幅広い年齢層対象の 『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』

0

    20周年記念作 『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』
    から1年、『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』 も
    子供の頃、ポケモンを見て育った人たちにも楽しめるような
    オリジナルストーリーになっていて、この路線歓迎!
     (http://www.pokemon-movie.jp/

     

    (前回はポッチャマが相棒だったけれど、今回はイーブイ♪)

     

    伝説のポケモン・ルギアが年に1回、恵みの風を送って
    くれるという、風車の町・フウラシティの風祭りが
    舞台となり、相変わらずのロケット団が目的不明の行動で
    町をパニックに陥れ、ついでに自分たちもパニクる中、
    サトシたちが力を合わせて、町の危機に立ち向かうという
    安定路線なストーリーです。

     

     

    私的には、ピカチュウがかわいければOKなので満足。
    100万ボルトしまくりで愛らしいことこの上なし。
    ロケット団側にソーナンスも出ていて嬉しさ2倍です。
    (2乗まではいかない)

     

    (幻のポケモン・なんちゃってピカチュウ1号 in 中国)

     

    ただ、前回からポケモンで育った世代も対象にする方針と
    なったようで、活躍する登場人物は子供たちだけでなく、
    変わり者の婆さんやホラ吹きおやじ、才能はあるけれど
    内向的な研究者の青年など、幅広い年齢層で、それぞれに
    悩みや苦手意識を持っていて、この事件を機に、それを
    克服するという、鉄板な展開となっています。

     

    かつての劇場版では “爆誕” して、劇的にデビューした
    ルギアは友情出演的な立ち位置で、それよりも目立って
    いるのが、ある事件から人間不信になった幻のポケモン・
    ゼラオラです。ニンテンドー3DSを持っていけば、劇場で
    ゼラオラをGETできます。

     

    (幻のポケモン・なんちゃってピカチュウ2号 in 中国)

     

    『ドラえもん』 も劇場版だとジャイアンが男気のある
    奴になるように、『ポケモン』 も劇場版は、パラレル
    ワールドのオリジナルストーリーでいったほうが今後

    興行収入的にも良いのではないかと思いました。

    それくらいポケモンの歴史が培われたのは嬉しい限り。

     

    以前の 『ルギア爆誕』 はビデオも持っているのですが、

    当時に比べてデジタル画像製作技術の進歩も感じられ、

    これからのポケモンの進化も楽しみです。
    本作中でも、ポケモン嫌いのお婆さん・ヒスイが最初は
    Dr.くれは調だったのに、最後のバトルでは悟空に進化
    していて笑えました。やっぱ、スーパーサイヤ人だな、

    野沢雅子さん。

     

    【関連記事】
    ◇『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』 はエピソード1
    http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3245


    共働き家庭の子育てを考えさせられる 『未来のミライ』

    0

      インド映画がドカドカ作られ、1編が長いのは、お国柄
      映画館で涼むため、というのを前に何かで読んだ覚えが
      ありますが、同じ理由で映画館へ行って来ました。
      ワタシ、モハヤ、インドジンデース!

       

      予告を観て、内容はどうであれ主人公の坊やの動きが
      かわいかった 『未来のミライ』 を観ることに。
      寝てる時のうつ伏せスタイルが動物みたいで愛らしい!
      http://mirai-no-mirai.jp/

       

      未来から生まれたばかりの妹が、やってきて未来を
      変えてしまうような事件に、お兄ちゃんのくんちゃんを
      巻き込んで仲良くなるような 『バック・トゥー・ザ・
      フューチャー』 スタイルかと思っていたら、意外と
      大人も、とくに共働き家庭の子育てについて考えさせ
      られる内容でした。

       

      くんちゃんが、それまで独占してきた両親の愛情を
      妹の未来ちゃんに奪われ、母親も早めに職場復帰して、
      父親がフリーランスの建築士として家事と仕事を両立
      させるのに四苦八苦している中、やり場のない不安や
      怒りを募らせている時、中庭から未来や過去に飛んで、
      甘えん坊の男の子からお兄ちゃんへと成長する話。
      ちょっと、ディケンズの 『クリスマス・キャロル』
      を思わせる展開でした。

       

      予告だと、未来ちゃんだけとのコンタクトのように
      思われましたが、お母さんの子供の頃やひいおじいちゃん
      の若い頃といった過去にも行くことで、一つの家族の
      つながり、そうしたいろいろな偶然が今の自分を
      作っていることをあらためて考えさせてくれる作品。

       

      俯瞰的な街の描写が多いこともあって、そうした運命を
      紡ぎ出している神様がいるかのような感覚もあります。

       

      ひいおじいちゃんが異様にカッコよくて、誰の声か
      聞いたことがあるけど思い出せないと、そっちに気を
      取られてしまいましたが、エンドロールを見て、ああ
      なるほどといった感じ(笑)。
      山下達郎さんの歌と、夏っぽい青空と自然が印象的
      なので、映画館でリアタイで観た方がいいかも?

       

      私としては、くんちゃんが叫ぶシーンが多いこともあり、
      声は寺田心ちゃんのような子供が当ててくれた方が
      しっくり来るような気もしました。

       

      そして、偶然なのですが、くんちゃんが駅の遺失物係
      の所に行くシーンがあって、その遺失物係のところだけ
      タッチが違うし、なんか見たことある〜と思ったら、
      昨日ブログに書いた 『パンダ銭湯』 のツペラツペラさん
      がプロダクションデザインしていたのでした。

       

      菱形の目があのパンダと同じだわい!
      子供の目から見たら、この駅から電車までのシーンは
      怖くて、トラウマっぽくなるかもしれません。

       

      やはり、どちらかというと大人向けのアニメ作品だと
      思います。長男・長女あるあるや、共働き家庭での
      家事あるあるが満載で、子供が観て面白いかな〜と
      いう疑問は残りました。

       

      親子で映画を観に行くのであれば、断然、『劇場版
      ポケットモンスター みんなの物語』 推しです。
      以前は “爆誕” したルギアが登場しますが、全く
      別物のオリジナル作品になっているので、過去の
      “爆誕” を観た人でも楽しめます。
      http://www.pokemon-movie.jp/


      原作の世界観を音と色で彩った映画 『羊と鋼の森』

      0

        映画 『羊と鋼の森』 は、近年の原作者の中でも秀逸な
        作品だったと思います。『万引き家族』 とどちらかを
        選べと言われたら、テーマの好みもありますが、断然
        こちらの作品を選びます。
        http://hitsuji-hagane-movie.com/

         

        ある天才調律師に出会い、自分自身も調律師として
        成長していく外村青年の、仕事への取り組む姿勢と
        北海道育ちのピュアな雰囲気が山賢人さんにとても
        合っていました。

         

        調律しているシーンは、ダンパーと弦の向こうに
        調律師の目が見える角度となるので、目の奇麗さが
        映像化においては大事だったのだなと感じました。

         

        同僚となる、柳さんと秋野さんとの関わりについては、
        原作よりも、優しい柳さん寄りではありましたが、
        小説の世界観を損なうことなく、江藤楽器全体の
        人間関係は穏やかに流し、その分、若さゆえの無力感や
        焦りが暗い雪空に浮かび上がってくるようでした。

         

        また、原作では9行くらいの説明で、具体的な様子が
        素人にはわからない、調律師養成の専門学校で学ぶ内容が
        映画では丁寧に描かれていて、その後の調律シーンの
        意味を知るヒントにもなりました。

         

        全体的に見ても、原作に手を加えた部分は、手を加えて
        くれたことで、専門的な分野もわかりやすくしてくれたり、
        登場人物の感情が鮮明になったりと、原作ファンにも
        納得の “調律” だったと思います。

         

        ピアノの音と、所々に挿入される森の木々のざわめきや
        風のそよぎが、時には主人公の心象風景に、また時には
        主人公の成長に感じられ、観る人の心に吹きわたり、
        染み入ってきます。

         

        ラストの久石譲さんの 「The dream of the Lamps」
        も心洗われるような曲で、余韻に浸れるエンドロール。

        風邪薬を飲んでいても、印象的なシーンはきっちり
        記憶に残りましたが、できればもう一度観たい気も。
        睡魔を呼ぶ方の羊も、もういなくなったし。

         

        映画を観てから原作を読むと、前よりも調律時の音や、
        それぞれの曲がより明確に聞こえてきました。
        これで、再度観たら、もっともっと深く森の中に入って
        いけそうな…そんな期待があるのです。

         

        【関連記事】
        ◇映画鑑賞前に原作を読んでおいた方が楽しめる 『羊と鋼の森』
        http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3568
        ◇風邪薬や解熱剤を服用して 『羊と鋼の森』 を鑑賞してはいけない
        http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3575


        ほのぼの路線ではなく、意外と社会派な 『万引き家族』

        0

          第71回カンヌ国際映画祭のパルム・ドールを獲得した
          ということで、前知識ゼロで 『万引き家族』 を
          観てきました。平日だったこともあり、年齢層が高く、
          さらに後ろのおっさんが 「NO KICKING!」 を
          順守していない、貧乏ゆすりおっさんだったので、
          前のめりのまま鑑賞しました。
          http://gaga.ne.jp/manbiki-kazoku/

           

          万引き一家のお父さんは 『そして父になる』 的な
          温かさのある人柄ですが無学で、子供に万引きを
          教えるしか、自分が子供に与えられることができず、
          臨時の仕事も真面目には務まらないダメ父。

           

          しかし、明らかにDV被害の子供と思われる少女を
          連れ出す考えなしだけれど、人は良い人です。
          最近の事件を連想させるシーンに、胸が詰まるもの
          がありました。

           

          犯罪というつながりで結ばれている家族ですが、
          二人の子供たちにとっては安らげる場所。
          貧乏な割には、安物とはいえ、飲酒の習慣が
          あるのには、ちょっと引きました(笑)。

           

          万引き家族の日々の暮らしが描かれる中で、次第に
          それぞれがどういった経緯で、家族の輪に入って
          いったかがわかってくると共に、年金の不正受給や
          非正規雇用のリストラ問題なども絡んできて、
          社会の歪みの底辺にいる家庭の闇が浮き彫りに
          なってきます。

           

          昔観た香港映画でも貧しい子供たちをマフィアに
          育て上げてしまうストーリーがありましたが、
          家の中の雰囲気や商店街はどこかアジアテイストな
          雰囲気なので、国際的な賞にも向いていた気がします。
          いわゆる “外国人が見ても貧しい家”。

           

          そこに、家族を絆を揺るがすような事件が起こり…、
          個々の中にどんな思いが残ったのかは、観る側に
          委ねられる作品でした。

           

          ここから先は少しネタバレ!

           

          最初は、DV被害者の少女を、違法ながらも深い愛情で
          包んであげる家族に温かい目を向けることができましたが、
          次第に、子供を学校に行かせず、犯罪を教え込んでいく
          父親に対して、少しずつ気持ちが離れていく感覚が
          ありました。愛情なのか、大人の自己満足なのか、
          社会弱者の集団だけに、不信感も募ってきます。

           

          祖母の行動にも疑惑が生じ、息子の祥太が万引きを常習
          している昔ながらのよろずやのような店のお爺さんの
          言葉にとまどう中、父親が車上荒らしで打ち砕いた
          車の窓が、そのまま家族崩壊の合図のように見えました。
          少なくとも、よろずやのお爺さん(榎本明)は一人の少年の
          未来は救ったのではないでしょうか。

           

          それにしても、子役が二人とも巧すぎるので、何やら
          ドキュメンタリー映像の観ているような感覚にもなり、
          ストーリーが進むにつれ、この世界から解放される
          出来事が起きてほしいと願う自分もいました。

           

          安藤サクラさんが取り調べられるシーンは、本作の

          テーマや課題を 「どやっ!」 と突き付けるような迫力。

          樹木希林さんといい、女優陣の演技力がコワかったです。

           

          この映画は観て終わりではなく、観てからが考えさせ
          られる作品なのだと実感しました。

           

          【関連記事】

          ◇真実はガラス越しの映画 『三度目の殺人』
          http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3299
          ◇『そして父になる』 はリメイクが楽しみ!
          http://nureinmal.jugem.jp/?eid=1885
          ◇『そして父になる』 続き
          http://nureinmal.jugem.jp/?eid=1886


          エッシャーに化けたピーターラビット

          0

            両親が終活の一環として、分散していた銀行口座の
            集約を図っているので、三菱信託銀行からたくさんの
            ピーターラビットグッズをいただけることになりました。

             

             

            中でも大物はいくつかの選択肢の中から、性懲りもなく、
            ぬいぐるみを希望したら、予想以上にでっかいウサギが
            もらえて満足です。

             

             

            実は、映画の 『ピーターラビット』 も観に行こうかな
            とも思っていたのですが、先日取材帰りの電車の中で
            すでに観たという4人組が、その話題で盛り上がって
            いたのですが、「パディントンのノリで観に行かない
            方がいいよ」「『ホームアローン』 をさらに過激に
            して、しかも相手は悪者ではなく、一般人」 と次第に
            エスカレート。決め手は、「これまで観た作品の中で
            一番内容的に近いのだと 『シンゴジラ』 かな?」
            と、不吉な会話をしていたのでした。

             

            ええぇぇえ! 『シンゴジラ』 ですと!?
            聞き間違えかも、と自分の聴覚を否定するか、

            そのグループに 「パードン?」 と問うてみたい衝動に

            駆られましたが、会話はさらに 「ふかふかした

            『ターミネーター』 って感じ〜」 と映画の例えは

            エスカレートの一途をたどり、私の中の鑑賞意欲を

            蝕んでいったのでした。リアルレビューは、ネット上

            での口コミより、精神的なダメージがダイレクトです!
            http://www.peterrabbit-movie.jp/

             

            (二次元だと可愛い害獣・ピーターラビット)

             

            いつもは映画のレビューは読まずに、自分の勘を信じて
            観に行く方ですが、さらっと見たらやはり作品の例えに
            『仁義なき戦い』 という言葉を発見し、気分転換は

            もともと、ピーラビは畑を荒らす害獣ではあるので、
            都心から引っ越してきた人間とのバトルは予告編でも
            想像がついていたものの、やっぱピーラビは二次元の
            イラストで見てる方がいいやという結論に達しました。

             

            (お尻ももふもふで愛おしい…けど、映画でのヤンチャ、反省しなさい)

             

            『ピーターラビット』 用の予算は、「上野の森美術館」
            で6月6日から開催される 「ミラクル エッシャー展」
            に変更。ついでに動物園にも行って、香香たんに
            会って来ようかなと思っています。
            http://www.escher.jp/


            『シェイプ・オブ・ウォーター』 は “彼女” じゃダメ?

            0

              第90回アカデミー賞(R)で作品賞をはじめ、監督賞、
              作曲賞、美術賞の4冠、ベネチア国際映画祭の金獅子賞を
              獲得したという、『シェイプ・オブ・ウォーター』 を
              見たのですが、私は 『スリー・ビルボード』 の方が
              作品賞向きだったと思います。
              http://www.foxmovies-jp.com/shapeofwater/

               

              声が出ない女性とアマゾンから捕獲された謎の生物
              とのファンタジーのようでもあり、1960年代の米ソ
              冷戦時代の機密脱出的なサスペンスのようでもあり、
              同性愛者・黒人・身障者などのマイノリティーへの
              当時の見方を描いた社会派のようでもある、ボーダー
              レスさが、これまたつかみどころがなくて、まさに
              水のようです。

               

              アメリカの機密を扱う研究所に清掃員として勤める
              地味な女性が、そこで生体実験の対象として捕獲された
              半魚人のような生物とコミュニケーションを取れるように。
              『未知との遭遇』 では宇宙人と音で交信しましたが、
              本作では手話を通じて気持ちを伝えるスタイル。

               

              次第に愛を感じ合う会話も、手話やお互いの表情を見て
              伝えられる静けさが、全体を包むブルーやグリーンの
              色とマッチしていて、美術賞には納得です。

               

              そして、科学の進歩というか、ソ連との競争に勝つため、
              その生物を解剖実験することが決まり、それを知った
              ヒロインのイライザは、研究室から逃がす行動に。

               

              ここからは多少ネタバレ入ってます↓

               

              二人が愛し合うシーンや、ラストシーンも美しいですが、
              シンプルに疑問を感じたのは、「イライザはあの
              生物が雌だったら救ったのだろうか」 ということ。
              ストイックな愛だった方が、種族を超えて心を通わせる
              感動が大きかったような…。

               

              結構、早い段階からイライザが水槽にいる生物に対して
              「He(彼)」 というのに違和感がありました。

               

              観ようによっては、単に欲求不満なおばさんが、神の
              ように逞しい生物に魅かれた話に見えなくもありません。

               

              また、テレビ、バービー人形のような妻、キャデラックが
              ステイタスといった、60年代のステロタイプなアメリカ
              家庭の描写がありましたが、今やそちらの方がメルヘンでしょう。

              当時の “強いアメリカ” を唱えるトランプ政権になってからの

              アカデミー賞(R)は、選ぶ作品に政治的なメッセージ性を

              優先しがちになっているようです。

               

              R指定映画だし、映像的には美しいので、もうほとんど
              上映している所は限られてきましたが、気になっている方は
              映画館で観た方が感動できると思います。

               

              【関連記事】
              ◇イライラさせられるのになぜか感動する 『スリー・ビルボード』
              http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3458


              『クソ野郎と美しき世界』 で新しいステージに

              0

                九州旅行に行く前日、そろそろ上映館が減ってきた
                『シェイプ・オブ・ウォーター』 を観に行ったのですが、
                時間もあったのと、空席状況が全回◎というガラガラで、
                その時点では先が危ぶまれた 『クソ野郎と美しき世界』 を
                観てみることにしました。最終的には観客動員の目標人数を
                上回ったようで、ファンの方々も一安心というところでは
                ないでしょうか。
                http://kusoyaro.net/

                 

                園子温監督が稲垣吾郎さんと、山内ケンジ監督が香取
                慎吾さんと、太田光監督が草なぎ剛さんと、そして3人
                それぞれのエピソードをまとめる締めの作品を児玉裕監督が
                手掛けたオムニバス作品となっていました。

                 

                個人的には園子温監督はちょっと苦手なので、やや
                不安を感じないでもありませんでしたが、監督、出演者、
                それぞれの個性が生かせた作品ではありました。

                 

                『クソ野郎と美しき世界』 はメインタイトルではなく、
                『新しい地図〜クソ野郎と美しき世界〜』 とも言える
                内容だったと思います。

                 

                「ピアニストを撃つな!」「慎吾ちゃんと歌喰いの巻」
                「光へ、航る」 の3作はいずれも、ピアニストとして
                指を失う危機、歌食いに持ち歌を食われた香取慎吾(役)、
                死んだ息子の右腕を移植された人に会いに行く夫婦と、
                全て “喪失” をテーマにしたストーリーです。

                 

                作品・脚本的には、オーソドックスな仕上がりで

                賛否両論ありそうな 「光へ、航る」 は、もっと突破ずれた

                作品を作るかと思われた太田監督が、多少、爆笑問題的な

                掛け合いはあったものの無難な脚本を書いたことで、

                草なぎさんと尾野真千子さんの演技力を際立たせていました。

                 

                やはり、草なぎ剛ドラマはイイネ!
                尾野真千子さんは 『ナミヤ雑貨店』 も良かったけれど、
                ドラマ 『はじめまして、愛しています』 は頑張って
                ほとんど見たほど、彼女の持つ雰囲気も好きです。

                 

                「慎吾ちゃんと歌喰いの巻」 は適度にシュールで、
                いろいろと 「新しい地図」 としてのメッセージが
                隠されていたのではないかと思われました。

                 

                歌を食われて歌おうとした歌が、「あ…」「き…」
                「せ…」 と歌い出そうとするのに出てこないあたりは、
                「夜空ノムコウ」「らいおんハート」「世界に一つだけの花」
                なのかと、最後の 「せ…」 を何度も繰り返したことで
                やっと気づいた有様でしたが、とくにファンでなくても
                わかるくらい、知られた曲が多いことを実感させられました。

                 

                歌食いのうんこが6個だったり、同じように歌を奪われた
                歌手の歌が 「また逢う日まで」 だったりと、意味深な
                エピソードも絡め、ラストの 「新しい詩」 へと続く
                流れから、香取さんのパートがこの作品の骨格となって
                いたように思われます。「新しい詩」 自体も明るくて
                エンターテインメントな雰囲気で締めくくるのには
                ぴったりの楽曲。サビの部分はユニゾンの方がいいかも?

                 

                 

                また、この興行収入で、新しいことに挑戦していって
                ほしいですね。いちいち、元SMAPとか言うのうぜえ!
                野球だってフリーエージェントあるんだから、ある程度、
                事務所に貢献して、売り出した分以上の収益を回収したら
                自由な活動の場を提供してあげた方が、業界の活性化に
                つながると思うんですけどね。


                単なる武勇伝ではない 『15時17分、パリ行き』

                0

                  『シェイプ・オブ・ウォーター』 は友人と約束して
                  いるので、仕事ついでにとりあえず、先日見逃した
                  『15時17分、パリ行き』 を観てきました。

                   

                  クリント・イーストウッド監督作品なので、失敗は
                  ないだろうと思われることと、実在の事件を本人たちが
                  演じているというチャレンジに興味がありました。
                  http://wwws.warnerbros.co.jp/1517toparis/

                   

                  実際の場所で、主役3人は本人をキャスティングしたと

                  いうことは、事件の際の列車内の様子をドキュメントタッチで

                  描くのかと思われましたが、さにあらず。

                   

                  列車テロを最小限の被害で防ぐことに貢献した若者たち
                  3人の幼い日の出会いや、決して彼がヒーロー然として
                  いたのではなく、どちらかというと問題児だったのを
                  しっかりと描いているところが、イーストウッド監督
                  らしいと思いました。

                   

                  それだけに、ローマやヴァチカン市国を巡った後に
                  立ち寄ったヴェネツィアで、眼下に町の景色を
                  眺めながら語られる 「運命に導かれる」 という
                  フレーズが生きてきます。

                   

                  ストーリーは、序盤が彼らが子供の頃の環境説明、青年期、
                  中盤がイタリア、ドイツ、オランダ旅行記、それら全てが

                  伏線となって、テロ事件に集約される形です。

                   

                  思ったよりも、事件に割かれている時間は少ないことから、
                  監督が描きたかったのは、運命の導き=神の采配という
                  テーマであることが感じられます。

                   

                  昨日、アイスランドいいねと書いておきながら、舌の根も
                  渇かない内に、イタリア、とくにヴェネツィアには
                  もう1回行きたいと思ってしまった私です。イタリアは
                  学生時代に研修旅行のような形で行って、ポンペイとか、
                  ナポリ、ローマ、シエナ、フィレンツェはかなり満足
                  できるくらい回れたのですが、ヴェネツィアだけは
                  前日夕方に着いて、夜にゴンドラに乗り、翌日の昼には
                  出発だったので見足りないし、かなり町の様子が他より
                  変わっていました。カタコンベ行かなければ良かった!

                   

                  ついでに言えば、シエナは行ったけど、ピサの斜塔を
                  見ていない! まあ、ネパール→エジプト→モロッコ
                  の次点くらいには行きたい場所なのです。

                   

                  ここからは多少ネタバレ感想

                   

                  事件が起きた列車は、アムステルダム発パリ行きで、
                  彼らがアムステルダムに寄ったのは、ドイツで偶然
                  ジャンキーのおっさんにオランダを薦められたからで、
                  さらにWifiが入る場所を求めて一等席に移動したから。

                   

                  テロリストの行動を阻止できたのは、3人の中でも
                  とくに丁寧に描かれているスペンサーが、本当は
                  空軍のパラレスキューになりたくて入隊したのに、
                  視覚障害でそれも叶わなかったものの、柔術は得意と
                  していたこと、そしてテロリストに撃たれた人の命を
                  救えたのは、軍隊で簡単な応急処置を学んでいたこと、
                  といったように、それまでの出来事が全てテロ事件に
                  向けて用意されていたように思われるほどでした。

                   

                  もともと、3人でヨーロッパ旅行に行くことになったのも、
                  さらに遡れば、3人の出会いが、彼らの苗字が 「S」 で
                  体育の授業でアルファベットでチーム分けされた時、
                  同じチームになったからと、観終わってから、伏線と
                  いうか、導きとしか言いようがない、過去からの出来事

                  一つひとつを棚卸してみたくなる作品でした。


                  『アナ雪』 続編付きでコスパもいい 『リメンバー・ミー』

                  0

                    新宿周辺でいくつかの用事を済ましたので、映画でも
                    観て帰るかと思って、最初はクリント・イーストウッド監督
                    作品の 『15時17分、パリ行き』 をタイミングが合えば
                    観たいと思ったのですが、やや待つことになりそうなので
                    ディズニー・ピクサス作品なら失敗はないだろうと
                    『リメンバー・ミー』 を観ることにしました。
                    http://www.disney.co.jp/movie/remember-me.html

                     

                    何かの予告で透明感のある青い空間に町が浮かんでいる
                    ような情景を観た覚えもあるので、まあ映画館で観るには
                    きれいでいいかなという軽い気持ちで鑑賞。

                     

                    映像も良かったですが、思ったよりも脚本がしっかりして
                    いて、ちょっとしたサスペンス感もあって大満足。

                     

                    何より、本編の前に上映される 『アナ雪』 続編になる
                    オラフ主役の短編 『家族の思い出』 はお得感ありました。
                    アナとエルサが着ていたお揃いカラーの服の色もGOOD!

                     

                    『アナ雪』 の名場面を彷彿とさせるバリエーション的な
                    シーンも見事に決まっていて、さすがな構成でした。

                     

                    『リメンバー・ミー』 の死者のイキイキ(?)した世界が魅力

                     

                    そんなノルウェーの氷の世界から、一気にメキシコの
                    『リメンバー・ミー』 ワールドに移行するメリハリも
                    バッチリ決まっていて、ホント、一流の人が集まると
                    うまくまとめるもんだなあと感嘆するしかありません。

                     

                    『リメンバー・ミー』 は、家族を捨て音楽を選んだ
                    ひいひいお爺さんを持つ少年ミゲルが、代々、音楽は
                    NGの家族たちの中で、音楽の道に進みたいことを
                    言い出せないまま、“死者の日” という日本で言う
                    お盆のような日に、うっかり死者の国に迷い込み、
                    そこから自分のミッションを得て、元の世界に戻るため
                    冒険するファンタジー映画です。

                     

                    もちろん、ラテンの音楽あり、色鮮やかな死者の国あり、
                    ひいひいお爺さんとの出会いもあり、さらに一つの謎の
                    解決もあったりと、テンポも良く、ディズニーらしく
                    子供から大人まで楽しめる作品となっています。

                     

                    舞台はメキシコということになっていますが、死後の
                    世界が、『DESTINY 鎌倉ものがたり』 にも似ていて、
                    日本人にも馴染みやすい世界だと思います。

                     

                    死者の日には、家族代々の写真を飾る祭壇に、破られた

                    ひいひいお爺さんの顔の部分。ミゲルは死者の国で

                    元の世界に戻るための “許し” をもらうために彼を

                    探し回ります。その過程での出来事や周囲の描写、

                    死んでるけどイキイキした骸骨キャラが愛らしい!

                     

                    人々から忘れられてしまうことが “第二の死” となる
                    死の世界から、翌朝までに帰らないと自分もそのまま
                    死者となってしまうミゲルが、家族愛の大切さを実感し、
                    さまざまな出来事を通して成長していく様もきっちり
                    描かれています。

                     

                    『バック・トゥー・ザ・フューチャー』 の写真のように、

                    ミゲルが少しずつ骸骨化していく、タイムリミット感にも

                    ハラハラさせられます。ディズニーだから必ず帰れると

                    わかっていてもね(笑)。

                     

                    字幕版で観ましたが、『アナ雪』 の同時上映を知って

                    いたら、吹き替え版でも良かった気がしなくもないので、

                    『15時17分、パリ行き』 とセットで吹き替え版も

                    観てみようかなとも思っています。

                    1回目は謎だった部分を知った上でも観られる作品。

                    犯人がわかっていても、人間模様の描写の良さで

                    2度3度と読めるミステリーのような作品です。

                     

                    作中で 『TOY STORY』 キャラを見つけて、ちょっと
                    天狗な気分でいたら、なんともっと多くの作品のキャラが
                    隠されていたのを後で知りました。鼻めり込みそう。

                     

                    また、ネタバレは避けますが、メキシコの埋葬法は
                    土葬が多いようなので、『アンナチュラル』 的な
                    方法でも、ある誤解は科学的に解決できそうです。

                     

                    ちなみに、『アンナチュラル』 はめずらしく全回を
                    リアルタイムでパーフェクトに見ました。
                    私の人生の中でも、かなりめずらしいパターンです。
                    続編、絶賛希望!

                     

                    【関連記事】
                    ◇3部作としても完成度が高い 『TOY STORY3』
                    http://nureinmal.jugem.jp/?eid=665
                    ◇エルサ主役のSFX実写が良かった 『アナ雪』
                    http://nureinmal.jugem.jp/?eid=2085
                    ◇『アナと雪の女王』 の邦訳がGOOD!
                    http://nureinmal.jugem.jp/?eid=2086
                    ◇パワフルなアッシュに魅了された 『SING』 字幕版
                    http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3130
                    ◇VFXもう少し減の続編も見たい 『DESTINY 鎌倉ものがたり』
                    http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3389

                    ◇『アンナチュラル』 のロジカルさと仲間との距離感がいい!
                    http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3428


                    マニア向け 『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE』

                    0

                      『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE』 は、原作本編と
                      ノベル 『文豪ストレイドッグス 太宰治と黒の時代』 を
                      読んでいるか、アニメを見ていないとちょっと人間関係や
                      設定がわからないかと思われます。
                      http://bungo-stray-dogs.jp/

                       

                      最初に、パパパッと探偵社及びマフィアの名前と異能が
                      表示されますが、文字読んでる暇がねえ!

                       

                      さらに、太宰と織田作の関係もさらりと回想に入れて
                      あるので、太宰がマフィアを抜けた理由を知らないと
                      多少関係はわかっても、そのシーンが持つ意味合いが
                      理解しきれないまま、メインの “異能者連続自殺” 事件
                      に突入してしまう展開となっていました。

                       

                      基本部分を知っている人には、原作にない時間のズレや、
                      名場面を違った形で作中に取り込んでいる面白さが
                      楽しめる作品です。いわゆるマニア向けな遊びがある作品。

                       

                      ストーリーは、“異能者連続自殺” 事件が起こる
                      6年前に横浜を焼き尽くした龍頭抗争からスタートし、
                      一気に現在へ。しかも、その首謀者と思われる澁澤龍彦の
                      もとに、ドストエフスキーと太宰が集まって、頭脳戦を
                      展開する一方で、異能力者が自分の能力と戦うという
                      ダイナミックな映画らしいバトルが繰り広げられます。

                      それぞれ、自分から分離した異能の表現も美しいし、
                      異能なしでどうやって自分の異能に勝つかも見どころ。

                       

                      私はやはり、マフィアの中原中也と、太宰のコンビが
                      好きですわ。中也の 「汚辱」 は元気玉みたいで
                      映画映えするしね。

                       

                      テーマは、敦くんと鏡花ちゃんが自分の異能を受け入れる
                      というシンプルな内容なので、あまりストーリーについては
                      突っ込みを入れず、単純に映画での異能表現の美しさを
                      堪能すればいいのだと納得しました。

                       

                       

                      映画鑑賞者には5種類の缶バッジからランダムに1つ
                      入り口で配られますが、太宰でした。
                      書店の小さい缶バッジプレゼントでも太宰だったし。
                      映画のは書店と違って、でっかく異能名 「人間失格」 と
                      入っていないので、堂々と付けられるタイプです。
                      できれば、映画は芥川がほしかった気がします。

                       

                      【関連記事】
                      ◇『文豪ストレイドッグス〜太宰治の入社試験〜』 は裏の展開が面白い
                      http://nureinmal.jugem.jp/?eid=2770
                      ◇深夜アニメ 『文豪ストレイドッグス』 再放送を地味に
                      http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3420


                      | 1/21PAGES | >>

                      PR

                      calendar

                      S M T W T F S
                         1234
                      567891011
                      12131415161718
                      19202122232425
                      262728293031 
                      << August 2018 >>

                      人気ブログランキング

                      人気ブログランキングへ

                      にほんブログ村

                      ブログランキング・にほんブログ村へ
                      にほんブログ村

                      categories

                      archives

                      profile

                      search this site.

                      mobile

                      qrcode

                      powered

                      無料ブログ作成サービス JUGEM