東村アキコさんの真骨頂 『東京タラレバ娘』

2015.01.04 Sunday 23:33
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    2015年の宝島社 「このマンガがすごい!」 で、
    オトコ編は 『聲の形』、そしてオンナ編は
    『ちーちゃんはちょっと足りない』(阿部共実著、
    秋田書店)だったので、読んでみたのですが
    ちょっと絵が苦手なタイプだったことと、
    テーマはわかるものの倫理的に納得できないと
    いうか、私にとっては微妙な内容でした。

    まあ、貧乏って悲しいね…と。
    ちょっと足りないくらいの “鈍感力” も今は
    必要な時代かもねといった思った程度で、1位と
    いうことに期待しすぎたのかもしれません。

    東京タラレバ娘

    そこで、2位の 『東京タラレバ娘』(東村アキコ著、
    講談社刊)を読んでみることに。
    『メロポンだし!』 は2巻で見切りをつけて、
    現在、実写映画として上映されている 『海月姫』
    は買い続けているのですが、主人公の月海が
    デザイナーとしての人生を歩まざるを得ない状況に
    なってからは、尼〜ずの存在感がなくなってしまい、
    作品としては失速しているような気がしていたので
    ちょっと逡巡したのですが…。

    いい意味で期待をうらぎってくれました。
    独身・アラサーの3人娘が、『海月姫』 初期の頃の
    尼〜ずのようにイキイキと(?)描かれていたのです。

    尼〜ずはニートでヲタクな20代でしたが、今回は
    33歳の働く女性が主人公で、「あの男とつきあってタラ」
    「エステで綺麗になレバ」 と、女子会で “タラレバ” な
    グチを言い合うことで、お互いに自己欺瞞し合っている
    脚本家と、その友人であるネイリストと居酒屋の娘の
    前に、ズケズケと物を言うイケメン金髪男子が現れ…
    という展開。

    転んでも 「男に抱えてもらうのは25歳まで(中略)
    30代は自分で立ち上がれ。もう女子じゃないんだよ」
    といった容赦ないセリフもあり、これを男性漫画家が
    描いたら、女性蔑視と叩かれそうです。

    結婚も仕事もうまくいかず、使えるものはお金だけと
    いう虚しさが、冒頭に出てくるキラキラネイルに象徴
    されており、第1話のラスト 「私達には時間がないらしい」
    という言葉と、居酒屋のテーブルについた両手の爪が
    寒々しいのでした。「大吟醸なう」 というLINEの発信も
    涙なしには読めません。

    アラサー・独身女性にとっては等身大のストーリー
    だと思いますが、“他人に必要とされない自分” という
    意味では、再就職活動や転職活動をしている男性にも
    グサッとくる作品だと思います。

    『メロポンだし!』 に登場する、エキストラしか
    やったことがないのに、業界人ぶっている老人・
    トミーさんも寒さも絶品だし…。
    東村アキコさん、自己欺瞞タイプの人間描かせたら
    日本一かも?

    【関連記事】
    ◇マニアのテンションそのままに『海月姫』
    http://nureinmal.jugem.jp/?eid=436
    ◇『メロポンだし!』 はオールカラーで600円だし!
    http://nureinmal.jugem.jp/?eid=1866

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