漫画歴1年半の作者が描いた 『こんなブラック・ジャックはイヤだ』

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    取材地までの移動時間が長い案件が多いこともあって、
    最寄り駅近くの書店で、車中のお供を買うことに。
    そこで、目についたのが 『こんなブラック・ジャック
    はイヤだ』(手塚治虫原作、つのがい画)。

     

    これまでもBJリスペクト作品は多数読んでみましたが、
    何より目についたのは、そのタッチ!
    秋田書店が、以前、何人かの漫画家にBJテーマでの
    作品を掲載していましたが、やはり、BJ作品が
    ベースであるものの、タッチはその作家らしい作品
    になっていたのに対し、この作品は手塚治虫先生の
    タッチを彷彿とさせる、昔ながらの漫画に見られる、
    素朴さと勢いがあるのです。そこで、内容はどうであれ、
    買ってみることにしたのです。

     

    登場人物はBJとピノコは定番ですが、作品のメインと
    して活躍するのが、ドクター・キリコやまくろう。
    そして、原作の設定ほぼ無視ながらも、BJの読者から
    すると、「あの作品のパクリ」 とか、「あの作品を
    現代バージョンにギャグ化したもの」 といった
    ファンならその “あるある” が楽しめる作品。

     

    テーマは現代カルチャーの中に生きる、すでにミドル
    となったBJやドクター・キリコたち。
    しかも、外科の名医という基本設定無視で、BJが
    妙に貧乏で、時にはBJと関係ないおてがるレシピの
    紹介などあって、それはそれで楽しめます。

     

    あえて、現代カルチャーをテーマにしたのは、作者が
    原作をリスペクトしての配慮だと知りました。
    http://tsunogai.blogspot.jp/

    ラストに、ほとんど漫画を読んだこともなかった作者が
    どん底生活の中、突如、絵を描きたくなり、その際、
    唯一知っている漫画の神様と言われる手塚作品から
    BJに目をつけ、取りつかれたようにその筆致を
    マスターして、ネットにUPし、その反響を受けるように
    なったことで、どん底から自分のやりたいことを
    発見するという、リアルに感動できる体験談が描かれて
    いて、BJは手塚治虫先生の死後も、人を救っている
    のだなあと、その偉大さを改めて実感したのでした。


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      • 2018.05.22 Tuesday
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      • 23:43
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