ブサイクなカモメの謎を追う 『小暮写眞館』 3巻

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    宮部みゆきさんの 『小暮写眞館』 3・4巻が出たので、
    取材の移動中や就寝前に読んでおります。
    なぜか、忙しい時に限って本が読みたくなるんです、
    “ボクの悪いクセ”って右京さんか〜いとハイテンション。
    やはり、忙しすぎるとハイになる模様。

    3巻は 『小暮写眞館』 の起承転結のちょうど転にあたる
    展開となっているようです。
    これまでは、知り合いから持ち込まれた心霊写真のような
    物を、その当事者に知られないよう調べるという展開
    でしたが、今回持ち込まれるのは、小学生でも合成と
    わかってしまうようなカモメが入り込んだ写真。
    しかも、ぬいぐるみの目つきが悪いカモメです。

     

    その写真は、不登校の小学生たちが通う 「三つ葉会」
    でのパーティ写真。
    そして、それを撮影した子どもは成績もよく、とくに
    いじめにあっている訳でもないのに不登校児童の少年。

     

    カモメをヒントに、主人公の英一が個性豊かな友人や
    不動産屋さんの事務員の訳アリ女性の力を借りて、
    地域の人たちから情報を集め、その写真が撮られた
    背景と、その写真に込められた意味を知るという流れです。

     

    1・2巻ではあまり語られなかった、英一の死んだ妹に
    ついての事情も語られ、小暮写眞館の店主だったお爺さんの
    人生や人柄についても調べることとなり、1・2巻では
    写真の謎が中心でしたが、3巻はラストに向けた流れが
    用意されているようでした。

     

    小暮写眞館の元店主を調べるキッカケとなった事件も
    また、ちょっとオカルトチックだけれど笑いもあり、
    心温まる内容。ここまで読んで、3巻が一番好きかも。

     

    カモメから導き出された 「全体主義の恐怖」 という
    テーマ…今のアメリカにも言えるかもしれません。
    ある意味、タイムリーな文庫化ですね。

     

    【関連記事】

    ◇パラパラ映画のように心に映し出される 『小暮写眞館』
    http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3047


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      • 2018.05.22 Tuesday
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      • 04:06
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