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    • 2023.07.11 Tuesday
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    九州の最北端 「和布刈神社」 の聖なるワカメ

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      「めかり観潮遊歩道」 は、九州最北端に続く道。
      後ろからの風に煽られつつ、「和布刈神社」 へと
      歩き続けました。途中には、平家物語に由来する句塚や
      小さな門司埼灯台など撮影ポイントも点在しています。

       

       

      句塚は、1185年3月24日、壇ノ浦海域で、源義経率いる
      源氏軍と平知盛率いる平家軍の壮絶な戦いが繰り広げられ、
      平家軍は壊滅し、御座舟に在った二位尼(にいのあま)は
      宝剣、神璽(しんじ)を携えて、幼帝・安徳天皇を抱き、
      「波の下にも都のさぶろうぞ」と急流の波間に身を投じた
      という、中学か高校の古文で学んだあのエピソードにより、
      門司俳人協会が、二位尼をはじめ多くの女官の供養と
      壇ノ浦の合戦に海の藻屑と散っていった、源平合戦の哀史を
      語り継ぐために設けたものだそうです。

       

       

      門司埼灯台の上の方は高台になっており、かつては門司城が
      あり、今は城址公園になっています。古より多くの武将が
      戦いの拠点として、制海権を盗り合った要所ですが、
      関門橋を渡った山口県側では平家物語ワールドになって
      いるのに対して、福岡県側は結構のどかな感じでした。

       

      (下関側から見た、ちっさい 「門司埼灯台」。山の上は門司城址)

       

      それにしても、潔く入水した二位尼に比べて、ぷかぷかして
      生き残ってしまった建礼門院は、この急流で生きてたって
      ある意味、凄いなと思いました。着物も重かったろうに
      かなり本気で立ち泳ぎしたのではないかと…。

       

      京都大原には、建礼門院が平家一門の菩提を弔っていた
      という 「寂光院」 という尼寺が今もあります。
      http://www.jakkoin.jp/

       

       

      「関門海峡めかり駅」 からのんびり歩いても5分ほどで
      関門橋に着きます。関門橋のすぐ下には 「和布刈神社」 が
      あり、神社からは橋を見上げる感じです。
      壇ノ浦の合戦の前夜に、平家一門が最後の宴を開いたと
      される説もあります。
      https://www.mekarijinja.com/

       

       

      「和布刈神社」 は九州の最北端に位置する神社で、
      仲哀天皇の時代、200年頃に創建されたと言われています。

       

       

      その後も、足利尊氏や大内氏、毛利氏、細川氏、小笠原氏
      といった、時代時代の権力者から庇護を受け、今日に
      至ります。入り口は南側にあるので神社の後ろをぐるっと
      迂回して入ることに。一の鳥居と思われる結界は、左右の
      柱に綱を張るスタイル。シンプルです。

       

       

      境内に入ってすぐ左手には、人形供養のまるまるした
      愛らしい石像がありました。こちらの神社では人形供養や
      散骨に対応しているようです。散骨のポスターもいっぱい
      貼ってあり、たしかに関門海峡に流していただけば
      あっという間に遠くの方まで流れていけそう。

       

       

      御祭神は、比賣大神(ひめおおかみ)、良縁関係の
      日子穂々出見命(ひこほほでみのみこと)、鵜草葺不合命
      (うがやふきあえずのみこと)、豊玉比賣命(とよたま
      ひめのみこと)、海運安全の安曇磯良神(あずみいそらのかみ)
      などの5柱。海峡に建つ古い神社だけに、交通安全、安産、
      子孫繁栄といったご利益の神社となっています。

       

      (海は境内の豪快 「和布刈神社」)

       

      説明板に、神殿前には細川忠興が寄進した灯篭があると
      書いてあったので、それほど広い境内なのにそれらしいのが
      ないなあと思っていたら、石段を下りた海の中に立って
      いる灯篭があったので、それではないかと。
      ダイナミックな作りの境内なのでした。

       

      (何やらご神体的な神殿裏の岩)

       

      そして、この神社で有名なのが 「和布刈神事」。
      松本清張作品にも登場するらしいですが、読んでません!
      神社創建以来続いた神事で、神功皇后が安曇磯良神を
      海中に遣わし、潮涸珠・潮満珠(潮の満ち干)の法を
      授けた様子を表しているとか。

       

       

      旧暦1月1日の午前3時頃に神職3人が衣冠を正し、
      鎌と桶を持ち松明で社前の石段を照らして下り、
      退潮の時に海に入ってワカメを刈り、神前に奉納する
      神事で、その様子を描いた顔出し看板がありました。

       

      3人でやる行事とはいえ、顔出し用の穴は中央の人の
      1つ分で良かったのでは? 4人いないと撮れないお。

      自撮り棒は使えなさそうだし(笑)。

       

       

      ワカメ採りと、潮の満ち干を操る法が、どうつながるか
      想像がつきませんが、710年頃の記録もあるなど、
      奈良時代から行われている由緒ある行事なようです。

       

      昔は刈り取ったワカメは朝廷や領主への献上品だった
      ようですが、今は売店で売っています。

       

       

      ワカメは、万物に先んじて芽を出し、自然に繁茂するため、
      幸福を招くらしいのと、医学的根拠がなくても髪の毛に
      ご利益ありそうなので購入しました。

       

      そのほか、小さなフグの張りぼての 「ふくみくじ」 や
      カニがハサミにおみくじを挟んでいる 「源平蟹みくじ」、
      フグがモチーフの 「木彫り福みくじ」 もあり、それぞれに
      かわいかったのですが、撮影禁止なので残念。

       

      また、美容運のご利益があるという豊玉比賣命に由来した
      「豊玉あめ」 も売っていたので、糖尿病の父の低血糖時
      対策用飴として購入いたしました。

       

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