ロッキーシリーズの完結編とも言える 『クリード 炎の宿敵』

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    ついに観に行きましたよ、『クリード 炎の宿敵』。
    邦題は、アポロとドラゴが戦った 『ロッキー4
    炎の友情』 と対を成すためか、サブタイトル付き。
    原題は、『クリード2』 となっていました。

    http://wwws.warnerbros.co.jp/creed/index.html


    昨日に続き、今日も満席。だけど、女子率、低し!
    ただ、年齢層が高いかと思ったら、意外と若い人も
    観に来ていました。

     

    私の中ではロッキーシリーズの最高傑作と呼んでも
    過言ではない 『ロッキー4 炎の友情』 に登場する
    ロッキーのライバルであり親友のアポロの息子と、
    アポロを殺したイワン・ドラゴの息子との戦いだと
    いうのだから、絶対映画館で観なくては!

     

    シリーズ物ですが、ちゃんと本作に必要な情報は
    作中で説明されているし、『クリード』 シリーズ
    として初めて観る人でも楽しめる映画だと思います。
    もちろん、これまでの世界チャンプ、敗北&リベンジ、
    ストリートファイター、イタリアレストランのオヤジ
    という流れを知っていれば、随所に登場する小物や
    エピソードを堪能できます。

     

    『クリード 炎の宿敵』 は、これまでのロッキー
    シリーズのいいとこ取りみたいな展開でありながら、
    きちんとアポロの息子・アドニスの内面も描かれて
    いるのと、ドラゴ親子のロシアでの生活と、彼らが
    戦う切ない理由など、『ロッキー4 炎の友情』 では
    ちょっと余計だったと思われる政治的で説教臭い
    セリフもなく、人間ドラマとして成立していました。

     

    渋くいい感じに老けたドラゴが息子と、ロッキー像が
    立っているフィラデルフィア美術館の階段の所に
    佇む姿が印象的でした。また、若者二人の対戦に
    ドラゴが下した決断に泣けてしまうとは予想外。

    あるシーンでも、映画を観て悔しさに涙しそうな

    気分になったのも初めてです。感情移入しまくり!


    スタローンの二番目の妻・ブリジット・ニールセン
    も出演していて、相変わらず怖いキャラでした。

     

    『ロッキー・ザ・ファイナル』 がシリーズの最後
    でいいかと思っていましたが、本作の方がラストに
    相応しい華々しさがあります。
    クリードがラッシュをかける時に少しだけ流れた
    ロッキーのテーマも感動的。暑苦しくない程度に

    スマートに挿入されていて、そこまであのテーマ曲が

    あったことすら忘れて鑑賞していました。


    評価する映画じゃないのが、私にとってのロッキー
    シリーズの位置づけ。好きなんだからしょうがない

    と割り切って、存分に楽しむことができました。


    北海道の空を見上げたくなる 『こんな夜更けにバナナかよ』

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      ちょっと、父・危篤長過ぎ症候群のガス抜きを
      してこようと、母の夕食までガッツリ用意して
      午後は映画鑑賞してくることにしました。

       

      『ボヘミアンラプソディー』 は当分上映して
      いそうなので、『ドラゴンボール超 ブロリー』
      『クリード 炎の宿敵』 のいずれかを観ようと
      出掛けたのですが、席の空き状況と帰宅時間を
      考慮したところ、『こんな夜更けにバナナかよ』
      を観ることにしました。

       

      第一希望は、ロッキー映画の続編となっている
      『クリード 炎の宿敵』 だったんですけどねw
      テーマがわかっていても、抜けられないのが
      ロッキーシリーズなのですお〜。
      http://wwws.warnerbros.co.jp/creed/index.html

       

      『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』 は、
      筋ジストロフィーの鹿野が、何人ものボランティア
      の力を借りて、とにかく自分らしく生きようとする
      ストーリーです。
      http://bananakayo.jp/

       

      予告シーンでも紹介されていましたが、鹿野自身は
      車椅子生活で、次第に病状も悪化して人工呼吸器が
      ないと生きられない状況なのに、わがまま言い放題で
      周囲のボランティアの人以上に人生を謳歌している
      ように見受けられる生活。

      自分が生きるためには、周りの人に迷惑をかけると
      いうことを受け入れて、自由奔放に生きようとする
      鹿野は、第一印象では単に憎たらしいだけの男です。

       

      しかし、なりゆきで彼のボランティア・メンバーに
      組み込まれてしまった、高畑充希さんが演じる
      美咲ちゃんの目を通して、「なぜ、あんなわがままな
      男に500人以上のボランティアが関わってくれたのか」、
      その理由が見えてきます。
      う〜む、高畑充希さんの声にはいつも癒されるのう。

       

      健常者であるボランティアと介護される側の関係や、
      人としての尊厳、クオリティ・オブ・ライフなど、
      考えさせられるテーマを、軽妙なストーリー展開と
      大泉洋さんの個性で、難病を抱えて彼なりに懸命に
      生きている鹿野を、泣かせる対象にしない作品作りが
      好印象でした。“愛しき実話” というサブタイトルに

      その意図が込められているように思えました。

       

      【関連記事】
      ◇愛猫との旅は未来行きだった 『旅猫リポート』
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      音楽に集中できた 『ボヘミアン ラプソディー』 2回目

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        1回目、実は私が家の用事で少し遅れてしまったため、
        ちょうどストーリーに入ったところから観ることは
        できたものの、20世紀フォックスのファンファーレは
        逃していて、友人もそれを指摘せず、今回初めて最初
        から観たら、おぉぉお、ブライアン調! とのけ反り、
        ネットの情報チェックをしてネタバレせずに知ることが
        できて良かったし、どうせ最低もう1度は行くと予想
        してか言わないでくれた友人に感謝です。

         

        「Somebody To Love」 から始まって、Queenの中でも
        人気曲満載の 『ボヘミアン ラプソディー』。
        主に私が好きな前期の曲が多く、フレディの追悼
        でも使われた、聖歌コーラス調な 「Somebody To Love」
        からスタートというのも、まさにこの映画がフレディに
        捧げられた作品であることを暗示しているようでした。

         

        エンドロールの 「Don't Stop Me Now」 と、フレディ
        最後の曲とも言える 「The Show Must Go On」 の
        組み合わせは、共に “走り続ける” 感があるものの、
        作られた時期の様子がうかがえる対照的な曲で、今回
        「The Show Must Go On」 では泣けました。やった!
        モノクロ映像で痩せてしまったフレディのちょっと
        悪魔的な笑顔が思い出されます。

         

         

        ちなみに、「Don't Stop Me Now」 は私がQueenでは
        一番好きな曲です。ファーレンハイトなノリが最高!
        当時は、ファーレンハイトって誰と調べたくらい。
        それ理解してないと、華氏200度の意味わからんしw

         

        定番の 「We Will Rock You」「We Are The Champions」
        もまあ好きですが、私の中では2曲でワンセットの曲。
        三大好きな曲の一つ 「Love Of My Life」 は1回目も
        ピッタリのシーンに使われているなあと思いましたが、
        Bowieファンは外せない 「Under Pressure」 が、
        ポールのゲイ暴露シーンとかぶっていたのは忘れて
        いました。しかもBowieメインパートの部分はニュース
        の音にかき消されつつフェードアウトしていったり…。

         

        「Bohemian Rhapsody」 の前奏部分も、フレディの
        心象風景のように随所に散りばめてあり、曲調の変化と
        Queenに対する評価の変化を、重ねている演出にも
        今回はやっと気づきました。少し冷静に観ることが
        できる余裕ができたのでしょうか。

         

        ミュンヘンのシーンでも、さりげに日本では人気の
        「I Was Born To Love You」 をバラード調にピアノで
        ひいていたのですね。前回、全く気づかなかった!
        何を観ていたのでしょう、新鮮な驚きいっぱいでした。

         

        さらに、「We Are The Champions」 の歌詞字幕を
        観ていて 「No time for losers」 の部分の訳に少し
        違和感があったのですが、まあ今までの思い込みで
        今後も 「Don't Stop Me」 に行っちゃうとします。

         

        Queenの曲はもともと 「Bohemian Rhapsody」

        のように、意味不明な単語が並んでいたりもするし、

        受け取る側が勝手に思い込んでいても許されると…

        信じたい! 私は日本語でもサザンの 「愛の言霊」 や、

        チャゲアスの 「夢の番人」「BIG TREE」 とか、

        勝手に信ドバット状態なので、英語という他言語の

        本格理解に至っては最初から諦めてます。

        まあ、フィーリングってことで。

         

        結論として、伝説の 「Live Aid」 シーンは圧巻
        だけれども、エンドロールが最高。

         

         

        そして、「Live Aid」 で、あのQueenのステージの

        後に登場したのがDavid Bowieだったのでした。

         

        【関連記事】

        ◇QueenDNAを実感した 『ボヘミアン ラプソディー』 1回目
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        QueenDNAを実感した 『ボヘミアン ラプソディー』 1回目

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          話題の映画 『ボヘミアン ラプソディー』 に
          何とか時間を作って行って来ました。
          本当はQueenファンとしては11月中に行きたかった
          けれど、致し方ありません。
          http://www.foxmovies-jp.com/bohemianrhapsody/

           

          (友人がムビチケを買っておいてくれた、感謝!)

           

          Queen結成からボーカルのフレディ・マーキュリーが
          エイズであることを知らされ、当時は解散かとも
          言われていたQueenが 「ライブ・エイド」 で復活を
          遂げるところまでを描いた作品。彼らの音楽の世界観が
          どのように構築されていったかがわかります。

           

          Queenが作り上げた音楽の奇跡もさることながら、
          フレディが抱えていた劣等感や苦悩に迷いながら
          人生を流離い、還る場所を見つけた時に放った
          「ライブ・エイド」 のパフォーマンスが感動を
          呼ぶ展開となっています。

           

          歌詞と彼の人生が見事にリンクして、涙する人が
          多いのでしょう。
          「泣ける」 という声が多い中、全く泣かずに鑑賞。

           

          どちらかというと、Queenと共にあった自分の歴史
          とリンクする作業が脳内を駆け巡る時空スイッチON
          の状態になってしまいました。

          鑑賞後、日大講堂のQueenコンサートのチケットを
          持っていやがるのに見せてくれない友人に、全く
          泣けなかったことを言うと、友人も1回目は興奮
          し過ぎていて、同じく “泣く余裕” がなかったと
          言っていました。2回目の方が泣けるよと。

          そうか、最低2回行かないとダメなのか!

           

          私たちにとってQueenの音楽は、すでにDNA化して
          しまっているのではないかといった話をしたら、
          「モーリーさんもそんなようなこと言ってたよ」
          と友人に言われました(笑)。
          http://officemorley.com/

           

          「ライブ・エイド」 の動画は、過去に何度も見て
          いましたが、映画館で観るのはまた格別。
          そういえば、あの頃は、Queenが解散するんじゃ
          ないかとか、そのちょっと前はフレディがゲイか
          バイかといった論争(?)があったことなどを
          思い出しました。

           

          音楽創りや各コンサートのシーンを観ていても、
          当時、『ミュージックライフ』 や 『音楽専科』
          『rockin'on』 に掲載されていた記事が蘇り、
          どの雑誌も同じような写真が掲載されている中で
          少ない小遣いの中からいずれを選ぶか迷った
          ことや、Queenの伝道師とも言える東郷かおる子氏
          の記事に存分に踊らされていたことなど、友人と
          語っていたら、家に帰って映画パンフを見たら
          出たよ、東郷かおる子!

           

          彼女なしには日本でのQueen普及は成しえなかった
          でしょう。現在のように海外の情報が手軽に入る
          時代ではなかったので、『ミュージックライフ』
          を信じ切ってましたからね(笑)。

           

          また、エイズを発症したことを仲間に伝えて
          4人が円陣を組む普通のシーンも、当時エイズは
          ゲイやジャンキーに発症する天罰的な不治の病
          だとか、感染経路もイマイチわかっていなくて、
          エイズで死んだ人の葬儀を断る教会や、埋葬を
          拒否する墓地があるといった時代だったのに、
          エイズになったフレディの肩を躊躇いなく抱く
          仲間たちに、リアタイ人生ならではの感動が
          ありました。

           

          私としてはフレディは、ソロで活動する前の姿の
          方で記憶されていて、エイズがひどくなって
          メイクで隠すようになる頃は、痛々しくて
          あまり映像や画像は観なくなっていました。

           

          といっても、私はロジャー推しだったのですが、
          Queen友に今回それを伝えたら友人もロジャー担
          だと威張っていました。これまで何度もQueenの
          話題で盛り上がっていたのに、お互い初めて
          その事実を知り、さらにお互いフレディファン
          だと思い込んでいたのも明らかになりました。
          灯台下暗し…。

           

          【関連記事】
          ◇「Queen」 は私の起点です!
          http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3748
          ◇わーい、親友!
          http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3754


          映画 『マスカレード・ホテル』 の予告を観て

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            『人魚の眠る家』 を鑑賞した際に、同じ東野圭吾さん
            原作の 『マスカレード・ホテル』 の予告を観て、
            私の中ではペンディングにしていた作品でしたが、
            おそらく観に行かないだろうなと直感しました。
            「新田刑事じゃなくキムタクじゃね?」 って感じ
            でしょうか。

             

            「加賀恭一郎」 シリーズも阿部寛さんのイメージでは
            なかったので、そのあたりについては許容していた
            つもりでしたが、無理かもしれない…。

             

            「ガリレオ」 シリーズの湯川先生役の福山雅治さんも
            40代だし、そろそろ新シリーズは原作通り、30代の
            役者さんをキャスティングしてほしかったかな〜。

            「加賀恭一郎」「ガリレオ」 と並ぶシリーズ作品な
            だけに、少し残念な気がします。

             

            個人的には、英語堪能で目力ありそうという点で、
            『西郷どん』 じゃない体形の鈴木亮平さんとかが
            刑事役をするのが面白いかもと思っていました。


            「どうしても集客的にジャニーズ」 という大人の都合
            があるのであれば、山下智久さんあたりがイメージや
            年齢的に近いかもしれません。あと申し訳ないけれど
            身長的にも…。『武士の一分』『宇宙戦艦ヤマト』
            などは映画館で観ていて、とくに木村拓哉さんの
            アンチでもファンでもなく、作品に興味があれば観る
            タイプですが、『マスカレード』 については自分の
            中の原作イメージを守っていきたいと思ったのでした。


            人の死の線引きを考えさせられる 『人魚の眠る家』

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              父が倒れる前から買ってあったムビチケで、映画
              『人魚の眠る家』 を観てきました。
              http://ningyo-movie.jp/

               

              以前、このブログにも書きましたが、私の中では
              加賀恭一郎役は西島秀俊さんイメージだったので、
              「ついに!」 という勢いでムビチケを購入したのです。

               

              東野圭吾さんの作品は、最近、過去の作品の
              バリエーション的なものや、映像化を考慮しての
              作品も増えている気がしますが、本作は脳死と
              心臓停止のどちらが人間にとっての死であるか、
              また人間が科学を以って踏み入れて良い領域は
              どこまでかといったことを考えさせられる作品で、
              傑作に分類される一作だと思います。

               

              内容をネタバレのない程度に、予告編で描いていた
              程度に紹介すると、娘の小学校お受験を終えたら
              離婚する予定だった播磨夫妻のもとに、1本の電話が
              かかってきて、それは娘がプールで溺れて意識不明に
              なったという連絡でした。

               

              脳死判定をして臓器提供するか、または延命治療を
              するかという選択に迫られる中、妻の薫子が主導で、
              IT機器メーカーを経営している夫の会社の協力で
              脳死と思われる娘の体を健康な状態に保つことで
              娘が再び目覚める時を待ち続けます。

               

              次第にその行為はエスカレートしていく中で、夫を
              はじめ、夫の舅や、娘のプールに同行していて事故を
              察知できなかった薫子の母、同じく一緒にプールに
              行っていた妹とその娘、そして、播磨夫妻のもう
              一人の子供の心情に、それぞれ泣かされます。
              事故の真相が明かされるシーンは子役、スゴイ!
              一番、泣いたかも?

               

              薫子が周囲の人に、娘が “生きている死体” なのか
              思いを叩きつけるシーンも圧巻です。

              薫子の母役の松坂慶子さんも、存在感ある演技を

              披露していて、激しいけれど大袈裟過ぎず、共感

              できる人物として描かれていました。

               

              事故の真相には少しだけミステリー要素もあり、

              さらに親子愛、そしてテクノロジー、さりげない

              ファンタジーといった東野圭吾さんが得意とする

              テーマを網羅した作品で、薫子の心象風景が天候にも

              投影されていて堤幸彦監督との相性も良かったです。

               

              臓器提供で、実際に例もあるという 『AngelHeart』
              的なラストに、やはり脳死だけが死ではないのでは
              ないかと思ってしまう私です。

               

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              映画 『スマホを落としただけなのに』 はラブストーリー仕立て

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                友人とは 『ボヘミアン・ラプソディ』 に行く約束を
                しているので、『スマホを落としただけなのに』 を
                通院の気分転換で観てきました。

                http://www.sumaho-otoshita.jp/index.html


                原作を読んだ限りでは、場合によっては友人が嫌いな
                タイプのスタイルになっている可能性もあったので、
                最初から一人で行く予定でした。
                主演が北川景子さんだから、駄作でも観に行く覚悟が
                ありました。

                 

                原作では、彼氏がスマホを落としたことから、
                彼だけでなく、ヒロインの個人情報までもが全て
                丸裸にされ、同時並行して進む連続殺人事件へと
                話が進む展開で、ラスト近くで明かされる最大の
                秘密がやや唐突で事情説明不足だったのに対し、
                映画ではそちらの方がゴール地点になっていて
                構成的には好きでした。

                 

                スマホから個人情報を特定し、悪用していく手口
                については、原作を読んでいた方がわかりやすい
                かもしれません。それなりに説明するセリフは
                入っていましたが、映画だとサラッと進むので。

                 

                また、原作からの変更点もあって、まさかの部分
                の変更もありなのか、そこにハラハラしたりして、
                原作を読んでいる人も違った面白さがあります。
                ただ、個人的には千葉雄大さんが演じた刑事役の
                設定変更は必要だったのかなとやや疑問。
                犯人役は原作を凌駕するホラーぶりで見事でした。

                 

                原作との最大の違いは、ただの危機感のないバカ
                に描かれていた彼氏が、原作同様呑気者ではある
                ものの、結構いいヤツに見えたことです。
                田中圭さんがやや “はるたん” で、中でも麻美の

                スマホに写っていた無防備モードの表情の画像に

                思わずデジャヴ。

                確か 『おっさんずラブ』 の最初の方で黒澤部長が

                PCに保存していた盗撮写真があんな感じの

                コレクションだったような…。

                 

                プラネタリウムや夜の遊園地など、映画らしい
                場所も盛り込まれていて、原作からはもっと
                薄暗い猟奇的ムード満載かと思ったら、適度に
                サスペンスタッチなエンターテインメント作品に
                仕上がっていて無難だったと思います。

                 

                【関連記事】
                ◇SNSが凶器となる 『スマホを落としただけなのに』
                http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3656


                愛猫との旅は未来行きだった 『旅猫リポート』

                0

                  友人と行くはずだった 『旅猫リポート』 ですが、
                  父のこともあって日時を約束できない状況に
                  あるため、新宿に行く用事ついでに観てきました。
                  それでも映画上映時間中、スマホの電源を切って
                  いる間に、緊急連絡が入るのではないかという
                  不安もありましたが、まあ集中して観れたかな?
                  連日の緊張状態のデトックスに良い作品でした。
                  http://tabineko-movie.jp/

                   

                  主人公の悟が愛猫・ナナを車に乗せて、ナナを
                  託せる友人たちのもとへ向かう中で、悟の人生、
                  彼が昔可愛がっていた猫・ハチの思い出、彼の
                  友だちがそれぞれ離れた場所にいる訳、そして
                  なぜ悟がナナを手放さなければならなくなった
                  のかが、車窓から見える美しい景色と共に
                  描かれていきます。ひまわり畑のシーンは
                  『星守る犬』 を思わせ、黄色い花々で埋め
                  尽くされた画面は印象的でした。
                  幸せのイエローです。

                   

                  悟役の福士蒼汰さんも好演していましたが、
                  ナナの声当てをした高畑充希さんが良かった!
                  一人称 「ボク」 なのですが違和感なし!
                  さらに、登場する動物の演技がスゴイ!
                  動物の演技待ちしたと思われる役者さんや
                  製作者の方々のご苦労も偲ばれます。

                   

                  ちなみに、猫って泣くのでしょうか?
                  CG? 撮影技術? ライティング?
                  とにかく、あるシーンでは泣いているように
                  見えて、驚きました。

                   

                  で、テーマは重いのに、テンポは軽快。
                  小・中学校、高校時代の友達との再会、そして
                  九州に住む叔母との会話が、単に思い出話に
                  とどまらず、一人ひとりが抱えていた悩みや
                  劣等感などから、解放されるためのギフトを
                  悟とナナが届けて行くような展開。

                   

                  悟に与えられた運命は幸運とは言えませんが、
                  彼の人生は幸せだったと思えるラストでした。
                  悟がナナの飼い主を探す旅かと思っていたら、
                  叔母さんが告げる事実の方が驚きの内容。

                   

                  竹内結子さんの演技に泣けました。
                  でも、竹内結子さんが “叔母さん” という
                  役柄を演じたことで、自らの加齢も実感。
                  私の中では本作のヒロインなんだけどな〜。
                  高畑充希さんは助演男猫?

                   

                  虹のCGシーンだけは微妙かな〜?

                   

                  お墓参りで虹が出るシーンは、1話だけ見て
                  リタイヤした 『僕とシッポと神楽坂』 で
                  語られていた虹の橋エピソードとリンクして
                  いましたが、どうもその部分が苦手で…。
                  相葉雅紀さんは役柄にハマっているのですが
                  残念ながらついていけないのです。
                  https://www.tv-asahi.co.jp/shippo/

                   

                  おそらく、親戚に元・牧畜業の人がいて、私の
                  中では 「動物=家畜」 というラインがあるため
                  「そういうあの世の入口があったらコワイ」 と
                  本能的に思ってしまうからかもしれません。

                   

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                  ◇『星守る犬』 で泣くデトックス
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                  モロッコの混沌とナイスマッチな 『億男』 の世界

                  0

                    3000万円の借金を抱えている一男が、偶然、人から譲られた
                    抽選会で宝くじを当て、その宝くじが3億円という借金を
                    返しても余りある大金だったので、学生時代にベンチャーを
                    立ち上げ大金持ちになっている友人の九十九に、大金の
                    使い方を相談に行ったところ、大金と共に九十九が消え、
                    今度は彼の消息を知る人たちを訪ね歩くことで、個々の
                    お金の価値感に触れ、自分の中でもお金についての向き合い方
                    をつかんでいく…というストーリーです。

                     

                    原作と多少、演出的に順番が変えてあった部分もありますが、
                    映像のインパクト的には計算されていて好印象でした。

                     

                    また、原作よりも 「一(男)と九十九で百」 という、
                    主演二人の人間関係・友情がフィーチャーされていて爽やか。
                    九十九の役は難しいだろうな〜と思っていましたが、見事に
                    高橋一生さんが彼の不思議な世界観を体現していました。

                     

                    九十九の行方を追うことで次第にお金についてだけでなく、
                    一男と一緒にモロッコを旅して起業の決意した九十九が
                    その後、どういった人生を送り、お金とどう関わってきたか、
                    一男が九十九の残していったピースを拾い集めていく
                    ような、一男自身もモロッコ旅行以降の人生で失って
                    いったものに気づいていくような展開です。

                     

                    その分、モロッコロケのシーンが多めで、奥さんとの関係の
                    掘り下げには少し物足りなさも感じましたが、原作よりも
                    希望がありそうな温かみがありました。

                     

                    大友啓史監督、佐藤健さん、藤原竜也さんと 『るろ剣』
                    チームなだけに、やっぱり志々雄役でも存在感を発揮して
                    いた藤原竜也さんの怪演は圧倒的。友人も 「ああいう
                    現実味がない世界の舞台がかった演技は彼の右に出る者が
                    いないね」 と言っていて、私もさすが新世界の神! と
                    しか言いようがない存在感でした。

                     

                    北村一輝さんも藤原竜也さん同様、金を操っているようで
                    実は金に飲み込まれてしまった人として、最初は誰だか
                    わからないくらいの役作り&ボディスーツ(笑)。

                     

                    原作を読んでいても、冒頭、一体これはどのシーン?
                    と思う喧騒とカオスの中から、次第に映画のトーン全体が
                    静けさを増していき、それが大金を手にした一男の心情とも
                    シンクロしているようで、映画は映画の良さがありました。

                     

                    古典落語の 「芝浜」 は映画だけだと、ちょっとわかり
                    づらいかもしれないので、どういう噺かチェックしてから
                    見ると、いい道案内になるかも?
                    また、モロッコで一男が倒れた時にとった九十九の対応と
                    その言葉も、この作品の重要なピースと言えます。
                    一男と九十九、二人がそれぞれに抱える問題を、二人の力で
                    解決していく “心の旅” 的な映画にもなっていました。

                     

                    私個人としては、ネパールに行こうと思っていましたが、
                    やっぱ先にモロッコ行こうと、優先順位の1番と2番を
                    変更しました。そうだ、モロッコ行こう!

                     

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                     (http://nureinmal.jugem.jp/?eid=2167
                    ◇Good jobだね、映画 『るろうに剣心』!
                     (http://nureinmal.jugem.jp/?eid=1485


                    社会派なクライムサスペンス 『バッド・ジーニアス』

                    0

                      タイ映画 『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』 を
                      観てきました。単館系での配給です。
                      https://maxam.jp/badgenius/

                       

                      高校生版 『オーシャンズ11』 とか謳っていたので、
                      もっとお気軽な高校生の “カンニング大作戦” かと
                      思っていたら、カンニングの規模もワールドワイドだし、
                      正解を提供する側の奨学生とそれを享受しようと大金を
                      払う金持ちバカボンズとの貧富の差や、学歴至上主義に
                      対する皮肉も交えたシニカルさもあって、予想以上に
                      社会派な側面も持つ名作でありました。

                       

                      最初は、簡単で小さなカンニングから始まり、次第に
                      印刷所やバイク送迎まで手配しての壮大な正解伝達に
                      至り、ストーリーの店舗はまさにクライム・サスペンス。

                       

                      カンニングがビジネス化していく展開に圧倒される!

                       

                      主人公は、父子家庭の奨学生・リン。記憶力や計算能力、
                      ピアノも弾けるという才女ですが、最初に出会った友達が
                      女優を目指す憎めないけどおバカな女子高生、さらにその
                      彼氏というのが大金持ちでカンニングで金儲けしないかと
                      誘ってくるさらなる大バカ男。貧しいリンにとって、
                      その出会いは良かったのか悪かったのか。

                       

                      カンニングの規模が次第に拡大していったことで、
                      リン一人では正解を全ておバカーズに提供するのが
                      難しくなり、彼女と同じように貧しい奨学生のバンクを
                      仲間に引き入れようとします。

                       

                      二人の奨学生(ジーニアス)の葛藤もきちんと描かれて
                      いて、仏教国・タイであることも、カンニングという
                      犯罪に手を染めていく彼らの苦悩を際立たせています。

                       

                      ハリウッド版はテーマがテーマだけに期待できない!

                       

                      最近は、海外でヒットした作品のリメイクやシリーズ物が
                      目立つハリウッドが、この作品のリメイク権を買ったそう
                      ですが、能天気&コンゲーム的な “カンニング大作戦” に
                      されそうな予感…。腕のいいCG技術者は多いみたいなのに、
                      オリジナルで感動的なドラマを書ける脚本家がおらんのかな?

                       

                      『ディパーテッド』 とかも、『インファナル・アフェア』 を
                      リメイクした作品でしたが、香港映画だから生きてくる
                      人間関係や葛藤などが、アメリカナイズされていて失望
                      した覚えがあります。『ドラゴンボール』 は問題外。

                       

                      で、『バッド・ジーニアス』 ですが、地上波では放映
                      されないので、興味がある方は映画館へGOです。

                       

                      この作品のアイコンにしたいのは、リンとバンクが
                      一緒に自撮りしたスマホの画像。切ない余韻がイイ!
                      ただ、バンクの役者さんが時々、嵐の二宮和也さんに
                      見えました。22歳の俳優さんですが似てるかも(笑)。


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