スポンサーサイト
一定期間更新がないため広告を表示しています
- 2023.07.11 Tuesday
- -
- -
- -
- by スポンサードリンク
父のボケが進んでいるのか、物忘れ以上に困って
いるのが、わがまま爺さんモード。
もともとわがままだったのが、さらにグレードアップ
して、他人の言葉に聞く耳を持たず、ケガなどすると
大騒ぎの繰り返し。
『アリとキリギリス』 のキリギリスが、冬になって
アリのお家を乗っ取るような感じで、事前の注意を
無視して怒ったりしておいて、予想通りの状況に
おかれると、その段階でなんとかしろという暴君ぶり。
言葉の暴力もボケの一種らしいですが、徘徊も
困るけど、ただボケーッとしててくれた方がまだ
ましかもしれないと思ってしまうのでした。
その様子を見ていると、自分もいずれ年を取ったら
意識せずに言いたいことを吐き散らすようになるのでは
と恐ろしくなります。
泉鏡花の 『外科室』 という作品で、自分の秘めた
想いを、手術の麻酔中にうわごととして言ってしまうのを
恐れて、麻酔を拒む人妻の話がありますが、ボケる以上に
無意識に言葉を発する方がいやかも?
『外科室』 の人妻は、自分を手術してくれる医師の
ことを密かに愛していたことで、麻酔をせずに結局
死んでしまい、ある意味、本望かと思われますが、
その真実を知った医師がその後を追うように亡くなる
展開は、医師が自殺したと考えればいいのか、未だに
わからない私です。