTER』 など、
                それぞれ続編も出てますが、少年誌連載中の懐かしい
                時代の絵で、ちょっと残念だったのは車田正美作品の
                代表が 『聖闘士星矢』 だったことかな?

                 

                 

                やっぱ、『リングにかけろ』 が突っ込みどころ満載の
                名作で、敵のインフレ現象と、長期連載すると最初の
                設定と食い違っていくジャンプらしさと、死んでも復活
                する強引な展開が最高でした。

                 

                もちろん、『リンかけ2』 も麟童と竜童の決戦まで
                見届けさせていただきました。こちらも、剣崎と
                菊姉ちゃんの子供がいたこと自体、驚きのスタート
                でしたけど(笑)。

                 

                 

                そんな表紙絵が敷き詰められた壁面の一番右端に
                『プレイボール』 の表紙がありました。
                谷口くんの周りに先輩がいるので、高校1年の
                連載時期のものでしょう。

                http://www.chibaakio.jp/

                 

                私が週刊少年ジャンプを買い始めたのは、この作品が
                キッカケ。SMAPの歌じゃないけれど “努力と根性”、
                そしてチームワークの大事さを刷り込んでくれた
                健全な作品です。他の原作者・作画での続編も

                あるようですが、ちばあきおさんのほのぼのタッチで

                谷口くんが甲子園に出る姿を見たかったなぁと、

                今も残念に思います。

                 

                今も 『ONE PIECE』 の単行本は買っていますが、
                私の週刊少年ジャンプ歴の “プレイボール” は
                ちばあきおさんの作品から始まったのです。

                 

                【関連記事】

                ◇『キャプテン』 の “頑張る” すばらしさ
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                ◇新宿住友ビル 「北条司原画展」 には100tハンマーも
                http://nureinmal.jugem.jp/?eid=2598

                category:漫画 | by:まるたん | - | - | -

                『バーナム効果であるあるがある』 で語られる雪見大福の地球征服計画

                2017.07.06 Thursday 04:26
                0

                  川原泉さん、6年ぶりの新刊 『バーナム効果で
                  あるあるがある』(白泉社刊)が出ました。

                   

                  「〜がある」 シリーズの一環なので、舞台は
                  私立・彰英高校。以前の 「〜がある」 シリーズで
                  主役として登場した人も出てきますが、こんなに
                  たまにしか新刊が出ないと、ほぼ設定を忘れており、
                  それでも全く問題ない緩さは健在です。

                   

                  本作は、川原作品の初期からちょこちょこ登場する
                  リトル・グレイを中心としたエピソードがあるのが
                  このシリーズの中でも注目すべき作品かと。

                   

                  それだけに、緩さと緊張感の無さがいつも以上に
                  増幅されている感じ。なんと、あのおとぼけ宇宙人が、
                  地球征服、もしくは人類殲滅を狙っていたという
                  展開なのにも関わらず…です。

                   

                  一方で、川原作品らしい蘊蓄的な側面も、表題の
                  バーナム効果についてだけでなく、“日本の製造業”
                  及び、弓道について図解&文字べったりの説明が
                  あって、懐かしさをおぼえたのでありました。

                   

                  ただ、個人的には女の子の目の表現が、前の方が
                  好きだったかもしれません。

                   

                  【関連記事】
                  ◇川原泉氏は予言者か!?
                  http://nureinmal.jugem.jp/?eid=1276

                  category:漫画 | by:まるたん | - | - | -

                  『サツリクルート』 の就職留年生の角倉くんを絶賛応援中!

                  2017.06.24 Saturday 23:55
                  0

                    ひっそりと1巻から読み続けていた 『サツリクルート』
                    (MITA原作、吉宗画)が、5巻から新章に入り、さらに
                    就活物とはいい難い展開となっています(笑)。

                     

                    まあ、悪魔たちが、なぜ就活生をターゲットに選んだか
                    については、ようやく説明がありましたが…。

                     

                    新卒の就活がベースにはなっていますが、悪魔によって
                    引き起こされた恐慌のため、企業は4大財閥に集約され、
                    その系列企業の下位から上位へと就活していくという
                    ゲーム感覚な世界になっております。

                     

                    主人公は、そんな4大財閥の一つ、蓼丸財閥のCEOの
                    養子で、俺様気質な蓼丸カズヤ。夜神月的な人物。


                    1巻で、蓼丸財閥の派閥争いで父が失脚し、本来は
                    会社の後を継げば良かったはずが、就活する羽目に。
                    採用する側の考え方はわかっているものの、一般人
                    との感覚があまりにズレているため、自分の力では
                    内定が取れないこともあって、ほぼやけくそ気味に
                    悪魔から与えられた能力を使って採用を勝ち取ることに。
                    見返りは、不採用になったら死という条件付き。

                     

                    能力者同士、相手の手の内の探り合いは面白い!

                     

                    当然、悪魔の能力を持つ就活生は、ニコイチ面接や
                    グループディスカッション、インターンシップにも
                    紛れ込んでおり、採用担当者に対してどう能力を
                    使って採用を得るかということだけでなく、能力者
                    同士がぶつかった場合に、相手が持つ能力がどんな
                    ものか、それをどう打ち破るかが見どころ。

                    ちょっとカードゲームの、腹の探り合いに似ています。

                     

                    新章に入ってからは、蓼丸財閥を吸収し、乾財閥の
                    子会社も買収し始め、飛躍的な成長を遂げている
                    悪魔の巣窟・天雲財閥での上位企業における採用試験
                    に絞られてきた感じ。採用担当者が、ゴスロリ風の
                    女の子の姿をしている悪魔だったり、ハードボイルド調な
                    服にサングラスの強面悪魔だったりと、さらに現実から
                    乖離した状況が繰り広げられており、本物の悪魔に
                    知られず、悪魔の力を与えられた就活生が、相手の
                    能力を見抜いて、採用を勝ち取るという方向性に
                    なってきました。

                     

                    最初はもっと、日本の採用試験における穴を多少は
                    掘り下げた作戦で、能力を使っていく話かと
                    思いきや、流れ流れてどこまで行くのという感じです。

                    とはいえ、傲慢男・蓼丸カズヤも、就活を通じて
                    知り合った能力者たちと、次第に一般人的な人間関係
                    を築けるようになり、少年漫画らしい “仲間感” が
                    芽生えてきております。

                     

                    カズヤと同じボロアパートに住む就職留年4年生の
                    能力者でない角倉くんの活躍が見られた6巻は
                    これまでになく笑える展開でした。本人、必至だけど。
                    私は、『ONE PIECE』 でも能力者でないウソップ
                    ファンなので、角倉くんはツボですね(笑)。

                     

                    もはや、就活についての云々より、メディアに強い
                    天雲財閥の関連企業を使って、人間を洗脳しようと
                    企んでいる悪魔の野望を、カズヤたちがどう挫くのか、
                    なぜ悪魔の能力を人に与える悪魔たちと、天雲財閥に
                    巣くう悪魔がいるのかといったあたりが今後の注目点
                    と言えるでしょう。

                     

                    『リアルアカウント』 15巻

                     

                    そんな 『サツリクルート』 を読む一方で、相変わらず
                    “スマホの充電ゼロで死” という設定の 『リアル
                    アカウント』 も15巻まで来てしまいました。

                     

                    これまた塔でのミッション攻略のためのバトルに終始

                    していて、肝心のアタルが本来敵対していたリアアカ社側に
                    ついて、ユウマを殺そうとしている理由や、アタル編の
                    続きがあるはずなのに、そこが伏せられている点など
                    もやもや感ハンパないまま、勢いに任せてストーリーが
                    爆走中です。20巻あたりでまとめてほしいなぁ。

                    category:漫画 | by:まるたん | - | - | -

                    絵だけ見ても引き込まれる 『とんがり帽子のアトリエ』

                    2017.06.10 Saturday 23:50
                    0

                      以前、惣領冬実さんの 『マリー・アントワネット』
                      について書きましたが、美大出身の作者の洗練された
                      画力で、ストーリーもさることながら、各コマに
                      描かれる見事な描写に、漫画を蔑んでいるわけでは
                      ありませんが、「カラー絵本で見たかった」 と
                      いうのが、正直な感想でした。

                       

                      そして今回、同じような気持ちにさせられたのが、
                      白浜鴎さんの 『とんがり帽子のアトリエ』 です。
                      白浜鴎さんも芸大出身で、さすがの画力!

                       

                      テーマは魔法使いで、街並みもちょっと中世風。
                      1コマ1コマ、そして魔法描写の美しいこと!
                      見せ場シーンはまさに一つの名画です。

                       

                      1巻は今後明らかになると思われる伏線だらけ

                       

                      魔法使いと普通の人 「知らざる者」 に分けられて
                      いる世界にあって、ある幼少期の出来事から
                      魔法使いに憧れを持ちつつも、普通の人は魔法使い
                      にはなれない世界にあって、魔法を使うことは
                      生まれついての運命だと諦めていた少女がある
                      事件を起こしたのをキッカケに、キーフリーという
                      魔法使いの弟子として、特例として魔法使いの
                      修行を始めることに。

                       

                      幼少期に、一般人の彼女に魔法の道具を主人公

                      ココにわたした異形の者は何者なのか、魔法使いは

                      本当に生まれつき魔法使いなのか、「つばあり帽」 の
                      組織はどんな災いを起こそうとしているのか、
                      といった謎も散りばめられています。

                       

                      さらに、魔法修行のためキーフリーのアトリエで
                      一緒に修行する3人の女の子たちも個性的で、
                      中には特別扱いされるココに反感を持つ子もいて、

                      次々と試練が与えられる中、基本、ノーテンキな

                      ココは、真っすぐにその試練にも立ち向かっていきます。

                       

                      彼女の原動力は、「魔法が好き」 という思い。

                      作品の冒頭にある文章から考えると、特殊な才能は

                      生まれつきのものではなく、その後の努力による

                      ものだというテーマも含まれているのかな? とも

                      思えなくもありませんが、まだお話は始まったばかり。


                      魔法好きというか、現状は魔法に憧れる、やや

                      ミーハー的な性格のココが、結構ヘビーな状況でも

                      楽観的かつ前向きに成長していく様は、かわいくもあり、
                      時々、あまりにお気軽でイラッとする展開もなくも

                      ありません(笑)。

                       

                      ともかく、ココの師匠であるキーフリーの所作の
                      優雅さと、彼が繰り出す魔法の美しさ、そして
                      どこか飄々としたスナフキンのような性格に
                      魅了されております。

                       

                      『ハリーポッター』 や 『ハウルの動く城』、
                      ちょっと傾向は異なりますが 『魔法陣グルグル』
                      などの作品が好きな人には、熱烈オススメ!

                       

                      ちょっと値が張っても、全ページカラーで見たい
                      世界なので、アニメ化してほしいなぁ。
                      単なる魔法少女的な色彩感ではなく、多少、
                      ダルトーンの色をベースにして。
                      実写よりもアニメの方が、原作の雰囲気をさらに
                      魅力的に表現できそうな作品です。

                       

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                      ◇晴勤雨読(惣領冬実作 『マリー・アントワネット』)
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