主人公の名前が300頁までわからない 『君の膵臓をたべたい』

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    イベントが例年より暑かったこともあってか、大量に
    撮影した画像のチョイスだけでグロッキー気味です。

    なので、あえて映画を先に観た 『君の膵臓をたべたい』
    (住野よる著、双葉社刊)を先日読んだのでその感想を。

     

    レビューと呼べるレベルの内容ではとても書けないほど
    グッタリしてるのでお許しを。
    って言っても、いつもレビューにはなってないんですけどね。

     

    まず、映画の脚本が、原作のセリフをかなり忠実に再現して
    いたのだとわかりました。ちょっと強引に見えた結婚式の
    エピソードにつながる伏線も原作にあったのは驚きです。

     

    原作は、主人公の一人称スタイルになっていて、彼の
    名前が 【墨付きカッコ】 で、周囲とのコミュニケーション
    が苦手な主人公が、自分に対して相手がどう思っているか
    を反映した呼び名になっているのが面白いところでした。

     

    たとえば、【秘密を知っているクラスメイトくん】 とか、
    【目立たないクラスメイトくん】 とか、【仲良しくん】
    とか、桜良の気持ちがわからない時は 【?????くん】
    といったように、小説ならではの表現となっていました。

     

    それだけに、いつもお互いに “君” と呼び合っていた
    主人公が桜良の母親に名前を名乗るシーンが印象的でした。

     

    短い命とわかっていた彼女を名前で呼ぶことで、彼女を
    友人や恋人として意識する怖さから逃げていた主人公の
    気持ちを理解してくれる存在がいて、そこから主人公が
    人と関わることへの勇気をもらう美しいシーンです。

     

    また、映画で一番いい言葉だと思った 「運命でも、
    偶然でもなく、自分たちが選んだ結果」 についても
    原作では約3頁にわたって、一つひとつ主人公が
    選んできた今を回想する展開になっており、そこが
    小説の中でも映像のような印象として残る作りに
    なっていました。

     

    『また、同じ夢を見ていた』 では、主人公が大人になった
    シーンがあることで、子供時代のファンタジックな
    部分との距離感が生まれて、作品が締まっていましたが、
    こちらはちょっとライトノベルズっぽい雰囲気で、
    それが “余命いくばくもない女の子” の人生を
    際立たせている反面、やはり映画の方が大人も共感
    しやすい内容になっているような気もしました。

     

    【関連記事】
    ◇『君の膵臓をたべたい』 原作は映画の後で
    http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3267
    【関連記事】
    ◇読後感のカタルシスが心地よい 『また、同じ夢を見ていた』
    http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3067


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      • 2018.05.22 Tuesday
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