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- 2023.07.11 Tuesday
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予てより一度入館してみたいと考えていた 「法務省
資料展示室 メッセージギャラリー」 に行ってきました。
毎月のように行く代理店が虎ノ門にあるので、いつでも
行けると考えて延び延びになっていたのです。
(http://www.moj.go.jp/housei/tosho-tenji/housei06_00004.html)
文部科学省や財務省などの官公庁通りを桜田門方面へ
向かうと、東京駅のようなレンガ造りの建物が見えてきました。
法務省のエントランス周辺にはツツジが植えられていて、
ちょっと遅めの満開を迎えていました。
私は、人類ならではの約束事である、文字(数字)・
貨幣・法律を作り出した歴史には大変興味があります。
証券会社の時代は商法や証取法などの法律を学びましたし、
校閲の仕事をするようになってからは薬事法や著作権法などの
勉強もして、法律によってさまざまな問題を回避・防衛
できることを経験を通して知り、現在は 「法テラス」 に
興味があります。
で、資料展示室ですが、まず門番の方に見学希望を申し出ると、
入っていいエリアとどのように進むかの説明を受けます。
建物正面から見て、2階左手と中央バルコニーが入場可能な
エリアとなっており、建物正面は重要文化財に指定されています。
重そうな扉を開けてもらい、中に入ると石造りの重厚な造り。
明治時代に司法省の庁舎として建てられた赤レンガ棟は
第二次世界大戦の戦災で消失し、戦後改修された形から
平成の復元改修工事で当時の姿へと戻ったのです。
以前、何度か仕事で訪れた財務省(当時は大蔵省)より
館内は明るく天井が高い感じがしました。
2階へも監視付きで誘導され、途中に国内の刑務所や
人権関係の展示もあったりして、そういえば人権関係の
法務省の管轄だったのだと改めて思い出したりして…。
螺旋階段もモダンな作りで、立ち入り禁止のエリアも含め、
室内灯もそれぞれにオシャレなデザインでした。
2階に上がって左手にある 「法務資料展示室」 は、
明治時代の基本法典編纂の歴史や、司法省を設計した技師に
ついての説明、明治時代の事件資料、永田町周辺の地図など、
法関係の書物の文字はよくわからないものの、日本の
近代史を体感できるゾーン。
昭和初期、皇居周辺に練兵場が多いのにも驚かされました。
板垣退助負傷事件の刺し傷の場所が描いてある絵図の
レプリカも展示されていて、まじまじと見てしまいました。
「法務資料展示室」 の続き部屋は 「特別展示室」 と
なっていて、明治時代からの法律に関する年表や、陪審制度
時代に裁判官が着ていた法服などが展示されていました。
そして、再び広いフロアに入り、そこには赤レンガ棟の模型や
実際に使われていたレンガなどの建築関係の展示や、ドイツ・
フランス・アメリカの裁判所の模型などが並んでいました。
さらに、子供の社会科見学向けと思われる、裁判員制度に
ついてのわかりやすい説明や、法律クイズができる機器、
一般の人にも親しみを持ってもらうためと思われる
ゆるキャラ(R)「サイバンインコ」 の着ぐるみが展示
されていました。法教育マスコットキャラクターの
「ホウリス君」 の方が個人的には好きですが(笑)。
まあ、省庁が選んだキャラとしては、それぞれセンスがいい
方ではないかと思われます…となぜか上から目線。
(http://www.moj.go.jp/housei/shihouseido/housei10_00078.html)
子供向けと言っても、裁判官のバッジが三種の神器である
八咫の鏡の形だということや、裁判員に選出される確率が
年間を通じて約5600分の1だということを初めて知りました。
そのフロアからは、中央部分のバルコニーに出ることができ、
正面には警視庁、右手の眼下には桜田門が見えました。
法務省の住所はマイナビ編集部同様、覚えやすい 「千代田区
霞が関1-1-1」 のゾロ目。
日本の中枢でも “法” という要の省庁であることを実感
した次第。憲法第9条の拡大解釈を恐れつつ、車寄せの周辺を
赤く埋め尽くしているツツジを見下ろしてみました。