スポンサーサイト

0

    一定期間更新がないため広告を表示しています

    • 2023.07.11 Tuesday
    • -
    • -
    • -
    • by スポンサードリンク

    主人公が困って「いい気味」と思える本も珍しい

    0

      必死の営業活動でどうにか新しいオファーをGETしたものの、
      一つは、かなり撮影テクニックを要する飲食店取材、
      そしてもう一つは、会社立ち上げのオフィシャルサイト制作。
      飲食店撮影はこれまでカメラマンさんがやっていたのを
      私に移行してくれたのですが、できるかどうかかなり心配です。
      クライアントも私から見ると「高級、おしゃれ、憧れ」な
      印象がある大手企業で、かなり品質には厳しいとのことなので、
      すでにビビリモード。
      さらに、オフィシャルサイト制作の方も、ドメインの習得や
      サーバーの確保から任されていて、よくわからないこともあり、
      周囲のエンジニアに相談しつつ進めている有様です。

      4月分の請求書づくりも手につかず、ゴロゴロしつつ、
      読書に逃避してみました。
      読んだのは、最近、ようやく文庫本化された伊良部シリーズ
      『町長選挙』(奥田英朗著、文春文庫)です。
      『イン・ザ・プール』『空中ブランコ』に次ぐシリーズ第3弾で、
      全て単行本で読んだのですが、場所を取るので文庫本化を
      待ち望んでいました。

      シリーズの主役は、伊良部一郎という色白の中年おデブ精神科医。
      病院長の息子で、患者に注射を打つのが好きというやや変態系です。
      そこに訪れる患者も、突然ひらがなが読めなくなったベンチャー社長や
      アンチエイジングの強迫観念に取りつかれたアラフォー女優、
      跳べなくなったサーカスのブランコ乗り、先端恐怖症のやくざなど、
      変わった症例の人々ばかり。
      そんな患者に対して、伊良部が治療というよりは、
      自分の好奇心や欲望を満たすための行動に出るため、
      患者も初めの内は当惑しますが、伊良部の天衣無縫&傍若無人さに
      患者も慣れるにつれ、自らも立ち直りのキッカケを見つけ出すという
      爽快ストーリーです。

      『町長選挙』は、そんな精神年齢5歳児の伊良部がめずらしく
      引き籠ってしまうという異色の展開ですが、読後感は爽やかです。
      また、表題の「町長選挙」以外の作品も、誰をモデルとした作品か
      わかるのも読者サービスと言えるでしょう。

      伊良部のイメージは、私としては田口浩正さんなのですが、
      秋元康さんの印象だという方の文章も読んだこともあり、
      人それぞれだとは思いますが、『空中ブランコ』をドラマ化した時の
      阿部寛さんはないだろう! という感じがします。

      結局、今日は『町長選挙』から『イン・ザ・プール』、
      そして『空中ブランコ』を再読してしまいました。
      久々に読んで『空中ブランコ』に収録されている「女流作家」の
      ラストに感動しました。

      人間の宝物は言葉だ。
      一瞬にして人を立ち直らせてくれるのが、言葉だ。
      その言葉を扱う仕事に就いたことを、自分は誇りに思おう。
      神様に感謝しよう――。

      言葉を大事に紡いでいれば、きっといつかはそういう仕事が
      来ても、ビビらずに飛び込めるに違いないという気になって、
      今日は楽しく文章を書くことができた気がします。


      真田雪村を生んだ「六文銭」の街

      0

        『戦国BASARA』や『戦国無双』といったゲームから
        火が付き、人気急上昇中の真田雪村。
        父方の親族がほぼ長野県なのと、私自身も長野駅前の資格スクールで
        インストラクターをしていた経験もあることから、
        ご当地ヒーローが注目されるのはちょっと嬉しい気分。
        戦国乱世の時代に、家を残すためとはいえ、
        関ヶ原の戦いでは親子・兄弟が分かれて戦い、
        徳川家康からの誘いも断って、大阪冬の陣で孤軍奮闘、
        徳川軍を苦しめ、真田雪村は命は落としましたが、
        後世に名を残しました。

        真田家ゆかりの地であれば、松代と上田。
        両方とも、県庁所在地の長野に近い“北信”の町です。
        現在、善光寺が御開帳を行っているので絶好のタイミング。
        さらに長野県の5月は、藤も桜もツツジもニセアカシアも
        レンゲもみんな一斉に咲き乱れる美しい季節です。

        東京方面から長野新幹線で行った場合、
        左手に当たる善光寺口からは、川中島の古戦場を経由して、
        真田10万石の城下町・松代に行くバスが出ています。
        そして、善光寺口に比べ、メチャクチャ寂しい東口からは
        週末であれば「特急エコール・ド・まつしろ号」という
        直行便バスも走っています。
        ただし、バスのチケットは不定期な便であるためか、
        東口の売店で売っていて、ちょっとわかりにくいので
        バスが来る前にその辺にいる人に聞いた方がベターかも。
        私は乗車時に支払うものと思い込んで、ゆったりとバス停で
        待っていたため、発車寸前に売店まで猛ダッシュするはめに。

        松代はひなびた街で散策にも最適。
        「松代城」「真田邸」「真田宝物館」といった真田氏に
        関する史跡や博物館、そして「象山神社」「旧横田家住宅」
        「松代象山地下壕」などの観光地もあります。
        太平洋戦争の遺跡である「松代象山地下壕」は、
        入口に置いてあるヘルメットを被って、ひたすらトンネルを
        歩いていくのですが、暑い日には涼しくて快適です。

        そして、真田氏発祥の地・上田。
        長野新幹線の上りで下車する場合は、たったの一駅です。
        上田駅に下り立てば、北側の丘に上田城跡公園が見えます。
        駅から坂を上り続けること15分くらいです。

        上田城は1583年に真田昌幸が築城。
        「尼ケ淵城」「松尾城」「真田城」とも呼ばれていました。
        そして、1585年、1600年には、2度も真田軍が徳川軍を撃破。
        幕末までは松平氏の居城だったのですが、
        櫓には真田家の紋・六文銭の旗が掲げられています。
        7つの櫓のうち3つがあり、園内には真田神社もあります。

        二の丸橋から公園を出て右折すると上田駅への近道ですが、
        国道141号に向かって進むと、右に行けば上田城主屋敷門と堀、
        というか、屋敷門は上田高校の正門に使っています。
        国道141号で左折すれば「池波正太郎真田太平記館」もあります。
        北国街道の街並みも至る所に残っているので、散策には
        良いのですが、東海道のように観光地化されていないので、
        お土産屋さんはあまりありません。

        でも、駅の売店には長野限定の「リラックマ・ストラップ
        〜りんごでだららん〜」が売られています。


        不覚にも立ち読み中に涙してしまった本

        0

          粗目調の表紙にモノクロで描かれたクマの絵に魅かれ、
          手に取った「くまとやまねこ」という絵本。
          (湯本香樹実 文、酒井駒子 絵、河出書房刊)
          帯には「MOE絵本屋さん大賞」第1位で、
          1000人の本屋さんに選ばれた結果だと謳ってありました。
          読んでみたところ、期待以上の内容だったのです。

          ストーリーは、友だちの小鳥を亡くしたことで、
          哀しみに閉じこもるクマだったが、ある日、
          ぼろぼろのリュックサックとバイオリンを持って
          旅するヤマネコがやってきます。
          そのバイオリンの音楽を聴き、小鳥との楽しかった
          思い出に浸ったクマは、ヤマネコと一緒に小鳥を
          思い出の森に埋めます。
          ヤマネコは次の町へ向かう時、一緒に行かないかと
          クマに尋ねます。
          でもヤマネコのように楽器を使ったこともないので
          ためらうクマにヤマネコは古ぼけたタンバリンを
          手渡すのです。
          クマはそれを見てヤマネコに聞きたいことも
          ありましたが、その言葉は飲み込み、その代わり、
          「自分も踊りながら、タンバリンを叩けるように
          練習するよ」とヤマネコに言って、一緒に旅に出る
          という話です。

          ヤマネコの演奏を聴いてクマが回想するシーンや
          小鳥を埋めるシーンは、絵と文章のハーモニーで感動を高め、
          宮沢賢治にも通じる透明感も感じられます。
          古い映写機でカタカタと映し出されるシーンのように、
          また手づくりガラスの向こうから景色を見るような
          不思議な感覚も。
          クマがタンバリンに着いたたくさんの手の痕に
          気づいた場面では、思わず涙が間欠泉状態に。
          間違いなく ★★★★★。

          この本は、大切な人を失った経験を持つ人だけでなく、
          私のようにウツ経験を持つ人にとっても救われる内容です。

          クマが小鳥の死から立ち直れない時に、周囲は
          「クマくん、小鳥はもう帰ってこないんだ。
          辛いだろうけど、忘れなくちゃ」と励まします。
          これはウツ状態の時に「頑張れ」と言われる状況に
          似ていて、クマが家の扉に内側からカギをかけてしまう
          気持ちは痛いほどにわかります。

          そういう意味で、この本は心が傷ついた時、
          くじけてしまった時、強く生きようとしなくてもいい、
          しなやかに生きればいいんだという気持ちにさせてくれる一冊。
          絵本なので、本屋であっという間に立ち読みできますが、
          もしもの場合に備えて濃いめのサングラス装着がベター。
          備えあれば憂いなしです。


          女性にやさしい神社で、恋愛運アップ!

          0

            行楽シーズンということで、近くに行った時は
            ちょっと寄ってみたい、恋愛運や幸運が引き込めるという
            “女性にやさしい神社”をご紹介します。

            一つは、飯田橋駅から九段下方向に歩くこと、約10分、
            千代田区富士見2-4-1にある東京大神宮。
            www.tokyodaijingu.or.jp

            「東京のお伊勢様」と称されて親しまれるこの神社は、
            伊勢両宮(内宮と外宮)の御祭神である天照皇大神と豊受大神、
            さらに倭比賣命を奉斎しています。
            これら“結び”の働きを司る三神が併せ祀られていることから、
            縁結びに御利益のある神社としても知られています。

            「幸守り」や「幸福が訪れる」という花言葉を持つ
            鈴蘭かたどった「縁結び鈴蘭守り」、さらには片思いの相手の心を
            射止める「幸せ結び御神矢」など、デザインもかわいいものが多く、
            おみくじも通常のスタイルのおみくじに加え「花みくじ」という
            女性向けの内容で書かれているものもあります。

            以前、東京大神宮から50メートルくらいの場所で
            働いていたのですが、1月2日にはおしるこを
            ふるまっているというのを職場のJ-waveで聞きつつ、
            悲しく仕事をしていたのを覚えています。
            お正月は近くの飲食店があまり開いていないにも関わらず、
            多くの人たち、とくに女性の参拝者が列をつくっていて、
            人気の神社であることを実感させられました。

            もう一つは、京都の市比賣(いちひめ)神社。
            所在地は、下京区河原町五条下ル一筋目西入ル。
            五條大橋のそばにあります。
            http://ichihime.net/

            京都には30回以上、行ったことがあったのですが、
            この神社を知ったのは、京都で働く友人が「女人お守り」を
            送ってくれたことがキッカケです。
            その時のお願いが叶ったこともあり、大阪での取材の帰り道、
            京都に寄ってお礼をしてきました。
            住宅街の一角にある小さな神社なので、見つけるのにちょっと苦労しました。

            とはいえ、この神社の祭神や由緒は半端ではありませんでした。
            ご祭神は、市寸嶋比賣之命(いちきしまひめのみこと)、
            多紀理比賣之命(たきりひめのみこと)、
            多岐都比賣之命(たきつひめのみこと)、
            神大市比賣之命(かみおおいちひめのみこと)、
            下光比賣命(したてるひめのみこと)の五女神を祀っています。
            女性を守護し、女性だけの厄除けの神を祀る神社として、
            全国の女性の信仰を集めているそうです。

            795年の創建で、清和天皇から後鳥羽天皇までの27代の間は、
            皇室、公家の崇敬が厚く、皇子または子女の誕生ごとに
            境内にある「天之真名井(あまのまない)」のご神水を
            産湯に加えられたという、さすが京都と言える由緒を持つ神社です。
            今でも「天之真名井」のご神水を飲んで手を合わせると、
            願い事が一つだけ叶うそうで、私もチャレンジしましたが、
            こちらの願いはまだ叶いません。欲張りすぎて、きちんと
            一つに絞りきれていなかったかもしれません。

            入口の右手には、お守りや絵馬、おみくじがあって、
            姫ダルマの中におみくじが入っている「姫みくじ」が、
            コロコロと並んでいる様は、いかにも女性の神社らしい
            雰囲気があります。
            そんな中から私は「福集めの熊手」を購入しました。
            熊手といっても7〜8センチの小さいもので、そこも女性向け。
            今も部屋にぶら下げてあります。

            東京大神宮に比べると小さな神社ですが、ゆったりと
            お願い事を考えることができる趣ある神社なので、
            女性同士で京都に行く際にはおススメです。


            土方歳三の愛刀が見られるのは今だけ!

            0

              東京の黄金週間は、あいにくと冷たい雨が降る
              一日からスタートということになってしまいました。
              十数年前に派遣社員となり、現在はフリーランスで
              やっている私にとっては、GW、お盆、正月前後は
              仕事が途切れたり、受注が減ったりする“暗黒週間”。
              とはいえ、日頃疎遠となっている友人たちと会うには
              もってこいの時期なので、久々に連絡を取りあったりいます。

              とくにどこへ行こうか決まっていない日は、天気が良ければ
              吉方位をチェックして、その方向にあるエリアで数時間、
              何か食べたり、時を過ごすことで開運につなげるのも
              一つの時間の過ごし方だとも考えています。
              生年月日と住所を入力すると「どちらに行くと良いか」
              「行きたい場所にいつ行くと良いか」といった
              自分の吉方位を出してくれるサイトもあります。
              http://www.daikippo.com/

              現在、本格的に風水の講座を受講し始めましたが、
              ラッキーアイテムやラッキーカラーなどでどうこうするよりも、
              自分自身が動いて吉方位のエネルギーを吸収する方が、
              運気のアップにつながることを知りました。
              部屋の掃除ができない私には“頼みの綱”とも言えるでしょう。

              南西や西が良いと出たので、学生時代を過ごした日野にでも
              ブラブラしに行こうかなと思っています。
              時々、小田急線に乗って登戸を通過する時も、日野を思い出すほど、
              日野の町の雰囲気が好きです。
              それというのも、日野は新撰組・副長の土方歳三が生まれ育った町。
              司馬遼太郎さんの『燃えよ剣』ファンの私としては
              “土方歳三・巡礼の町”でもあるのです。
              京都の壬生や本願寺、五稜郭や土方歳三終焉の地にも行きましたが、
              やっぱり日野が一番、土方歳三を感じられる地です。

              毎年、春には「日野新選組まつり」が開催され、
              「新選組パレード」なども行います。
              私も1度見に行きましたが、馬なんかまで使って、
              かなり本格的なものでした。
              2009年は5月9日、10日の両日で行われるようで、
              10日の日曜日には「新選組パレード」があります。

              私は混雑を避けて、「日野新選組まつり」以外の日に
              行こうと思っています。
              土方歳三の愛刀である「和泉守兼定」の刀身は、
              彼の命日である5月11日前後しか「土方歳三資料館」で
              展示されないので、その期間内には行く予定。
              今年は4月26日から5月17日までが期間限定展示となっています。

              「土方歳三資料館」はJR「日野駅」からよりも、
              多摩都市モノレール「万願寺駅」や京王線「高幡不動駅」
              からのほうが近いのですが、「井上源三郎資料館」や
              日野市立「新選組のふるさと歴史館」、本陣跡など、
              甲州道の宿場町だった日野という町を丸ごと知るには
              日野から石田を通って高幡不動に出るコースがおススメです。
              ちなみに本陣跡は、私が学生時代はお蕎麦屋さんをやって
              いたのですが、今は展示だけになっていました。

              日野の宿場町を南に抜けると石田の町。
              至る所に「土方」姓の表札が目につくようになります。
              「土方歳三資料館」は土方さんの子孫の方が自宅を
              改築して資料館としているもの。
              とはいえ、土産物は大充実しており、私も豊玉発句集などを
              買ってしまいました。子孫の方たち、かなり商売上手です。
              また、入口の右側にある竹は、土方歳三が武士になって
              名を上げたいとの願いを込めて、自らが手植えした矢竹と
              言われており、未だ元気に青々しています。
              www.hijikata-toshizo.jp

              石田(せきでん)寺には、五稜郭から持ってきた土を
              埋めたという土方歳三のお墓があります。
              花や写真が飾られているので、すぐにわかります。

              私が石田に行くと必ず寄るのが「とうかん森」です。
              江戸時代に土方一族によって祀られた稲荷大明神の社があって、
              その小さな社を守るように巨木が枝葉を絡めて天に伸びています。
              中には樹高20メートルを越す大木や、樹齢250年と推定される古木も。
              小さな森なのですが、「こんな所で遊んだ時代もあったのでは」と
              妄想するには最適な小さいのにひっそりとした森なのです。

              さらに南へ行き、川を渡れば、高幡不動。
              境内には土方歳三の銅像がありますし、宝物館には彼の
              手紙などが展示されています。

              新撰組について興味があるけれど、よく知らないと
              いう方は、NHKで香取慎吾さん主演の『新撰組!』や
              渡辺多恵子さんの漫画「風光る」(小学館刊)が
              新撰組を知る上では最適です。

              東京都心部より2度涼しい日野の町を縦断する旅に出て、
              爽やかな汗を流してみませんか?


              17歳で逝ったアシュリーさんを悼んで

              0

                遺伝子の異常によって、通常の10倍近いスピードで
                年老いていくという「早期老化症(プロジェリア)」は
                平均寿命が13歳という過酷な病気。
                400万人から800万人に1人という発症率の難病です。
                そのプロジェリアと“闘う”というよりは“受け入れる”ことで、
                1日1日を精一杯生き抜いてきたアシュリー・へギさんが
                プロジェリア患者としては長い17年という人生を終えたという
                ニュースを目にしました。

                プロジェリア患者はヒト1番染色体上にある遺伝子に異常が
                あることはわかっていますが、発症の理由は、代謝異常による影響や、
                細胞周期を調節するテロメアの異常、成長ホルモンの異常などが
                指摘されているもの、未だ解明されていないため、根本的な治療方法も
                確立されていないそうです。
                とはいえ、プロジェリア患者の遺伝子と健常者の遺伝子を対比することで、
                人間の老化のメカニズム解明に関するデータは収集できたといいます。

                ドキュメント番組で見た彼女は、14歳になった時にはすでに
                人生を達観していて、プロジェリアという病気によって、
                体だけでなく、心も通常より早く成長していることに、
                畏敬のような思いを感じました。

                しかし、『蝉時雨のやむ頃』(吉田秋生著、小学館刊)の中で、
                看護師の女性が、自分の勤務する病院の小児科病棟にいる
                子供たちが厳しい闘病によって子供でいることを許されない
                という前置きをした後に、
                「子供であることを奪われた子供ほど哀しいものはありません」
                と言い放つシーンがありますが、普通よりも心も成長せざるを
                得なかったアシュリーさんや、戦場となっている地域で人の生死を
                間の当たりにしている子供たちを見るにつけ、同様の哀しさも
                感じてしまうのです。

                だからといって、ブラッド・ピット主演の映画
                『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』のように、
                老人として生まれ、時と逆行してどんどん若返り、
                最後は赤ちゃんとなって、それまで経験した記憶を
                失って死んでいくのも、幸せなことではありません。

                病める時も、健やかな時も、時を受け入れて行動できる
                自分をつくることが「生きる」ということなのかなと、
                今日は漠然と考えたりもした1日でした。


                アキバに意外な開運スポット

                0

                  神田岩本町での取材を終えた後、JRの最寄駅・秋葉原に
                  向かう途中、小さいけれど由緒ありそうなお社の屋根が見えました。
                  近くを通る際に、境内に目を向けたところ、狸の像がどどーんと
                  鎮座ましましているを不思議に思い、鳥居をくぐりました。

                  その神社は「柳森神社」という名でした。
                  秋葉原駅から行く場合であれば、神田川にかかる
                  「神田ふれあい橋」の上から「柳森神社」という
                  大きな看板が見えるのですが、
                  岩本町から行くと道よりやや低い場所にあるため、
                  鳥居と屋根だけしか見えません。

                  説明板を読んだところ、柳森神社は室町時代から続く神社で、
                  太田道灌が江戸城の鬼門除けとして、多くの柳をこの地に植え、
                  京都の伏見稲荷を勧請したことに由来しているそうです。

                  そして、境内の福寿社「おたぬきさん」は、徳川家の5代将軍
                  綱吉の生母である桂昌院によって創建した「福寿稲荷」が、
                  桂昌院の死後も、開運、諸願成就の「福寿神」として
                  広く崇敬を集めていたので、明治維新の際に柳森神社に合祀。
                  「たぬき」は「他抜き=他に抜きんでる」ということから、
                  立身出世、勝負運、金運向上にご利益があると言われているそうです。

                  所在地は、千代田区神田須田町2-25-1。
                  秋葉原駅からなら、電気街の反対側に向かって
                  徒歩5分の場所にあります。
                  アキバで対戦ゲームをする前にも、勝負運アップを
                  祈願できる神社です。


                  『ぷっ』すまのサイトを見たので…

                  0

                    占いの勉強を始めた時に、先生が何か事件が起きたら、
                    その事件の背景やその後の展開を見るのも勉強になると
                    言われていたので、今回の草なぎ剛さんの騒動を見てみました。

                    トランジットの火星とか、天王星の影響なのかとも思いましたが、
                    だとすると、ネイタル・双子座の金星にかかっている
                    トランジットの土星による影響のようです。
                    双子座の金星は多彩な力はあるけれど、あまりに拡げ過ぎても
                    トランジットがハードアスペクトの時、とくに、土星が
                    現在のように1月から4月いっぱい、逆行したりしている時には
                    閉塞感炸裂でしょう。
                    さらに今後、その土星が仕事の星・水星や総合運ともいえる太陽に
                    ハードアスペクトにかかっていくようなので厳しい状況と
                    なりそうですね。
                    四柱推命でも、2009年から2011年は運勢が良くないようで、
                    来年はさらに厳しいようです。

                    業界としても、ギャランティ的にそろそろSMAPから嵐に
                    移行したい時期でもありそうなので、今回、国を含めて
                    多くのスポンサーに迷惑をかけてしまったことは、
                    事務所内でもあまり折り合いが芳しくなさそうなSMAPだけに
                    厳しい局面となりそうですね。

                    私としても『ぷっ』すまは好きで毎週見ていたので、
                    もしかして『ぷっ』すまサイトの大熊アナの「熊の助日記」に
                    何か書いてあるかと先ほどサイトを見に行ったところ、
                    掲示板には23日の投稿だけで何件あるのだろうというくらい、
                    打切り反対の嘆願サイトになっていました。
                    http://www.tv-asahi.co.jp/p-sma/

                    そちらに一筆啓上していたので、こんな時間に。
                    これから、通常のブログをアップする予定です。


                    向かいの丘に観覧車がある風景

                    0

                      カップルか子供づれでない限りは、遊園地に行っても
                      乗ることがない観覧車。
                      最近は残念ながら乗る機会はありませんが、今でも
                      観覧車のある風景を眺めるのは好きです。

                      東京近郊の観覧車というと、
                      ドラマでよく使われるお台場「パレットタウンの観覧車」、
                      とにかくデカイ葛西臨海公園の「ダイヤと花の大観覧車」、
                      横浜の「コスモクロック21」といったところでしょうか。

                      先日、取材に行った時、予想していない場所に見えた
                      観覧車のある風景は、何だかとても懐かしく、
                      デジャブーというよりは、私の心象風景という感じでした。
                      取材でなければ、おそらく私が一生足を踏み入れなかった町、
                      神奈川県の「センター南駅」からそれは見えました。
                      「センター南駅」と「センター北駅」間は800メートルくらい
                      離れているそうなのですが、駅と駅の間は谷となっていて、
                      ちょうど原宿駅から表参道方面を見渡した時のような感じです。
                      今回は道の先にある高台に「センター北駅」の駅舎と
                      その右肩辺りに観覧車が回っていたのです。

                      神奈川県の方はよくご存じだとは思いますが、
                      「センター南駅」はブルーラインとグリーンラインという
                      横浜市営の鉄道が高架の上を並行して走っており、
                      その下を広い自転車歩行者専用道路「みなきたウォーク」が
                      「センター北駅」と「センター南駅」をつないでいます。
                      平行に走る新しい電車と、なだらかな高低差がある一本道の遊歩道、
                      そして、その坂の上の方で回っている観覧車。
                      周囲にはそれほど高い建物がない分、青い空と緑の中で
                      ゆったりと回る移動遊園地の観覧車のようにも見えました。

                      思わず取材を忘れ、何の観覧車かを探索したい衝動には
                      駆られたのですが、アポの時間も近づいており、
                      後ろ髪を引かれながら、現場へ直行しました。

                      もちろん、仕事に入ればプロモードに切り替えて
                      バリッと取材・撮影を開始。
                      その日にうかがったのはナチュラルダイニング『ワイルドライス』。
                      http://wildrice.web.fc2.com/
                      センター南駅1番出口から徒歩7分。
                      ショッピングセンター「オリンピック」向かい側にある
                      「ボードウォークガーデン」の中のひとつです。
                      お店の前には八百屋さんのようにたくさんの野菜、
                      中には見たこともない野菜が並べれらているので、
                      すぐに見つかると思います。

                      『ワイルドライス』の加藤シェフは、
                      横浜ホテルニューグランド・ミュンヘン総領事館(料理長)、
                      ラ・マーレド茶屋(シェフパティシエ)、サンクスネイチャー
                      キッチン(シェフ)、シェフズV(シェフ)、東京ガス料理教室講師、
                      関内D`epice(シェフ)という輝かしい経験を経て独立された“食”の実力者。
                      そんな加藤シェフがこだわったのが、地場野菜のレシピです。
                      人気の都筑野菜や、横浜の野菜など、生産者を選ぶ際には必ず畑を見て、
                      野菜づくりに対して熱い思いを持っている生産者と提携しているそうです。

                      私も肉より野菜派なので、結構似た形態のお店に行っていましたが、
                      『ワイルドライス』の野菜に使い方には脱帽でした。

                      まず、入口に入ると、『ワイルドライス』の契約農園の一つである
                      「広川農園」の野菜の写真と、実際にスタッフが畑仕事を
                      手伝っている写真が貼られています。
                      その中には「赤おくら」「イエローいんげん」「モロッコいんげん」
                      「日野菜かぶ」「白なす」「紅芯大根」と聞きなれない野菜も…。

                      私はそこで『野菜たっぷり本日のパスタ』をオーダーしました。
                      目の前にそのお料理が置かれた時、一瞬「サラダ?」と思ってしまったほど、
                      野菜が崩れない程度にこんもりと盛られていて、ベジタリアンとしては
                      嬉しくなってしまい、狂喜乱舞。

                      上の方には大きな葉物がふんわりと。素材に自信あってこその大胆なカットで。
                      その下からは、ちょっと小ぶりの葉物やナス、さつまいも、長いも、
                      赤ピーマン、ジャガイモなど、温野菜のエリアに突入。
                      朝積み野菜を1つ1つ食べているうちにだんだん愛おしくなってきます。
                      また、皿に敷いてあるエンドウ豆も2つの調理法で、食感や味に
                      メリハリをつけてありました。
                      ようやく、野菜を満足するくらい食べきった頃、下の方に細めのパスタが!
                      さらっとしたクリームソースのパスタと、その熱でちょっとしんなりした
                      野菜を絡めて食べたらもう絶品です。
                      ワイルドライスの風味と食感が効果的でした。

                      最近、いろいろなお店のコラムを書いていますが、3月のMVPですね。
                      生野菜が多いので、ただ切って載せるのとは全く異次元のお料理。
                      食べているとそこにドラマが生まれるお料理なのです。

                      シェフに「ブログにも書いていいですか?」と許可をもらい、
                      1カ月遅れで書いておりますが、あの感動は今も新鮮。
                      私の家からだと片道800円くらいかかってしまうのですが、
                      ぜひ、もう一度行きたいお店です。

                      その後も、里山が多い街なので、取材の途中で何度か
                      「センター北」の観覧車が見えましたが、畑の向こうにあっても、
                      小高い丘の竹林の向こうにあっても、のんびり、ゆったりした
                      雰囲気で観覧車は回っていました。

                      帰宅後、その観覧車は「センター北駅」前にある「モザイクモール港北」
                      の上にある観覧車で、5階には乗り場があることを知りました。
                      地上75メートル、直径45メートルの大観覧車ということですが、
                      何だか離れて見る方が、周りの景色の影響でか大きく見えます。

                      でも、もしかすると「あの場所へ行ってみたいな」とか、
                      「あの観覧車に乗ってみたいな」という憧憬のままにしておいたほうが
                      いつまでも心象風景の中でゆったりと回り続けてくれるような気もします。。


                      世界一小さなバス会社を、夢から立ち上げた人

                      0

                        東村山の取材で面白い人を知りました。
                        銀河鉄道バスの山本社長――。
                        人は彼を親しみを込めて「バス馬鹿」と呼ぶそうです。
                        それというのも、銀河鉄道バスは山本社長が「バスが好き」という
                        夢をひたすら追いかけて作り上げた個人経営のバス会社なのです。
                        http://www.gintetsu.co.jp/

                        銀河鉄道バスの設立は1999年。
                        社名は、設立年の1999と『銀河鉄道999』の999つながりで、
                        銀河鉄道バスと名付けたそうです。
                        ネーミングに関してはやや安易な気もしなくもありませんが、
                        山本社長が会社設立に辿りつくまでの道のりは
                        平坦なものではありませんでした。

                        会社設立までの軌跡は、銀河鉄道バスのサイトにある
                        「バス馬鹿と呼ばれた男」というコンテンツの「バス馬鹿遍歴」で
                        詳しく説明してありますが、要約すると…

                        山本氏は子供の頃からのバスファンだった

                        学生時代に大型二種免許を取得し、陸送関係のアルバイトをした

                        大学卒業後、バス会社への勤務を希望したが、諸事情により断念
                        両親からの願いで家業を継ぐことになった

                        それでも夢は捨てきれず、1988年に中古バスを購入
                        バス会社設立という夢が走りだした

                        中古バス購入から11年後、銀河鉄道バス設立

                        まさに、見事なまでの「バス馬鹿」。
                        自分がやりたいことや好きなことを貫きたいと思ったら、
                        山本社長のようにバカにならないとダメなんですね。

                        さらに、銀河鉄道の会社概要には、今後の事業として
                        「人類初の宇宙旅行は銀河鉄道で!を企画準備中」とのこと。
                        山本社長の場合、この荒唐無稽な事業計画ですら
                        「ホントにやるかも?」という気持ちにさせられます。

                        何かやろうと思ったら“中途半端なバカ”じゃなく、
                        山本社長くらい“筋金入りのバカ”にならなくては。
                        一生懸命頑張るのではなく、思う存分バカになった方が
                        どんな結果が出ても後悔がない気がします。


                        | 1/4PAGES | >>

                        PR

                        calendar

                        S M T W T F S
                           1234
                        567891011
                        12131415161718
                        19202122232425
                        2627282930  
                        << April 2009 >>

                        人気ブログランキング

                        人気ブログランキングへ

                        にほんブログ村

                        ブログランキング・にほんブログ村へ
                        にほんブログ村

                        categories

                        archives

                        profile

                        search this site.

                        mobile

                        qrcode

                        powered

                        無料ブログ作成サービス JUGEM