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- 2023.07.11 Tuesday
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三鷹駅下車で取材地に行くことが多かったため、このところ、
太宰治関係のネタが続いてますが、今日書く内容は以前から
参加を決めていた集会(シンポジウム?)です。
深大寺周辺のエリア情報取材よりこっちが先でした(笑)。
(昭和の下宿宿らしい風情の「碧雲荘」)
JR荻窪駅から徒歩約20分の天沼というエリアには、井伏鱒二の
家があり、現在も関係の方が住んでいらっしゃるようですが、
その井伏鱒二を師と仰いでいた太宰治もまた、荻窪周辺を
5カ所ほど転々としていた時期があります。
とはいえ、その数カ所はほぼ痕跡を留めていない状態で、唯一
彼が生きた時代の姿のままで残っているのが 「碧雲荘」。
4軒目に引っ越した下宿です。
私も、荻窪関係の散策コラムを書いた際には、何度かさりげに
紹介していました。
(荻窪は第二次世界大戦で空襲を受けなかったので古い建築が残るエリア)
がっ! なんと、この 「碧雲荘」 が取り壊されると発表され、
新聞にも載りました。
そんな 「碧雲荘」 にも近い 「杉並公会堂」 で、9月14日に
「荻窪の歴史文化を育てる会」 が 「第2回太宰サミット
〜荻窪の碧雲荘を残せるか〜」 を開催する予定です。
参加費は前払いで1000円とリーズナブル。
(http://ogireki.jimdo.com/)
太宰と 「碧雲荘」 について学者や建築史家のお話を聞ける上、
なんとピース又吉こと、芥川賞作家・又吉直樹先生まで登場
してしまうのでした。「荻窪の碧雲荘を残せるか」 よりも
「太宰に会う、又吉に会う」 という文字の方が大書されて
いるのがイマイチ気になりますが、まあいいや!
話題の人が発言してくれれば、メディアにも取り上げられ、
杉並区も 「太田黒公園」 のように保存を検討してくれるかも
しれません。
(http://www.hakone-ueki.com/sub/)
与謝野鉄幹・晶子夫妻のの旧居跡だって 「与謝野公園」 に
したんだから、何とかしてよという気持ちです。
(http://www.suginamigaku.org/2014/10/post-178.html)
…そして、ふと気づいたのですが、わたくし、介護テーマの
芥川賞受賞作 『スクラップ・アンド・ビルド』(羽田圭介著、
文藝春秋刊)は呼んだけど、『火花』 読んでません。
『火花』 は売れてる分、BOOKOFFにいずれ並ぶと思われるので
それを待たせていただきます。
ちなみに、『スクラップ・アンド・ビルド』 はあまりに考え
させられることが多く、さらに登場する爺さんと我が家の
爺さんに多くの共通点が見られ、救われたような気もするし、
絶望感がより深まった気もするし、微妙。
もうちょっと自分の中で消化できたら、ご紹介したい一冊です。
とくに、介護で悩んでいる方は共感できるんじゃないかな?