原作未読&前作未観賞でも感動できる 『祈りの幕が下りる時』

2018.02.19 Monday 23:45
0

    『祈りの幕が下りる時』 は原作も良かったので、
    シリーズ物なのでキャストももう慣れているし、そのまま
    映画も良かったという感じでした。

     

    新参者シリーズの完結作らしく、エンドロールではドラマに
    登場した懐かしい人たちもカメオ出演しているので、
    「誰出てたっけ」 とチェックしておくと、より楽しめる
    かと思われます。
    http://www.tbs.co.jp/tbs-ch/item/d1760/

     

    私と友人は、共にドラマから見ていたにも関わらず、
    犬も一緒に出ていたのに恵俊彰さんてどこで出たっけと
    お互いに脳の老化を痛感させられたのでした。

     

    まあ、思い出せないことを思い出す努力ってボケ防止に
    効果的だと健康テーマの番組でやっていたので、いい
    ボケ防止(っていうか、すでに進行してますが)に
    なったと喜ぶことにしました。

     

    内容については、どう書いてもネタバレになりそうだし、
    原作を読んでいなくてもキャストを見れば、本作は
    “フーダニット” ではなく、“ホワイダニット” で
    あることは予想がつくと思うので、スルーします。

     

    これまでになく、日本橋室町から人形町周辺の老舗を
    中心に、これでもかこれでもかというくらい、名店が
    登場していて、日本橋名店ガイド的な側面もあって、
    長年通勤していたエリアだけに楽しく観られました。

     

    親子で海辺を歩いているシーンでは、松本清張の
    『砂の器』 のワンシーンを思わせ、抒情感もたっぷり。
    で、後からプログラムを買ってみたら、なんと監督が
    『砂の器』 をクロスする要素がある作品であることから
    それを意識して製作したと知り、「あのシーンはやはり
    『砂の器』 へのオマージュだったのだ」 と納得。

     

    ただ、パンフレットは観賞後に買った方が良いでしょう。
    ちゃんと 「※結末に触れていますので観賞後に」 と
    書かれているインタビューがあるのですが、つい
    うっかり内容が目に入ってしまうと、原作未読の人に
    とっては、“ホワイダニット” が半減するので注意です。

     

    これで、新参者シリーズは終わってしまいますが、

    加賀恭一郎シリーズとして、『TRICK』 や 『海猿』 みたいに、

    ファイナル続編の映像化を密かに期待しています。

     

    『歪笑小説』 の 「夢の映像化」

     

    さまざまなテーマを時に暗く、時に軽く、多彩な表現で
    楽しませてくれる東野圭吾さんですが、その中で軽い方の
    分類に入る 『歪笑小説』(集英社文庫)。

     

    『怪笑小説』『毒笑小説』『黒笑小説』 と並んで、
    気軽に楽しめる短編集です。中でも 『黒笑小説』 と
    『歪笑小説』 は、出版業界を舞台にしたコメディが
    多数収録されている、いわゆる業界物です。

     

    そんな 『歪笑小説』 の中に、作者本人を多少投影
    したような熱海圭介という作家が登場するのですが、
    自分の作品が2時間ドラマになるまでのドタバタが
    描かれており、熱海の仲間たちが作品のキャストを
    妄想するシーンがありました。

     

    熱海は主役を演技派の高井利一(おそらく中井貴一さんが
    モデル)にしたいと言い、友人はヒロインを松崎羅々子
    (おそらく松嶋菜々子さんがモデル)にしてほしいと言う
    シーンがあって、実際に中井貴一さんは 『麒麟の翼』 に、
    松嶋菜々子さんは『祈りの幕が下りる時』 に出演され、
    キャストを見た瞬間、「これって原作者希望?」 と
    歪笑させていただきました。

     

    さらに、その作品でもう一人登場するのが、木林拓成。
    大手事務所の国民的スターで、主役しかやらないとか、
    「キバタクは何をやってもキバタク」 とか際どい
    セリフもあったりするのですが、近々、『歪笑小説』 と
    同じ集英社文庫 『マスカレード・ホテル』 に木林拓成の
    モデル丸出しの木村拓哉さんが出演するそう。

     

    できれば、どこか小道具で、熱海圭介著の 『電撃のポエム』
    を使ってくれると、アフロヘア―にまでなって次作の
    PRに励んだ熱海圭介さんが成仏できると思います(笑)。

     

    ちなみに、『歪笑小説』 をBOOKOFF行きにしなかったのは、
    収録作品の一つ 「文学賞創設」 が、ドタバタの後に
    じんわり来る清水義範調でお気に入りの作品だから。

    小説編集者の悲哀を描いた 「小説誌」 も、紙媒体での
    勤務経験もある私にとっては共感できる作品でした。

     

    ってことで、原作的にはマスカレードシリーズはあまり
    好きとは言えないのですが、『歪笑小説』 シリーズを
    完結させるためにも、ちょっと観たい気がします。

     

    【関連記事】
    ◇加賀恭一郎の謎も一つ解ける 『祈りの幕が下りる時』
    http://nureinmal.jugem.jp/?eid=2938
    ◇映画 『麒麟の翼』 に描かれる “希望と再生”
    http://nureinmal.jugem.jp/?eid=1237
    ◇加賀恭一郎の新章突入といった感じの 『新参者』
    http://nureinmal.jugem.jp/?eid=361
    ◇映画 『ナミヤ雑貨店の奇蹟』 は 「REBORN」 で感動3割増し
    http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3307

    category:映画 | by:まるたん | - | - | -

    イライラさせられるのになぜか感動する 『スリー・ビルボード』

    2018.02.18 Sunday 23:09
    0

      『祈りの幕が下りる時』 を友人と観に行った後、またしても
      飲み会になってしまいました。
      以前は、もっと頻繁に会って映画に行っていましたが、お互い
      家庭環境の変化もあって、一緒に映画に行った後は、その
      映画の感想もさることながら、会わない期間にそれぞれが観た
      作品で良かったものの情報交換の場となっています。

       

      そこで偶然、お互いのイチオシが同じ映画でした。
      感想も 「あの主人公は被害者なのに共感できない」「あれだけ
      無法な行動をとる主人公を捕まえない警察の行動がわからん」
      「出てくる人ほとんどがクズ人間過ぎる」 とケチョンケチョンに
      ひとくされ罵りつつも、結論は 「でも、なぜだか観終わった後、
      不思議な感動があるんだよね」「フランシス・マクドーマンドの
      あの超ムカつく演技にはアカデミー賞の主演女優賞あげたいね」
      という展開になるのでした。
      http://www.foxmovies-jp.com/threebillboards/

       

      観ている時はイライラさせられるし、決定的な結論も救いもない
      映画でありながらも、何かを観た人の心に何か残していく映画、
      それが 『スリー・ビルボード』 です。

       

      娘をレイプされて殺された母親・ミルドレッドが、警察署長
      名指しで捜査の進展の無さを訴えた3枚の赤い看板。

      そこから、物語が動き出し、ガンで余命が短いとわかって
      いる警察署長をはじめ、周囲の人たちの多くが被害者で
      ありながらも行き過ぎた行動に走るミルドレッドを非難。

       

      ミルドレッドに加担したと判断されて、看板製作会社の
      社長レッドも警察官からぼこぼこにされるわ、看板に放火
      されるわと、ミルドレッドが働く店の同僚も別件で逮捕
      されるわと、アゲインストの中、ミルドレッドも反撃。
      その反撃っぷりがこれまたハンパないのでした。

      悪意が連鎖していく、希望が見えない展開なのです。

       

      内容は過激な割に、なぜか淡々とストーリーが進んでいき、
      その中には、レイプや家庭崩壊の問題に加え、舞台が
      アメリカ南部の村なので、白人警官の黒人への暴力や
      人種差別など、社会問題が織り込まれています。

       

      また、ミルドレッドの別れたロリコン夫から、死んだ娘の
      気持ちも語られ、ミルドレッドがどうして執拗なまでに
      やり場のない怒りで暴れるのかも見えてきたり、登場人物
      それぞれが抱える人間の弱さが描かれることで、良心的な
      行為が際立つような作りと言えるかもしれません。多分。

       

      私は、前にも書いた気がしますが基本 「性悪説」 で、
      それだからこそ、他人がやってくれたこと、支えてくれたこと
      がとても尊いことだと思っていることもあり、ある意味、
      ツボとも言える映画でした。

       

      助演男優も良く、私はウィロビー警察署長派

       

      ミルドレッド役のフランシス・マクドーマンドの悪意むき出し
      の演技もすごかったですが、警察署長ウィロビー役のウディ・
      ハレルソン、その部下で署長を尊敬し、同時に切れやすいと
      所長に評されるディクソン役のサム・ロックウェルも好演。
      どちらが助演男優と言えるのかで、友人と盛り上がりました。

      友人は、ディクソン派でした。

       

      ただ、ぬいぐるみのクマが湖に1個ちゃぷちゃぷ浸っている
      シーンが泣けたという(クマが可哀そうではなく、それを
      象徴していることで)点については、友人に 「そんなシーン
      あったっけ?」 と一蹴されてしまいました、ショック!

       

      また、看板が赤いというのも意味深。黒い文字の視認性を
      考えたらベースが黄色の方がいいはずですが、誘目性重視でか赤。
      共和党の赤です。ハリウッド映画は政治的なメッセージを
      のせることも多いので、背景的もどこか怒りが込められて
      いるような気がしました。

       

      【関連記事】

      ◇見えない敵への恐怖で緊張感が途切れない 『ダンケルク』
      http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3329
      ◇沖縄での凄惨な地上戦を描いた 『ハクソー・リッジ』
      http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3225
      ◇『MOON LIGHT』 は大統領への挑戦状?
      http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3144
      ◇ラストは観る人の価値観に委ねられる 『LA LA LAND』
      http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3117
      ◇久々にパンフを買った 『レヴェナント〜蘇えりし者〜』
      http://nureinmal.jugem.jp/?eid=2821

      category:映画 | by:まるたん | - | - | -

      マイノリティの祭典 『グレイテスト・ショーマン』

      2018.02.17 Saturday 23:19
      0

        製作発表があった時から行く気満々だった、東野圭吾さん
        原作の 『祈りの幕が下りる時』。
        やる気が満々過ぎて、紙のチケットを買ってしまい、
        一緒に行く友人に 「ネット予約できないじゃん」 と
        言い放たれ、私が仕事がてら予約しに行くはめに。

         

        せっかく、映画館まで行ったので、またしてもちょうど
        やっていた 『グレイテスト・ショーマン』 を観ることに
        しました。カギ爪付けてるヒュー・ジャックマンは苦手
        ですが、『レ・ミゼラブル』 のジャンバルジャンは
        良かったので、ちょっと期待。
        http://www.foxmovies-jp.com/greatest-showman/

         

        1800年代に実在した興行師・P.T.バーナムをモデルに
        “うさんくささ”を希釈して、エンターテインメントに
        仕上げたミュージカル映画です。

        ちょっとアニメ映画 『SING』 にも似たストーリーです。

         

        日本では、「天保の大飢饉」 とか、「大塩平八郎の乱」
        があった時代なので、アメリカも上流階級と仕立て屋の
        息子であったバーナムとの差別や迫害も描かれています。

         

        鉄道会社に勤めるものも倒産するも、自分の発想力を
        信じて、家族と共に挑戦していく姿勢が爽やか。
        貧乏な中でも、娘を喜ばせるバースディプレゼントを
        贈るシーンも印象的でした。

         

        剥製などを飾っていた博物館を “地上最大のショー”
        へと創り上げていくテンポも軽快でした。

        背の低い男、髭のある女性、犬のような男など、社会では
        マイノリティとなっている人たちを “ユニーク(個性的)”
        として、型破りなショーで歌い踊るシーンは圧巻。

         

        楽曲もその歌詞も良いし、ドラマ部分も印象的なシーンが

         

        『LA LA LAND』 でのアカデミー賞主題歌賞受賞者による
        楽曲としては、今回の方がストーリーに自然にフィット
        している気がしました。セリフから楽曲への入りも自然で
        『LA LA LAND』 にあった 「今、突然ここで歌い出すの?」
        といった唐突感がなかったのも、洗練された感じがしました。

         

        マイノリティの自己肯定曲 「This is me」 は名ナンバー
        ですし、「The Greatest Showman」 も映画を盛り上げ、
        彼らがサーカスで自らの表現力を得た瞬間の喜びと爆発感に
        溢れていました。「レリゴー」 的な歌詞の歌が多めです。

         

        上流階級とのコネがあるパートナー役のザック・エフロンの
        歌唱力や表現力、バーナムの上流階級出身の妻役のミシェル・
        ウィリアムズの抑えた演技も良かったです。

         

        バーナムの “見世物” を上流階級視点で辛辣に非難していた
        批評家が、バーナムが失意の時さりげに 「批評家が自分で
        なかったら」 マイノリティにとって、バーナムのサーカスは
        “celebration humanity”と評価しただろうと声を掛ける
        シーンは感動的でした。

         

        2D映画より、舞台で観たい作品かもしれません。

         

        【関連記事】
        ◇ラストは観る人の価値観に委ねられる 『LA LA LAND』
        http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3117
        ◇映画 『レ・ミゼラブル』 のニューナンバーに大感動!
        http://nureinmal.jugem.jp/?eid=1571
        ◇王道エンターテインメント 『シング』 吹き替え版
        http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3129
        ◇加賀恭一郎の謎も一つ解ける 『祈りの幕が下りる時』
        http://nureinmal.jugem.jp/?eid=2938

        category:映画 | by:まるたん | - | - | -

        映画愛に溢れた 『今夜、ロマンス劇場で』

        2018.02.14 Wednesday 23:47
        0

          父のショートステイの件で、関係者5人の方たちが
          我が家に訪れ、ようやく3月初めに2泊3日、母に
          レスパイト・ケアが提供できそうです。
          書類と捺印しまくりでした。

           

          ちょっともやもやしていたので、家電量販店への買い物ついでに、
          いつも通り、ちょうど時間に合う映画を観てきました。
          この “出たとこ観賞” も一つのご縁かなと最近は思っています。
          今日は、綾瀬はるかさん主演の 『今夜、ロマンス劇場で』。

          http://wwws.warnerbros.co.jp/romance-gekijo/


          レディースデーだったこともあり、混んでました。
          バレンタインデーにもピッタリの内容だしね。

           

           

          モノクロ映画の中から飛び出してきた、お転婆お姫様と
          映画助監督とはいえ、ほぼADみたいな状況の青年との出会い。
          舞台は1960年で、その青年も年老い、現在すい臓がんを患い
          病院で死期を待つ状況のもと、看護師を相手にその時の
          エピソードを語る流れになっています。

           

          モノクロ映画のお姫様が見る総天然色の世界や、各シーンでの
          衣装も鮮やかで美しく、ファンタジーテイストたっぷりなので、
          カップルで観るにはいいのではないかと。

           

          予告編でも 『ローマの休日』 っぽい雰囲気でしたが、
          作中には 『カサブランカ』 の映像も流れ、映画製作への
          愛情も感じられる作品でした。

           

          たしか、予告か何かでお互いに触れることができないと
          ネタばらしされていたので、二人が近くにいる時、どう
          触らないようにするのかにハラハラ感があります。

           

          売れっ子俳優役の北村一輝さんが、綾瀬はるかさん以上に
          映画の世界という非日常感を濃ゆく醸していて、作品の
          バランス調整に一役買っていました(笑)。

           

          ただ、お互いを触れないというネタばらしを予告して
          良かったのかは微妙。冒頭部分にラストが予想できる
          セリフが入っていて、秋乃茉莉さんの漫画を読んでいる
          私的には 「あのパターンか!」 と先が見えてしまい、
          その点だけは意外性が半減してしまっていますが、DVD
          とかで、事前情報なく初めて観る人には “彼女の秘密”
          も生きてくると思います。
          そちらの時期の方が長くなるわけですしね。

           

          ラストが読めていても、1960年のレトロな雰囲気や、

          シーンごとに変わる綾瀬はるかさんの衣装や色鮮やかな風景

          だけでも充分に楽しめました。★だと4くらいかな?

           

          現実でのラストと、彼女との出来事を書き綴った脚本の
          仮想ラストがそれぞれに描かれていて、これはこれで

          王道 『タイタニック』 調なベタさもあり、日本映画なら

          『蒲田行進曲』 的でもあり、いずれも映画愛に溢れていて、

          細かいことを考えず、作中でもお姫様が語っていたように

          “映画で楽しんでほしい” という想いが伝わってくる作品でした。

          category:映画 | by:まるたん | - | - | -

          単なるパニック物でないところに好感◎の 『ジオストーム』

          2018.02.03 Saturday 23:49
          0

            『ジオストーム』 を、仕事の合間に観てきました。
            1日に複数の取材・撮影がある時は、どうしても1本目が
            押した時の余裕を持たせるため、2本目のスケジュールに
            余裕を持たせるため、1本目がスムーズだと時間が空いて
            しまうのです。そういうパターンで観た映画が何本あることやら。
            http://wwws.warnerbros.co.jp/geostorm/

             

            予告編だけは観ていて、まあ恋人が凍っていくというシーンから
            氷や火の玉がノストラダムスの大予言のようにどかどか落ちて
            きたりする 『ジョーズ』 みたいなパニック物で、さらに
            「I'll be back」 的な親子のシーンが予告にあったこともあり、
            『アルマゲドン』 みたいな展開で、問題解決なのかなと勝手に
            想像していたら、いい意味で予想を裏切られました。

             

            確かに天災のシーンは、津波、火の玉や雹の落下、竜巻、地割れ
            など、2Dで観ていても3D感満載なのですが、メインはそちら
            ではなくて、その異常気象を起こしている黒幕を見つけ出す
            というサスペンス的な面白さがあるのです。

             

            気象コントロール衛星の暴走によって起こされる天災のシーンや
            カーチェイスシーンなども迫力がありますが、冒頭で提示される
            クルーの事故死の背景に迫っていくストーリーの流れもまた
            手に汗握る内容です。それもあるので、3Dで観ればよかったとは
            思いますが、親子・兄弟・恋人といった人間関係もきちんと
            描かれているので、3D・IMAXだと天災の方だけに意識が行って
            しまいかねないこともあり、3Dくらいが良いかと思われます。

            category:映画 | by:まるたん | - | - | -

            ただ軽いだけじゃない、二匹のおっさんが活躍する 『嘘八百』

            2018.01.18 Thursday 23:41
            0

              『5パーセントの奇跡〜嘘から始まる素敵な人生〜』 に
              続き、嘘つながりで 『嘘八百』 を掲載交渉後の気分転換に
              観てきました。中井貴一さんと佐々木蔵之介さんの
              ダブル主役に加え、キャストの平均年齢高っ!

              http://gaga.ne.jp/uso800/

               

              それだけに、演技巧者揃いで、緩いコンゲームですが、
              人間模様はしっかりと描かれていて楽しめました。
               

              目利きとしてはイマイチの古物商役に中井貴一さん、
              そしてその古物商と実はある因縁があった陶芸家に
              佐々木蔵之介さん。二人とも家庭的な事情も抱え、
              さらに揃ってポンコツ。

               

              予告でも紹介されている部分なので、多少のネタバレに
              なりますが、堺の旧家に千利休関係の掘り出し物があると
              聞きつけて、やってきた古物商がつかまされたのは
              茶碗が入っていない箱と添書き。茶碗を売った旧家に
              戻ってみれば、茶碗を売った男の姿はなく、別の人が
              住む家という、しょっぱなから騙されるおマヌケな展開。

               

              何とか、自分を騙した陶芸家を見つけるも、その陶芸家
              行きつけの居酒屋は、あらゆる筆跡を真似られる達人、
              箱作りの名人、紙選びに長けたおやじ集団でした。
              結局、ズルズルとその陶芸家と関わっていく内に、
              二人の人生を狂わせた大物鑑定士の存在に行き当たり、
              偽利休の茶碗でのコンゲーム開幕です!

               

              まずは、利休についてのお勉強からというお粗末さ。

              これまで、何を学んできたのだ、古物商!

               

              利休が切腹前に作らせた茶碗というコンセプトに
              合わせるよう、利休関係の雑学を、学芸員役の
              塚地武雅さんがキラキラした目で熱く語るのでした。
              かなりうざくて暑苦しいけれど、山下清並みにピュアで
              愛らしく、『西郷どん』 の熊吉役も頑張ってほしいです。

               

              いよいよ、作陶フェーズに入り、そこからは一転、
              これまで利休好みとして残されている楽茶碗とは
              違った、彼が考える利休らしい作品を探求する姿に、
              大物鑑定士への復讐だけでなく、作陶としての意地も
              感じさせてくれる、見応えあるシーンです。

               

              もともとは将来を嘱望された若手陶芸家だった志を
              取り戻していく姿が、この作品の中で一番印象に
              残るシーンとなりました。

               

              それを見守り、過去に彼の作品で騙された鑑定士も
              いつしか心を開いていく過程も、心温まります。

               

              人生負け組の鑑定士と陶芸家が、一世一代の賭けに
              勝つか負けるかは、途中からどうでもよくなります。
              この賭けで彼らが再起するキッカケとなることを
              観ている方も応援したくなる作品。

               

              たしかに、ドタバタはありますが、人生半ばを過ぎた
              おっさんたちが、再生のキッカケとなる嘘を成功
              させてあげたいと応援したくなる佳作でした。

               

              そこそこどんでん返しもあり、加えてエンドロールで
              騙される方側のミニエピソードも挿入されているので、
              最後までしっかり観てから、席を立ちましょう。

               

              余談ですが、私もお茶は飲める程度の末端レベル
              ではありますが、堺にある 「千利休茶の湯館」
              にも行ってみたくなりました。

               

              「与謝野晶子記念館」 も併設されているようで、
              ちょうど 『文豪ストレイドッグス』 の与謝野女医
              コラボもあるようなので、ちょっと気になります。
              http://www.sakai-rishonomori.com/

              category:映画 | by:まるたん | - | - | -

              夢・青春・友情・恋愛の全てがある 『5パーセントの奇跡』

              2018.01.16 Tuesday 23:55
              0

                年末にオーダーしておいたメガネを受け取りに
                行ったついでに、映画 『5パーセントの奇跡
                〜嘘から始まる素敵な人生〜』 を観てきました。

                 

                またしても、ピカデリーのポイントを使用。
                すごく観たいというほどではないものの、観られれば
                観ておこうかなと思っていた作品です。

                 

                真実に基づいたストーリーのドイツ映画で、エンディング

                前には本人の映像も映し出されました。

                 

                健常者の視力95%を失った青年が夢をつかもうとする話


                ドイツ人とスリランカ人の混血で、ホテルマンになる
                ことが夢だったサリーは、網膜剥離で突如それまでの
                5%しか見えない状態になりながらも、暗記力と努力で
                何とか普通高校を卒業。

                 

                しかし、就職はというと、履歴書に視力障害のことを
                正直に書くと全て不採用になってしまい、ある意味、
                履歴詐称というか、障害のことは隠して、ミュンヘンの
                5つ星ホテルで研修(試用期間的な感じ)に挑みます。

                 

                この障害を隠すということが、サブタイトルの “嘘”
                という言葉になっているのです。ストーリーは彼がついた
                そんな “嘘” の行方がどういう結末へとつながるかに
                ハラハラする展開です。

                 

                時々、サリーが見ている世界の、物が形を成して
                いない様子も追体験できて、観る側も感情移入しやすく
                なっています。そういう世界に住むサリーがどのように

                ホテルマンの研修をクリアしていくかも見どころです。

                 

                研修を共にするマックスは、サリーの障害に気づき、
                自分の仕事に対してはいい加減だけれど、さりげなく
                サリーをサポートしてくれる頼もしい存在。
                両親がホテルやレストランを経営している家の放蕩息子
                だけあって、研修でサリーが “見て覚える” 部分で
                理解できないところは、親のレストランを使って
                レクチャーしてくれ、猛練習を重ねます。

                 

                そんな大変な研修の中でも、サリーは厨房で知り合った
                アフガニスタンからの移民で元・医者のハミードの
                就労手続きに力を貸してあげたり、野菜を納品する
                シングルマザーと恋に落ちたりと、かなりリア充。

                 

                サリーを通じて、社会の弱者的な存在となっている
                人たちの様子が描かれているのは、現在、移民に対して
                厳しめになっている、自国への意思表示かと思われました。
                政治談議や討論が好きなドイツだしね。

                 

                研修中のサリーに、家庭の事情でさらに試練が降りかかり、
                一時期は、仕事も、恋愛も、(ドラッグで)人間も失い
                そうになる中、彼らしい方法で励ましてくれるマックス
                が最高でした。マックスに出会ったことがまず奇跡です。

                 

                ホテルマンとして正式に採用されるには、試験に合格
                しなければならないのですが、その試験官でもあり、
                厳しい指導教官のクラインシュミットが、名前は
                直訳 “小さな石” のくせに “大きな壁” となるブラックな
                ネーミングセンスには笑いました。

                 

                「目的地に急いで到達したいなら一人で行きなさい、
                大きな目標に向かうなら仲間と行きなさい」 という
                作中で語られる言葉が、余韻として残る作品でした。

                 

                もう、わしが学んだ言語は古語じゃて…

                 

                最初は頭に入って来づらくて、字幕で観ていましたが、
                30分くらいからようやく覚醒し、適度に専門用語だけ
                字幕チェックすればいい程度になり、まだ新しい
                メガネがなかった私としては、たぶん、サリーのように
                足りない能力を補完すべく、脳がドイツ語モードに
                切り替えてくれたようです。

                 

                日頃も自宅のテレビは音と声で見てるし、明るすぎる
                日はサングラスがないと白内障のように見えないし、
                かつての会社で頭を打ったのが理由と思われる飛蚊症で
                視界は黒いつぶつぶや顕微鏡で見た微生物みたいな
                ものがたくさんうごめいていて、私もかなり聴覚に依存
                しているので、それほど難しくないドイツ語で助かりました。

                 

                ただ、舞台、ミュンヘンなはずですが、私は南の方の
                ドイツ語ヒアリングがイマイチだったのに、もしかして
                標準的ドイツ語だったのでしょうか、わからん!

                 

                それと、途中で 「sauber!」(おそらく) とマックスが
                叫ぶシーンがあって、どうやら流れ的に英語の 「cool!」
                的な使用方法かと思われるのですが、一瞬 「清潔?」 と
                脳訳してモヤモヤしました。家に帰って久しぶりに独和を
                ひいてみたら、「alles geht sauber(調子が良い)」 と
                いう例があったので、その延長線上の口語らしき模様。

                 

                辞書の 「sauber」 についての説明は30行近くあるのに
                1行にも満たない扱いだった言葉が、いつの間にか
                進化していたようです。言葉は生き物なので、時々は
                バージョンアップしておかないと…。

                 

                欧日協会に通っている頃も、テキストや記事などを見て
                「これは古い言い回し」 と、当時の表現を教えてもらい
                ましたが、それすらも旧式表現になっていそうで、
                映画は良かったですが、自らの語学力には黄信号です。

                 

                【関連記事】
                ◇「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」 に参加して
                http://nureinmal.jugem.jp/?eid=2428
                ◇「日本財団DIVERSITY IN THE ARTS 企画展」@表参道
                http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3341

                category:映画 | by:まるたん | - | - | -

                エンドロールに涙した 『STAR WARS〜最後のジェダイ』

                2018.01.07 Sunday 23:04
                0

                  『STAR WARS〜最後のジェダイ』 を 『STAR WARS.4』
                  の時から一緒に観続けている友人と観賞し、ついでに
                  飲んだくれてきました。
                  http://starwars.disney.co.jp/

                   

                  『プレイボール2』 が今年の漫画1冊目なら、
                  『STAR WARS』 が今年の映画1本目です。

                   

                  私と友人は、なぜか年末最後の1本と、最初の1本は
                  こだわる習性があって、友人は 『キングスマン2』 も
                  推しではあったのですが、「今年の1本目には相応しく
                  ない」 と自己完結して、『STAR WARS』 にしました。

                  私は何も意見していなかったんだけど…阿吽の呼吸?

                   

                  “最後のジェダイ” と銘打っていることもあり、
                  ルークがどのように死ぬのかと、レイア将軍役の
                  キャリー・フィッシャーさんの遺作になって
                  しまったので、もしや彼女も死ぬ設定になるのかと
                  思っていたら予想外で、次はどうするのか、別の
                  女優さんになるのか、そこだけが不安です。
                  CG使ってもいいから、別の女優さん起用は反対!

                   

                  『STAR WARS〜最後のジェダイ』 は、エピソード5
                  みたいな位置づけのようです。

                   

                  帝国軍のファースト・オーダーと、レイア将軍率いる

                  レジスタンスとの攻防戦。バトルシーンは見応えあり、
                  デジタル映像の進歩が遺憾なく発揮されており、3Dで
                  観るとまた違った楽しみ方もできそう。

                  いや、そちらの方をメインに楽しんだ方が良い作品

                  なのかもしれません、今回は。

                   

                  レジェンドとなったレイア姫

                   

                  私と友人のように、ファースト 『STAR WARS』 から
                  見ている者にとっては、エンドロールのキャスト名
                  トップにマーク・ハミルの名があり、すでに自分の
                  中での 『STAR WARS』 は完結した気分。

                   

                  さらに、メインキャストの後に、製作関係者の名が
                  流れる直前に出た “Loving for our princess”
                  (微妙に違うかも)として、キャリー・フィッシャーさん
                  の名前につい涙してしまいました。将軍ではなく、
                  “プリンセス” と書かれていたのに涙腺崩壊。

                  そうそう、とくに美人という訳ではなかったけれど、
                  私たちにとってはやはりレイアはプリンセスなのだ!

                   

                  どこか違和感のあるフォースの定義、進化?

                   

                  新しいメンバーとしては、アジア系のぽっちゃりさん
                  ローズがいい味出してます。
                  また、ファースト・オーダーの最高指導者である
                  スノークが時々 『ハリポタ』 のヴォルデモート卿に
                  見えてしまうのは私だけ?

                   

                  フォースに 「理力」 という字幕が出ていた時代から
                  観ているので、後半3部作でのフォースが以前のものと
                  多少違ってきているような気がしなくもありません。

                   

                  エンターテインメント的には面白いものの、どこか
                  何かが違っているような部分が無きにしも非ず。
                  世界情勢を盛り込んでいるせいでしょうか?

                   

                  「光あるところ影が生まれる」 というルークの言葉と、
                  レイのように血縁者以外にもフォースを持つ者が
                  生まれてくるとなると、終わりなき戦いとなりそうで
                  どういった着地点に持ってくるか、次作に期待したいと

                  思います。続編が作れなさそうな完結編を希望します!

                   

                  【関連記事】
                  ◇待望の 『STAR WARS〜フォースの覚醒』 1回目!
                  http://nureinmal.jugem.jp/?eid=2686
                  ◇『STAR WARS』 は2016年に持ち越しかな?
                  http://nureinmal.jugem.jp/?eid=2655

                  category:映画 | by:まるたん | - | - | -

                  反戦よりヒューマニズム色が濃い 『ユダヤ人を救った動物園』

                  2017.12.22 Friday 23:17
                  0

                    ちょっと前のブログにも書きましたが、『8年越しの花嫁』
                    より先に観た映画があります。
                    『ユダヤ人を救った動物園〜アントニーナが愛した命〜』。
                    http://zookeepers-wife.jp/

                     

                    こちらも “実話をベースにした物語” という文字が
                    最初に出ます。ナチスのユダヤ人迫害物なので、おそらく
                    もっと残酷な部分もあったのだと思いますが、その衝撃で
                    本来伝えたいことを掻き消してしまわないよう、多少
                    ソフトにしている気がしました。

                     

                    時代はナチスドイツのポーランド侵攻前年となる
                    1939年から、戦争が終わる1945年までのワルシャワ。

                     

                    動物園の地下にユダヤ人を匿って、約300人もの命を
                    救った、ヤンとアントニーナ夫妻の勇気には感動します。

                     

                    しかも、何か困難があった時に逃げるという考え方を
                    親として子供に見せてはいけないと、夫に毅然と言う
                    アントニーナの芯の強さには敬意を感じます。
                    見つかったら、親子共々、殺される可能性もあるのに。

                     

                    戦争の恐怖感よりも、ヒューマニティーが優先されている
                    作品だけに、ヤンがユダヤ人をユダヤ人強制居住区域から
                    連れ出すシーンや、ドイツ兵が容赦なく動物園の動物たちを
                    殺すシーンも多くは鳴き声だけにするなど、目を覆いたく
                    なるような映像は必要最小限に止められています。

                     

                    そのため、ナチスドイツを扱った単館系映画を観ている
                    人にとっては、ちょっとドイツ兵がアホにも見えますが、
                    これはこれで良いのだと思います。

                     

                    戦争物が苦手という人でも、ユダヤ人たちを助けた
                    ワルシャワの動物園に住む夫妻とその息子の家族愛や
                    人類愛、動物への愛を、戦禍の中でも貫きたいという
                    姿勢に感動できる作品に仕上がっています。

                     

                    ヤンとアントニーナを単に勇気ある人として英雄的に
                    描くだけでなく、ゲットーからユダヤ人を命がけで
                    連れ出す役目のヤンが、ナチスドイツの将校や兵隊が
                    屋敷や敷地内をうろつく中で生活しつつ、地下室の秘密を
                    知られないため、時にドイツ軍将校とも親しげに応じる
                    アントニーナをなじるシーンは、二人が精神的にも
                    それぞれに追い詰められている、正しいことをしていると
                    わかっていても、自分自身の弱さを相手にぶつけてしまう
                    極限状態であることを物語っているように思えました。

                     

                    戦前の家族シーンでは、弱々しく見えたヤンが、次第に
                    頼もしい戦士に見えるように。

                     

                    また、最初は理想論で、ユダヤ人を地下室に匿っていた
                    アントニーナも、地下室に来た人の様子や、逃がした
                    はずの人たちが逃げ切れなかった事件を経て、現実的に
                    自分の想いを貫くための試練に直面し、乗り越えていく…
                    ヤンとアントニーナ夫妻の葛藤と成長の記録でもあります。

                     

                    オーストリアでは、ネオナチ政党とも言われる自由党の
                    力が強くなっているようで、アジアにはロケットマンも
                    いるし、つぶやき大統領はアンタッチャブルな中東に
                    介入してしまうし、世界は恐ろしい方向へとひた走る中、
                    あらためて命の尊さを考えるには良い作品だと思いました。

                     

                    【関連記事】
                    ◇『縞模様のパジャマの少年』 のラストに茫然自失
                    http://nureinmal.jugem.jp/?eid=294
                    ◇選挙前に観て良かった 『帰ってきたヒトラー』
                    http://nureinmal.jugem.jp/?eid=2861
                    ◇見えない敵への恐怖で緊張感が途切れない 『ダンケルク』
                    http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3329
                    ◇沖縄での凄惨な地上戦を描いた 『ハクソー・リッジ』
                    http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3225

                    category:映画 | by:まるたん | - | - | -

                    土屋太鳳さんの女優魂が光る 『8年越しの花嫁 奇跡の実話』

                    2017.12.21 Thursday 23:18
                    0

                      家電量販店に行ったついでに 『8年越しの花嫁
                      奇跡の実話』 観てきました。
                      http://8nengoshi.jp/

                       

                      予告編から察するに、婚約者が意識不明で8年
                      昏睡して、オーロラ姫のように目覚めるような
                      ありきたりな展開だと思っていたのですが
                      さにあらず!

                       

                      数百万人に一人という病気で意識不明となった
                      婚約者が目覚めるのは意外と早く、それによって
                      いろいろと変わってしまった二人の関係や想いを
                      描いた内容だったのでした。

                       

                      逆に、ただ待ち続けてハッピーエンドだったなら、
                      さぞ良かっただろうにとか、ヒロイン・麻衣の
                      両親も、婚約者である尚志(ひさし)も、そして
                      意識を取り戻した麻衣自身も、これほど苦しまずに
                      済んだろうにと思わせる展開に、隣の男二人で
                      来ていたコンビも涙していました(そっと観察)。

                       

                      発病した時の鬼気迫る演技や、人口呼吸器や諸々の
                      チューブをつけられて、顔がむくんだようになって
                      いる姿を、土屋太鳳さんの体当たりの演技によって
                      リアリティのあるものとしていました。
                      すごいわ、あの女優魂! かわいくない姿なのに美しいです。

                       

                      佐藤健さんの上司役の北村一輝さんや、土屋太鳳さんの
                      母親役の薬師丸ひろ子さんも、ベテランならではの演技。

                       

                      とくに、ヒロインが昏睡してからの手術前に、思わず
                      尚志に向かって 「家族でもないくせに」 と叫んで
                      しまうシーンも、介護生活を送る私にも刺さりました。

                       

                      つい、先が見えない介護だと、相手を思いやる気持ちの
                      余裕ってなくなってしまうんですよね。
                       
                      実話が元の作品とはいえ、クリスマスシーズンの封切で
                      全体的にただ甘々にしてしまわなかったところが
                      とても良かったと思います。私は一人で観ましたが、
                      まあ、やはりカップルで行くと感動2倍でしょう。

                       

                      ここからはネタばれ注意!

                       

                      舞台となっていたのが岡山と小豆島で、その自然の
                      美しさと、日々の生活を携帯動画で残していく尚志の
                      姿が感動的でした。闘病に反して、四季が移り行く様が
                      8年という長い時間を観る者にも感じさせてくれます。

                       

                      発病によって過去の記憶を失った麻衣と、戸惑う彼女を
                      見守る尚志の姿は、北条司さんの 『キャッツ・アイ』
                      のラストの 「瞳ともう一度、恋ができる」 という
                      セリフを思い出しました。「壊れたものは直せばいい」 と

                      いうポリシーを持つ尚志の仕事が、自動車修理工なのも

                      伏線として生きています。

                       

                      また、二人が幸せな頃のデートシーンで、画面を
                      二分割して、同じシーンを別角度で表現する手法は
                      製作者がフィーチャーしたい表情をダイレクトに
                      見せる斬新さがありました。

                       

                      あまり、ラブロマンス系では泣かない私ですが、
                      麻衣が8年前の分厚くて角丸なフォルムの携帯電話を
                      開けるシーンに泣きました。一般的にはその後の
                      携帯電話に残された動画で泣くのでしょうが、古い
                      携帯電話そのものが二人の止まってしまった時間を
                      象徴しているような気がしたのです。

                       

                      そうそう、携帯電話のパスワードは予想通りで
                      ちょっと嬉しかった私です。

                      category:映画 | by:まるたん | - | - | -

                      PR
                      Calender
                          123
                      45678910
                      11121314151617
                      18192021222324
                      25262728   
                      << February 2018 >>
                      人気ブログランキング
                      人気ブログランキングへ
                      にほんブログ村
                      Selected entry
                      Category
                      Archives
                      Recommend
                      Link
                      Profile
                      Search
                      Others
                      Mobile
                      qrcode
                      Powered
                      無料ブログ作成サービス JUGEM