『MOON LIGHT』 は大統領への挑戦状?

2017.04.15 Saturday 23:22
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    アカデミー賞(R)の中でも注目される作品賞が、
    手違いで一旦は 『LA LA LAND』 と発表された後、
    関係者が歓喜で盛り上がる中、改めて正しい受賞作品が
    発表されるという珍事が起こったのは、記憶に新しい
    ところですが、その作品賞作品 『MOON LIGHT』 を
    観てまいりました。
    http://moonlight-movie.jp/

     

    いじめられっ子だった黒人の少年・シャロンの
    幼少期を描いた 「Little」、シャロンを唯一
    いじめなかったケヴィンとのある出来事から、
    彼のその後の人生が大きく変わる青年期を描いた
    「Chiron」、その10年後にケヴィンと再開する
    「Black」 の三部作になっていて、画面が変わる際、
    時々、暗闇に点滅する青や赤の光が、観る者の
    心をざわつかせます。

     

    マイノリティワールド全開で、子供時代のいじめや
    黒人社会の貧困や差別、さらにはドラッグや裏社会
    といった、社会派なテーマを盛り込みつつも、
    メインはやはり主人公の内面と、彼が抱える月の
    光のような密やかな想い。

     

    それだけに、ラストのセリフと、その後に映し出される
    シーンがとても印象的です。

     

    ただ、私自身がアメリカの黒人社会について不勉強な
    こともあって、文化的な違いや生活習慣、社会環境が
    わからないために、「なぜ、この人物はこうした行動を
    するのか」 とか、「そもそもなぜ主人公は周囲に
    “おかま” と言われていじめられるのか、ただおとなしい
    だけの少年に見えるのだけれど、ゲイとして見られる
    要素が行動面に表れているのか」「麻薬の売人をやって
    いる人の家に普通に行って食事とかしちゃうのか」 と
    いった基本的な部分がイマイチ理解できず、流れに
    ついていけない部分もなきにしもあらず、でした。

     

    大人になったシャロンの、様変わりっぷりにはかなり
    驚かされましたが、同時に少年時代に優しくしてくれた
    麻薬の売人・フアンへの憧れというか、ヤク中の
    シングルマザーに育てられたシャロンにとっては
    フアンが父親のように思えていたのが感じられ、
    そこは多少救われる思いがありました。

     

    これを書くに当たり、フアン役の人の名をチェック
    したみたら、マハーシャラ・アリという俳優さんで
    この作品で助演男優賞を獲っていたんですね。
    これに関しては納得。少年期しか登場しないのに
    存在感ハンパなくありました。

     

    そのフアンはキューバからの移民という設定。
    貧しい黒人社会やマイノリティをテーマとした作品が
    作品賞に選ばれた背景に、某大統領に向けて送った
    ハリウッドからのメッセージのような気がしたのは
    私だけでしょうか。

     

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    パワフルなアッシュに魅了された 『SING』 字幕版

    2017.04.01 Saturday 04:13
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      私は、頭の中がお子ちゃまなのか、『LA LA LAND』 より
      『SING(シング)』 の方が好きかも。
      単純ですが、歌を通して、将来の夢や希望を持つことや
      家族愛、友情、勇気、困難に打ち克つ気持ちの大事さを
      楽しく伝えてくれる作品なのです。
      http://sing-movie.jp/

       

      内容は、コアラのバスター・ムーンが子供の時に、父が
      観劇に連れて行ってくれたことをキッカケに、劇場を
      持ちたいという夢を持ち、父が洗車の仕事で汗水流して
      働いて、その夢を叶えてくれたものの、経営は火の車。

       

      そこで、最後の手段として、なけなしの金を賞金に、
      歌唱コンテストの開催で集客を狙います。

       

      コンテストに合格した動物たちは、子育てに疲れたり、
      親が望む道ではなく歌手になる夢を持っていたり、
      人前に出るのが苦手だったりと、それぞれに悩みを
      持っている、男女さまざまな年齢のメンバー。

       

      それぞれ、舞台本番に向けて、踊りやピアノなど、
      不得手なことにも果敢に取り組むものの、肝心の劇場が
      倒壊する事件が勃発。賞金も告知した金額でなかった
      こともバレ、全てを失ったムーンは、父の仕事だった
      洗車の仕事をすることに。

       

      その洗車方法が笑えるのですが、彼の父はその過酷な
      仕事をどれだけやって、息子を劇場オーナーにして
      あげたのかを考えると泣けます。

       

      そんな、失意のムーンに手を差し伸べてくれたのは…。
      彼の心に小さな火を灯してくれたのが、ハレルヤと
      いうあたりは、アメリカらしい展開。

       

      王道の内容で、ある程度先がわかりますが、それでも

      それぞれがしがらみを吹っ切って歌う様は見応えあります。

       

      アッシュ役のスカーレット・ヨハンソンさんが歌う
      「Set it all free」 はパンチが効いてて、吹き替え版より
      インパクト大。ハリをぶっ飛ばしながら歌うので、
      3Dであれば、さらに迫力あったことでしょう。

       

      『アナ雪』 の 「Let It Go」 は、英語版だと多少
      やけくそ感がある歌詞でしたが、こちらは自分らしさを
      解放するのびやかさと情熱が感じられます。

       

      最後を飾るゾウのミーナ役のトリー・ケリーさんの
      「Don't You Worry bout a Thing」 もソウルフルで
      良かった。吹き替え版のMISIAさんの歌唱を染み入ると
      例えるなら、こちらは響くとか刺さるといった言葉が
      相応しい気がします。

       

      他の動物たちと比べて、自己顕示欲が強く、体が小さい
      コンプレックスを大きな動物への敵対意識としていた
      ネズミのマイクが、ミーナの歌唱を聞いて、帽子を脱ぎ
      胸のところに掲げて、素直に素晴らしいと目を輝かせる
      シーンは、吹き替え版を観た時は歌の方に気を取られて
      あまり気にしていなかったのに気づきました。

       

      アニメだからできる夢物語ですが、現実においても
      お互いを尊重できる社会になってほしいですね。

       

      ちなみに、私が字幕版を観に行った時、隣りは親子
      連れで、小学校低学年か、幼稚園くらいの男の子
      でしたが、英語版でもそれなりに楽しんでいました。
      歌詞がわからなくても、子供でも飽きずに楽しめる
      作品となっているようです。

       

      そして、あのレッサーパンダだか、タヌキだかは、
      (タヌキと書いてあるサイトも発見)やはり変な
      日本語を話す生物で、日本語版の英訳とは全く違う
      セリフでした。あのセリフなら殴らないで、ムーンを

      蹴ってやれば面白かったのに。と、これは余談です。

       

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      ◇王道エンターテインメント 『シング』 吹き替え版
      http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3129

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      王道エンターテインメント 『シング』 吹き替え版

      2017.03.31 Friday 22:39
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        実は、『LA LA LAND』 を観た翌日に、吹き替え版の
        『SING(シング)』 は観ていたのですが、字幕版も
        すっかり観る気になってしまったので、その後で
        まとめてブログを書くことにしました。
        エンターテインメント作品として王道です。
        http://sing-movie.jp/

         

        あまり、洋楽を聞かない人でも耳にしたことがある
        ナンバーも目白押し。
        原曲ママもあれば、英語の韻を踏んでいる部分を
        残したパターンのもの、日本語訳で歌われるもの、
        適度なバランスも良かったです。

         

        主人公のコアラをはじめ、仲間となるブタ、ネズミ、
        ゴリラ、ゾウ、ヤマアラシと、登場する動物たちも
        子供が親しみやすくてキュートです。
        ただ、クマがちょっと悪者扱いっぽいのは残念。
        本当はネズミが悪いのに…。

         

        さまざまな問題や悩みを歌で吹き飛ばす動物たち

         

        自分の劇場が客入りが悪く債権者(銀行)に
        追われ、起死回生を目指すコアラのバスター・ムーン。

         

         

        25匹の子供の世話に追われ、疲れ果てた母ブタのロジータ。
        ギャングファミリーに育ちつつも、実は歌手になりたい
        ゴリラの青年ジョニー。
        自分のアイデンティティに否定的な彼氏と別れ、傷心の
        ヤマアラシのティーンエイジャー、アッシュ。
        素晴らしい美声を持ちながら、あがり症で人前では
        歌えないゾウのミーナ。

         

        そして、大きい動物にライバル心を持つ、自己チュー
        ハツカネズミのマイク。ネズミなだけに(笑)。
        マイクは声優王の一人、山寺宏一さんです。

         

        さらに、バスター・ムーンの秘書役は『ONE PIECE』では

        海賊王の田中真弓さんという、日本語版ならではの
        トップクラス声優の競演を楽しめるのです。

         

        皆さん、素晴らしい歌声を披露されていますが、
        バスター・ムーンが演劇に魅せられるキッカケとなった
        歌姫・ナナ役の大地真央さんと、最後までじらした上で
        満を持して、締めの曲をのびやかに歌うMISIAさんの
        歌声は中でも印象的でした。

         

        そうそう、ロジータとペアになるブタのグンターは
        存在感抜群でした。

         

        さりげに、声を当てたトレンディエンジェルの斎藤さんの
        ギャグが入っている気がしたのですが、そのせいか
        後日、字幕版を鑑賞した際にも “グンターが斎藤さんに
        見える” 症候群が抜けませんでした。

         

        きゃりーぱみゅぱみゅの歌が気になって…

         

        そして、字幕版を観ようと思ったキッカケのひとつは、
        愛らしい5匹のタヌキ(だと思っていた)がきゃりーの
        「きらきらキラー」 や 「にんじゃりばんばん」 を
        歌っていて、言葉が通じないバスター・ムーンの誤訳に
        怒るシーンがあったことから。

         

        日本語訳では、セクハラ発言のようになっていましたが、
        字幕だとどうなのかが気になったのです。

         

        ちなみに、このブログを書くため、ネットでチェック
        したら、タヌキでなくレッサーパンダでした。

         

        そういえば、『ドラえもん』 もアメリカ版アニメでは
        “タヌキのよう” ではなく、“アザラシのよう” と
        訳されていると聞いた覚えが。

        アメリカではタヌキはスレンダーな印象だそうです。
        日本でタヌキがコロッとした動物に思われるのは、
        おそらく信楽焼のタヌキイメージ によるものだと
        思われます。

         

        【関連記事】

        ◇ラストは観る人の価値観に委ねられる 『LA LA LAND』
        http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3117

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        父の不器用な愛・母の大きな愛がしみる 『ひるね姫』

        2017.03.28 Tuesday 23:16
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          全く観る予定はなかったのに、時間の空きが合わせて選んだ
          映画 『ひるね姫〜知らないワタシの物語〜』。
          近未来の冒険ファンタジーというジャンルでしょうか。
          http://wwws.warnerbros.co.jp/hirunehime/

           

          舞台は、岡山県の瀬戸大橋が見える辺り。
          2010年の東京オリンピック直前とはいえ、まったりとした
          郊外の町らしい雰囲気の中、JK生活を送る森川心羽(ココネ)。
          ナルコレプシーのごとく、する居眠りしてしまう少女で、
          いつも同じ世界の夢を観てしまうのでした。

           

          夢の世界は、機械産業で栄える国で、夢の方が車のすごい
          渋滞や、『進撃の巨人』 並みの鬼が町に襲い掛かるなど、
          現実世界に比べてハード。
          現実の瀬戸内海が背景の景色との対比が印象的です。

           

          夢の中では、ココネはエンシェンという名の少女の姿になり、
          機械の国の王女でありながらも、タブレットを使って機械に
          心を与えられる魔法使い。
          そして、現実では自動車修理工をして、男手一つで彼女を
          育てている父親・モモタローも、ピーチという名の若い青年
          として登場します。
          ピーチと言っても “姫” じゃないのが、さすが岡山県(笑)。

           

          いつも通りの日々を送っていたココネですが、突然、父が
          警察に捕らえられ、ココネ自身も夢に出てくる怪しげな大臣と
          そっくりな男が家にやってきて…そこから一気に話の流れが
          スピーディなサスペンスタッチに。

           

          自分を追ってくる男たちから逃げる中で、父が捕らえられた
          理由や解決の糸口は、東京で自動車会社の社長をしている
          死んだ母方の祖父に会うことだと直感し、お金もないまま、
          幼なじみのモリオと祖父のいる東京へ。

           

          夢と現実が交差して、次の行動へのヒントとなったり、
          高校生の姿のままで夢の世界にいたりと、次第に夢と現実の
          ボーダーが消えて行った時、母の愛による奇跡が起きる…
          それが効果的に見える空間と演出でした。

           

          『君の名は。』 の入れ替わりにも時間軸のズレがありましたが
          こちらも “ココネの夢” と思っていた世界にちょっとした
          意外性も。日頃は直接話せばいいことをメールしてくる
          無口な父親がココネに伝えていた母との思い出。

           

          企業秘密の争奪戦はスパイスで、メインテーマはやはり
          家族愛なのでしょうね。
          エンドロールと共に映し出される、ココネの父と母の
          ラブストーリーがそれを証明していると思います。

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          キャストに満足 『3月のライオン 前編』

          2017.03.27 Monday 23:58
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            今年に入って、介護のことなどでいろいろあって、
            映画を観ていなかった “リバウンド” 中です。
            前売り券を買ってあった 『3月のライオン 前編』 を
            観てきたついでに 『ひるね姫』 も鑑賞してきました。
            http://www.3lion-movie.com/index.php

             

             

            『3月のライオン』 については、前後編の内、
            前編は、主人公・桐山零の家族背景と、川本家の
            人たちの出会い、そして伸び悩む中、島田さんに負ける
            あたりまでが前編で、ひなちゃんの学校のいじめ問題、
            新人王の獲得で、宗谷名人戦で後半を締める…ってな
            勝手な構成を想定していたら、前編で新人王になって
            しまい、あわわわわ。

             

            このテンポでいいのかと思い、プログラムを買ったら、
            なんと、大友啓史監督に原作の羽海野チカから今後の
            展開が伝えられており、原作より先にこの作品の先が
            わかってしまうというサプライズがあると書かれていました。

             

            なので、前編はどちらかというと桐山くんと育ててくれた
            幸田家の人たちの関係にフィーチャーしており、後半は
            川本家の次女・ひなちゃんの学校でのいじめ問題と
            他に女を作って出て行った父 “妻子捨男” とのバトルが
            展開されるようで、川本家にややシフトする模様です。

             

            対局自体の細かいことや、各棋士の信念や家庭問題に
            ついてはさらっと触れて、あくまでも桐山くんの成長を
            軸にストーリーが進んでいるので、原作を読んでいない
            人でも見やすい作品になっています。

             

            原作イメージ通りのキャスティング

             

            たとえば、桐山くんとあかりさんの出会いも原作とは
            違うけれど、こちらの方が自然かもと思えるくらい。

            キャストは、プログラムの神木隆之介さんのインタビューに
            書かれていましたが、この映画の話がある前から
            周囲の人から桐山くんのコスプレを頼まれるほど
            “桐山零のキャラ設定は神木隆之介モデル” と言える
            くらいのベストマッチングなので文句なし。

             

            また、私としては原作を読んでいる時、島田開の斜め
            からの顔立ちが佐々木蔵之介さんぽいと思っていたので、
            『3月のライオン』 で一番好きなキャラだけに大満足!
            ひとつ問題があるとすれば、髪の毛ふさふさってとこ
            かもしれませんね(笑)。

             

            川野家の爺ちゃんも前田吟さんがいい味出してるし、
            原作ではもう少しぽっちゃりな設定だけれど、ソフトな
            優しさに満ちたあかりさん役の倉科カナさんも素敵です。
            ちょっと役柄的にむずかしそうな香子役の有村架純さんも
            思った以上に、香子が持つ複雑な自分でも制御しきれない
            葛藤が出ていたように思われます。

             

            二海堂晴信役の染谷将太さんは特殊メイクで怪演。
            原作にない演出もあって、あとはエリザベス(愛犬)が
            ほしいところです。

             

            ただ、あくまで私の好みだと思いますが、ひなちゃんの
            イメージはちょっと違いました。
            それと、宗谷名人は 『聖の青春』 の東出昌大さんが
            良かったかも。年齢不詳感も演出できるし、存在感が
            ありそうでとらえどころがない感じがあって。

             

            脚本、映画らしい演出、キャストなど、原作を読んで
            いる人でも納得できる作品だと思います。
            原作で人気があるというひなちゃんについては、後半の
            見せ場での演技で判断したいと思います。

             

            【関連記事】
            ◇多面的な人間模様が魅力の 『3月のライオン』
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            ◇『3月のライオン』 第12巻&アニメ
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            ◇“青春=闘い” の人間ドラマ 『聖の青春』
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            2017年の楽しみな邦画2本

            2017.03.21 Tuesday 06:07
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              このところ、映画を続けて観ていることもあり、
              予告編で惹かれた作品や、映画化されることは
              知っていたけれど、その後どうなったのやら
              フェードアウトしていた作品がいよいよ製作に
              入ったようで嬉しい限りです。

               

              1本は 『花いくさ』(鬼塚忠著、KADOKAWA刊)が
              原作の 『花戦さ』。6月頃、公開する模様。
              http://www.hanaikusa.jp/

               

              主人公は、華道・池坊流の初代である池坊専好を
              野村萬斎さん。そして、茶道の祖である千利休を
              『64』 でアカデミー主演男優賞を受賞した
              佐藤浩市さん。さらには、戦の相手となる天下人・
              豊臣秀吉に市川猿之助さん、舞台となる前田家の
              当主・前田利家に佐々木蔵之介さん、そして
              織田信長はちょっと意外なところで中井貴一さんと、
              メチャクチャ豪華なキャスティングなのです。

               

              行く! 絶対行く! 仕事さぼっても行く!
              一応、草月流の師範だしね(笑)。

               

              『ナミヤ雑貨店の奇蹟』 キター!

               

              原作を読んでいたく感動した割には、文庫された時も
              それほど期待以上の話題にもならず、やや落胆していた
              『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(東野圭吾著)。
              こちらは、9月下旬に封切となるそうです。楽しみ!
              http://namiya-movie.jp/

               

              初期の東野作品っぽい超現象や、若者たちの会話が
              笑いあり涙ありで爽快感がある一方で、初期よりも
              構成・表現共に洗練された名作なのです。

               

              ナミヤの爺さんは、私の中では笠智衆さんや下條正巳さん
              のような “枯れた感じ” を求めていたのですが、
              キャスト名から、おそらく西田敏行さんになるようです。

               

              それを友人に言ったら、「笠智衆とか下條正巳とか
              『男はつらいよ』 かーい! それに二人とも死んでるし」
              と容赦なく言われてしまったのでした。

               

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              category:映画 | by:まるたん | - | - | -

              ラストは観る人の価値観に委ねられる 『LA LA LAND』

              2017.03.20 Monday 04:41
              0

                友人と週末、映画 『LA LA LAND』 を観るか、『SING』
                を観るかの二者択一となり、今月は友人の誕生日なので
                意見を尊重し、『LA LA LAND』 に決定!

                http://gaga.ne.jp/lalaland/sp.html

                 

                鬼軍曹みたいなおっさんと若手ドラマーの魂がぶつかり合う
                『セッション』 の監督作品だし、アカデミー賞6部門を
                受賞したということなので、それなりに期待して行きました。

                 

                ハリウッドに住み、女優を夢見る女性と、廃れつつある
                “本物のジャズ” を伝えようとしている男性。
                二人が巡り合い、とくにその惹かれ合った理由もちょっと
                説明不足な感じはあるものの、天文台でのデートシーンも
                ロマンチックだし、それなりにお互いに成功をおさめる
                展開で、ハリウッド映画らしいと言えましょう。

                 

                ダンスも激しいジャズダンス系もあれば、二人の愛情を
                表現するかのような社交ダンス系も織り交ぜてあって、
                無難に楽しめる作品ではありました。

                 

                ただ、ストーリーとダンスに入る流れが微妙かな?

                『ニューシネマパラダイス』 や 『グリース』 など
                観てきた私としては、ちょっと唐突感もありました。

                 

                また、劇中に映画 『カサブランカ』 の窓や、パリの
                シーンでは、絵画の中を歩くような、黒澤明監督 『夢』
                を思わせるシーンもあり、過去の映画へのオマージュや
                遊び心も盛り込まれた作品です。

                 

                画面を彩る背景や服装の美しさ

                 

                背景となる場所のカラーや、登場人物の服装など、
                かなり原色系を多用しており、『LA LA LAND』 という
                タイトルには相応しい表現が成されていました。
                アカデミー賞でも、脚本賞は受賞できなかったものの
                美術賞を受賞したというのには納得です!

                 

                ラストも、観る人によってさまざまな予想や余韻を
                感じられる流れとなっていましたが、私と友人が同意見
                だったのは、“If” 映像に挿入されていた、ホーム
                ムービー調の方の “If”。あれは必要なのかなぁ。
                そこだけが、個人的に未消化なまま終わりました。

                 

                とはいえ、それぞれに夢を持つ二人が、予定外の形では
                あるものの夢を叶え、鮮やかな銀幕の中で踊る、この
                映画はデート向きだという結論については、友人と
                意見がバッチリ合いました(笑)。

                category:映画 | by:まるたん | - | - | -

                新鮮さはないけど、いかにも “相棒” らしい 『相棒IV』

                2017.03.19 Sunday 04:02
                0

                  ちょっと原稿書きや介護諸々の雑事の手が空いたので、
                  またしても遅ればせながら、まさにそろそろ終わりそうな
                  『相棒IV』 を観てきました。観たいからというよりも、
                  これまでの相棒シリーズを全て映画館で観ているので
                  反町隆史さんの冠城亘編もも観ておこうかなという
                  軽い気持ちで行きましたが、思ったよりも良かったです。
                  http://www.aibou-movie.jp/

                   

                  これまでの劇場版と比べると、亀山くん編に近かったかも。
                  ちょっと現実離れしていたカイトくん編より、劇場で観る
                  価値のあるダイナミックさがありました。

                   

                  『相棒』 らしいテーマと展開なので、意外性という点や
                  犯人がだれかといった点はイマイチですが、安心して
                  観られるという良さ(?)でしょうか。

                   

                  冒頭では、イギリスの日本領事館員の毒殺事件が描かれ、
                  その時、かくれんぼをしていて偶然助かったはずの
                  少女が犯罪組織に誘拐されて7年、突如、日本政府に
                  成長した姿でテロ組織の要求ビデオに登場し、警察も
                  日本政府も困惑する中、特命係がそれぞれ担当していた
                  任務と関連していくという…脚本はいい感じ。
                  ワンポイント登場のミッチーもご愛敬で良かったです。

                   

                  テロには屈しないという姿勢を崩さない日本政府に対し、
                  テロ組織が狙うのは、求人表記と一緒でオリンピックと
                  いう単語を使えないため、便宜上命名されたと思われる
                  「国際スポーツ競技大会」 の凱旋パレード。
                  サブタイトルを観ただけで、それは容易に想像できるの
                  ですが、テロの対象についてもひと悶着あり。

                   

                  いつも通り、上層部や対策本部を尻目に特命係だけが
                  いち早く真犯人を察知し、その背景については予想外
                  でした。真犯人が抱えるアンビバレンツな国への想いが
                  ある意味、この作品で語りたかったことかもしれません。

                   

                  また、テロ組織の頭目役の北村一輝さんが、悪役な
                  はずなのに、どことなく憎めず、異様にカッコよく
                  見えてしまったのは私だけでしょうか。

                   

                  リアルでも鉄ちゃんの元鑑識係・米沢守も、ここ一番の
                  情報解明に登場し、シリーズとの前後関係がやや不明
                  でしたが、劇場版は劇場版として成立しているのだから
                  まっいいかって感じで、とくに突っ込まず観るのが
                  良いかと思われます。もう、終わるけどね。

                   

                  【関連記事】
                  ◇映画友達と 『相棒2劇場版』 へ
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                  ◇結局、ひとりで今頃 『相棒III』
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                  category:映画 | by:まるたん | - | - | -

                  ラストシーンが全て 『海賊と呼ばれた男』

                  2017.01.08 Sunday 23:45
                  0

                    百田尚樹さん原作の 『海賊と呼ばれた男』 は、
                    映像で観たい映画の1本でした。
                    http://kaizoku-movie.jp/

                     

                    「出光興産」 の創業者である出光佐三氏がモデルと
                    なっている主人公・国岡鐡造の一生が描かれています。
                    原作は上下巻とも超分厚いのでどの部分をフィーチャー
                    するのかも気になるところでした。

                     

                    焼夷弾の投下から始まる冒頭は、何となく 『永遠の0』
                    からの続きを見るような気分。これから始まる鐡造の
                    人生が過酷な状況であることを暗示しているようです。

                     

                    原作に比べると、それぞれの細かい裏事情などは適度に
                    割愛して、鐡造が60代の終戦直後をベースに、若き日の
                    海上での縄張り争いや、戦中の満鉄での営業活動などを
                    通して、どの時代もブレない鐡造の姿勢が伝わってきます。

                     

                    呉の焼野原のシーンでは、昨年末観た 『この世界の片隅に』
                    での空襲シーンを思い出しました。

                     

                    そして、戦後の 「石統(石油配給統制会社)」 からの
                    丸投げに耐え、次々にメジャーと併呑される国内石油
                    関連企業を尻目に、社員整理をせずに凌ぎ、メジャーとの
                    直接対決となる石油買い付けに自社タンカーで乗り出すなど、
                    60代で 「いっちょ、やったろうやないかい!」 という
                    気概を持った日本人が実際にいたことに励まされます。

                     

                    イギリス海軍から撃沈されかねない、イランへの石油
                    買い付けシーンは、映像的なラストを飾るに相応しい
                    カッコ良さがあります。

                     

                    鐡造の20代から90代までを演じた岡田准一さんも見事
                    でしたが、彼を支える社員役の小林薫さんや吉岡秀隆さん、
                    染谷将太さん、ピエール瀧さん、鈴木亮平さんもそれぞれ
                    光っていました。昭和の “社員は家族” 的な雰囲気も
                    私は体験したことはありませんが、どこか懐かしさが
                    感じられました。ある意味、苦難があっても未来に希望が
                    持てるいい時代であったことも。

                     

                    後の社長になる東雲忠司役・吉岡秀隆さんの立ち位置が、
                    ある意味、軸はブレないけれど一本調子の鐡造に比べ、
                    戦時中は出征もし、人間的に弱い部分も描かれていて
                    個人的には一番印象に残りました。
                    イランへの買い付けを決断した鐡造に反対するシーンが
                    最高でした。助演男優賞をあげたい!

                     

                    紅一点の綾瀬はるかさんのエピソードは、お約束ながらも、
                    タンカーと戦艦のチキンレースシーン後のクールダウンに
                    じんわりと来ました。

                     

                    『プロジェクトX』 的な展開と、以前の大河ドラマの
                    ようなラストシーンで、団塊の世代向けかもしれません。
                    鐡造を囲む人たちの好演で、原作よりも鐡造の良い部分
                    だけを抽出できているような気がします。
                    原作より “ヒーローっぽい” 感じでありながら、彼と
                    共に戦った仲間たちを描いた作品となっています。

                     

                    【関連記事】
                    ◇期待通り!『永遠の0(ゼロ)』
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                    ◇日常生活と戦争の対比が鮮烈な 『この世界の片隅に』
                    http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3025

                    category:映画 | by:まるたん | - | - | -

                    日常生活と戦争の対比が鮮烈な 『この世界の片隅に』

                    2016.12.18 Sunday 23:06
                    0

                      先日、友人と映画に行った際、却下されてしまった
                      『この世界の片隅に』 をテアトル新宿で観て来ました。

                       

                      単館系の映画なので、ちょっと懐かしい立見席まで
                      販売されているほどの盛況ぶり。
                      3日前予約が可能だったので、私は 『聖の青春』 を
                      観た帰りに予約しておいたので、結構いい席で鑑賞
                      できました。
                      http://konosekai.jp/

                       

                      最初に興味を持ったのは、クラウドファンディングで
                      資金集めして製作された作品だという点。
                      それだけ、この映画製作に投資する人がいるという
                      ことは良い作品だろうと考えたからです。

                       

                       

                      舞台は、昭和8年から昭和21年の広島県。
                      主に、主人公のすずが18歳で呉の北條家に嫁いでからの
                      毎日の生活が中心。物資が不足する中、雑草を使った
                      料理を作ったり、着物をもんぺに縫い直したりと、
                      空襲や物資不足はあるものの、ちょっとのんびりやで
                      あまり自分の意思を強く表さないすずの性格のおかげも
                      あってか、予想していた “軍港近くのハードな生活”
                      を描いたものではありませんでした。

                       

                      雑草料理の作り方などの描写も詳しく、リアリティの
                      ある日常生活が淡々と描かれているだけに、突如
                      襲ってくる空襲や爆発事故などの恐ろしさとの対比が
                      観ている人にとっても衝撃的に感じられるのです。

                       

                      戦争映画やアクション映画などはひたすらバトルの
                      連続で、人がガンガン死んでいくので、観ている方も
                      麻痺してしまい、逆に人一人の命についてはあまり
                      気にならなくなっていることに気づきました。

                       

                       

                      「テアトル新宿」 の原画展

                       

                      館内には原画のイラストや、アニメのキャラ設定、
                      映画を製作する上で参考と舌当時の生活用品などの
                      展示がされていて、そちらも併せて鑑賞すると
                      さらに世界観が身近に感じられます。

                       

                       

                      ここからは多少ネタバレ

                       

                      すずは、あまり感情を外に出さない分、得意の絵で
                      その気持ちを表しているような、おとなしい女の子。

                       

                      見合いの話があっても、流されるままに結婚して、
                      知らない土地での辛さにハゲができてしまっても
                      恥ずかしそうに笑っていて、私としてはちょっと
                      苦手なタイプ(笑)。

                       

                      夫と死別して、娘を連れて実家に帰ってきた、
                      気が強く、きつい性格の義姉の径子の方が好きかも。

                       

                      結婚しても、すずはどことなく径子の娘・晴美と
                      同じような “子供の心” のままだったように
                      思われます。それを象徴するのが彼女の絵であり、
                      それを奪われた時、自分の本当の居場所を見つけ、
                      本当の大人になっていくのです。

                       

                      なので、戦争の悲惨さを描いた映画であると同時に、

                      ひとりの女性の成長のドラマでもあります。

                       

                      そして、彼女とその夫となる人の “赤い糸” と
                      なるキューピッド役もいて、ファンタジックな
                      一面もあります。

                       

                      すずの 「“笑顔の入れ物” として生きていく」
                      「生活することで戦う」 という言葉は印象的。

                       

                      口コミでも評判がいいし、上映館が拡大されたので、
                      これから観に行く人も多いかと思われるので、
                      詳細については触れないようにしてみました。

                      category:映画 | by:まるたん | - | - | -

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