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    • 2023.07.11 Tuesday
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    シンプルに子供の幸せを問う 『gifted(ギフテッド)』

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      仕事がひと段落というか、師走なのに途切れたし、
      うっかりATMでおつり取り忘れて持ってかれるしと
      ちょっと気分が下げ下げなので映画 『gifted』 を
      観てきました。ムビチケも以前買ってあったので。
      http://www.foxmovies-jp.com/gifted/

       

      テーマは、タイトルの通り、数学の才能がある7歳の
      少女にとって、どういった道を大人が作ってあげる
      ことができるかというお話しです。

       

      まず、子役が素晴らしい!

       

      とにかく、天才少女役のマッケナ・グレイスちゃんの
      最初の不貞腐れた表情から、約束を果たしてくれない
      フランクに対して泣く姿がかわいいのなんのって。

       

      初めの内は、ふてぶてしくて可愛げない子だなと
      思わせておいて、次第に7歳の女の子が持つ価値観や、
      子供らしさが見えてきて、いつの間にかかわいく
      見えてくるようになるのが不思議。
      まず、彼女の演技力自体が “ギフテッド” です。

      泣くシーンでまつ毛をぱちぱちしている時のまつ毛も
      まつエクしているような長さでキュートでした。

       

      ストーリーの導入部分は

       

      ストーリーは、天才数学者で自殺した姉の娘を
      育てているフランクが、姪のメアリーを小学校に
      通わせたところ、賢すぎるメアリーは、学校の授業も
      先生もバカにした態度で、周囲の子どもたちとは
      馴染めず、小学校を 「バカ学校」 と見下して
      小憎らしいことこの上なし。

       

      しかし、彼女なりの正義感から、クラスの少年を
      いじめた上級性を殴ってしまう事件を起こして、
      校長先生から、彼女の能力を伸ばす天才育成学校へ
      行くべきだと言い渡されますが、フランクは
      あくまでも退学にならない限り、普通の学校に
      通わせたいと意思表示します。

       

      その事件が発端となり、それまで意にそぐわない形で
      子どもを作り、自殺してしまった娘を許さなかった
      祖母が孫の才能に目をつけて、娘で実現できなかった
      夢を孫で実現しようと、突如、親権を言い出して、
      普通の子供として育てようと考えているフランクと
      親権争いの訴訟に及び、経済的にも社会保険でも
      きちんと子供を養育できる祖母の方に分がありそうな
      流れとなっていき、フランクはある決意をします。

       

      フランク役のクリス・エヴァンスは、アメコミの
      ヒーロー物の印象が強かったのですが、悩んでいた
      姉を見放した贖罪の気持ちや、訴訟で明かされますが
      どうやらもともとはホワイトカラーな仕事をしていた
      雰囲気を感じさせ、訴訟を通じて一つの才能を伸ばす
      ことが幸せなのか、突出していなくても情操や一般の
      人としての価値観を理解させることが大事なのか、
      本人も明確な答えを用意できないものの、彼としての
      最善を模索する心の動きを嫌味なく演じていました。

       

      メアリーの父親が全くメアリーのことを考えても
      いない人間だったという重い事実もきちんと伝え、
      ショックを受けたメアリーを病院に連れていって
      あるものを見せるエピソードには泣きました。

       

      夕日をバックに、フランクの肩にのったり、甘える
      メアリーのシルエットは、印象的に残る映像。

       

      メアリーの愛猫・フレッドも、ストーリーの中では
      重要なファクターとなっています。フレッドが日本で
      言う保健所の殺処分になりそうなところ、フレッド
      だけでなく、その日殺されるはずだった2匹の猫の
      ケージを車に積み込むシーンも、さりげないけれど
      心温まるエピソードの一つ。

       

      そこそこ、最終的な結果は予想がつくものの、そこに
      行きつくまでの行程と、祖母の思惑、フランクの
      姉に託された想いなど、丁寧に描かれているので、
      彼の持つ切り札がわかっていても、繰り返し観たい
      と思える作品でした。

       

      実際、若い内から何か一芸に秀でて活躍している人は
      子供が物心がつかない小さい内から、親がそういう
      場を作っていることが少なくない中、祖母が英才教育を
      望む姿勢も、確かにフランク視点だとエゴのようにも
      見えますが、子供のフィジカルや能力によっては
      答えが一つではない問題だと思います。

       

      理系母子が訴訟という左脳的な戦いをする中で、
      切り札を出さずに戦う駆け引きも見応えがありますが、
      やはり、フランクとメアリーの心の絆という情感に
      訴える作品だと思います。

       

      ネタバレな感想

       

      メアリーに選択肢を残した形で育てていくことにした
      フランク自身も、訴訟と里親を通して、それまでとは
      違ったスタンスで生きていけるのではないかと希望も
      持てます。一方で、娘(フランクの姉)の復讐とも
      言えるような遺言を受け取った母親の心境を、MITに
      逡巡しつつも電話するシーンで、祖母役のリンゼイ・
      ダンカンが見事に演じていました。

       

      【関連記事】
      ◇長回し&ドラム&幻聴が印象的な 『バードマン』
      http://nureinmal.jugem.jp/?eid=2444


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