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    • 2023.07.11 Tuesday
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    風と火の星座が活性化し始める10月

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      出稼ぎ1日目を終え、A4で40ページ近い校閲基準を
      明日までに覚えられるのか、スリリングな夜を過ごしております。
      薬事法や広告の基本的な表記は何とかなるものの、
      会社独自のローカルルールもあるので、少なくとも
      約20ページ近くは新たに覚える必要がありそう。
      新入社員のように初々しく頑張るしかなさそうです。

      さて、そんなこんなでいよいよ10月。
      10月はこれまで乙女座にあった水星や金星、土星が
      天秤座に移動するので、仕事運や金運が目まぐるしく
      変化する時期に入っていきます。
      とくに水瓶座や双子座など “風の星座” の人には
      文字通り、仕事運や金運、さらに恋愛に良い風が吹く
      シーズンとなるでしょう。
      双子座の人はさらにこれまで重くのしかかっていた土星が
      移動することで気持ち的にも開放感があるのでは。

      同様に、射手座も土星の呪縛から逃れて一息つけるかも。
      とはいえ、魚座に相変わらず逆行する天王星がいるため、
      何か新しい考え方や選択を迫られていることは変わりません。

      また、これまで逆行していた木星が10月後半から順行しますが
      年内はまだまだ水瓶座に海王星と共に居座るようなので、
      蠍座や牡牛座の人は、大きなことを決定することは来年に
      回した方が間違いがなさそうです。

      木星の順行と並行して、火星がいよいよ獅子座に入るので、
      火の星座は行動に弾みがつく時期。
      本来は動きが速い火星ですが、獅子座内で行きつ戻りつ
      するため、年内は獅子座に止まっていますから、
      火の星座だけでなく、双子座、天秤座の人も積極的な行動、
      恋愛であれば積極的なアタックの好機。
      LOVOLOVEなクリスマスを迎えるため、10月後半に向けて
      戦闘態勢に入るのが重要です。

      そして、ちょっと早めの告知ですが、10月の満月は4日、
      新月は18日です。
      それぞれの願い事の仕方については、以前詳しく説明したので、
      下記を参考にしていただくと良いでしょう。

      ◇ 月のパワーを味方につける方法
      http://nureinmal.jugem.jp/?eid=62

      ◇ あなたの願いは“満月タイプ or 新月タイプ”?
      http://nureinmal.jugem.jp/?eid=248

      それでは、実りある秋を目指して!


      9月29日は “招き猫” の日

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        「来る福」 という語呂合わせから、9月29日は
        “招き猫” の日とも言われているようです。

        これまでいろいろなエリアを取材しましたが、
        「招き猫発祥の地」 という場所は東京では2カ所あります。
        一つが浅草の 「今戸神社」、もう一つが 「豪徳寺」 です。
        ただし、「豪徳寺」 の猫は 「まねきねこ」 ではなく、
        「まねぎねこ」 と言います。

        良縁も招く今戸神社の招き猫

        今戸神社は、浅草七福神の一つで、福禄寿を祀る神社です。
        恋愛運アップの神社でも有名です。
        私は七福神巡りで行きましたが、参拝者は断然女性が
        多かったです。
        http://www.tctv.ne.jp/imado-8/T1.htm

        こちらが 「招き猫発祥の地」 という根拠としては、
        人形としての招き猫が、今戸焼きから始まったということに
        由来しているようです。
        貧しさから愛猫を手放したおばあさんの枕元に立った
        飼い猫の言葉を信じて今戸焼きで猫の像をつくったところ、
        大変売れたという “猫の恩返し” 的なエピソードがあり、
        16世紀くらいから焼かれるようになったそうです。

        今戸焼きの招き猫は、オスとメスが一体になった形で、
        通常の商売繁盛や招福に加えて、良縁招き猫としても人気。
        また、今戸神社のお守りにはこの雌雄一体というか、
        二匹一体の招き猫が描かれています。

        ひこにゃんのモデル 「招福猫児」

        豪徳寺は、井伊直弼でも有名な彦根藩・井伊家の菩提所とも
        なっており、井伊直弼の墓は都の指定史跡。
        そのため、一般の人も参拝できるようになっています。
         
        小田急線には 「豪徳寺駅」 がありますが、寺の裏側にあるため
        壁沿いにぐるーっと半周することになるので、どちらかといえば
        東急世田谷線の 「宮の坂駅」 から行くと便利です。

        こちらの伝説は、井伊直孝が鷹狩りでこの地を通りかかった際、
        この寺の飼い猫が招くようなポーズをしていたので、門をくぐると
        雷雨が降ってきたそうです。猫のおかげで雨宿りができたばかりか、
        和尚のありがたい法談を聞くことができたことを直孝は大いに喜び、
        井伊家の菩提所としたということです。

        本堂の左手には、招猫観音を祀る 「招福観音堂」 があり、
        その 「招猫殿」 に向かって左手には、心願成就のお礼として
        奉納された招福猫児がびっしりと並んでいます。
        私は雨が降りそうな暗い日に行ったので、昼間とはいえ
        ちょっと怖いくらいでした。

        豪徳寺の招福猫児は、この 「招猫殿」 と山門右手にある
        「山崎商店」 というひなびたお店で買うことができます。
        取材で2回続けていきましたが、どうやら平日は 「山崎商店」
        のみの販売となっているようでした。

        そして、井伊家と言えば彦根、彦根と言えば今や 「ひこにゃん」。
        その「ひこにゃん」 ですが、豪徳寺の招福猫児がベースです。
        「ひこにゃん」 が、彦根への観光客増に貢献しているという
        ことからも、豪徳寺の招福猫児は霊験あらたか、今も現役と
        言えるのではないでしょうか。

        ただ、井伊直孝伝説に水を差すようですが、もともと猫は
        雨の前には顔を洗うような、ある意味、人を招くような
        仕草をする動物だと思うのです。
        「猫が顔を洗うと雨」 といった諺もあるくらいですし…。
        そんな当たり前の仕草から、大藩である彦根藩を檀家に獲得した
        豪徳寺のタマは、やはり “運の強い” 猫ではあると思います。


        『縞模様のパジャマの少年』 のラストに茫然自失

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          間もなく終了と聞いて、前売り券だけは買ってあった
          『縞模様のパジャマの少年』 を観てきました。
          映画評にも 「衝撃のラスト」「後味が悪い」 とは
          書いてあったので、覚悟はしていたのですが予想以上の
          悲惨なラストに打ちのめされました。
          ハーマン監督がパンフレット用のインタビューに、
          観客に対しては “心を打ち砕かれてほしいと思う” と
          答えていたので、間違いなくそのコンセプトは伝わりました。

          人間は、あまりに悲しすぎる時は涙が出ないといいますが、
          私だけでなく、周囲も涙している様子は見られず、
          ただただ最後の10分くらいの展開に唖然としている感じでした。

          テーマはホロコーストですが、直接的な暴力シーンや殺戮シーンは
          描かれず、強制収容所の周りの豊かな緑や川のせせらぎが美しく、
          随所に流れるテーマ音楽も緩やかで心温まる雰囲気。
          それだけに、空に黒々と広がる人を焼く煙や、数分間だけ
          描かれる収容所内のモノトーンの世界が圧倒的な恐ろしさとして
          観る者の心にのしかかってきます。
          また、ブルーノの姉のグレーテルが軍のプロパガンダに染まり、
          それまで大事にしていたたくさんの人形を地下室に捨てた様子が
          一瞬あり、そういったホロコーストをイメージさせるシーンも
          鮮烈に印象に残ります。

          子供の視点からホロコーストを描いた作品

          ストーリーは、収容所長の息子・ブルーノと、収容所の
          “縞模様のパジャマ” を着ている少年・シュムエルが
          収容所のフェンス越しに話をしたり、遊んだり、ブルーノが
          食べ物を差し入れたりしながら、友情を育んでいく話です。

          とはいえ、2人ともまだ8歳。
          収容所で行われていることの本当の意味を知りません。

          ブルーノにとっては囚人服は “縞模様のパジャマ” にしか
          映らないし、胸の番号はスポーツのゼッケンのようで
          フェンスの向こうを羨ましいくらいに思っているほど。
          収容所も “ちょっと変わった農場” くらいにしか思っていません。
          さらにナチス将校の父親が収容所のプロパガンダのために
          つくった映像を鵜呑みにしていて、収容所内にはカフェや
          娯楽施設などがある所だと信じていて、収容所に来るのも
          “ちょっとした冒険” に過ぎないのです。

          収容所に暮らすシュムエルにしても、収容所内にいても
          「パパが他の仕事をすると言っていなくなっちゃった」 とか
          「倉庫にいっぱい服があるよ」 と、なぜそうなるのかまでは
          考えが及びません。

          それがラストの悲劇にもつながっていくのです。

          嘘と贖罪、そしてその代償

          また、この作品にはさまざまなカタチの嘘が描かれています。
          ナチスの夫が妻に収容所で行われていることを隠し、
          妻と仲たがいをするキッカケをつくった部下を直接糾弾
          するのではなく、別の弱みを殊更に追及して前線に送る―。
          その部下自身も反体制の父を持つ負い目を、ユダヤ人への
          暴力というカタチで発散する―。
          また、ドイツ国民に対しても、ナチスはプロパガンダという
          “大きな嘘” で現実を捻じ曲げて伝えているのです。

          もちろん、子供たちも嘘はつきます。
          ある時、ブルーノもナチスの将校に怒られるのが怖くて、
          「その子は知らない」 という嘘で、シュムエルに全ての罪を
          なすりつけてしまいます。
          それをシュムエルに詫びて、罪滅ぼしをしようと考えるブルーノは
          もう一つだけ、今度は母親に嘘をつきます。
          父親以外はこの土地から引っ越すことになったその当日、
          「ちょっと(庭の)ブランコで遊んでくる」 と嘘で、
          シュムエルの元へ、最後の約束を果たしに向かうのです。

          「知らない」 という嘘に対する代償というあたりは
          ペテロを思わせるところもあり、キリスト教的な寓話にも
          なっています。

          上映時間1時間35分という映画ですが、観た後はかなりの
          疲労感と衝撃でダメージ大。
          少し経って思ったのが、ブルーノがシュムエルの手を握った
          シーンの後、それでも状況がわからず 「お父さん、助けて」 と
          言ったのではないかと思うと、何だか泣けてきました。


          宇宙への夢を見た 『ミック・マック』

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            子どもの頃、周囲の友達がリカちゃん人形やリカちゃんハウスに
            うつつを抜かす中、私が誕生日にほしいといったのが
            理科系玩具の 『ミック・マック』。
            トランシーバーにも魅かれたのですが、弟に壊されるとイヤなので
            一人でも使える 『ミック・マック』 を選択したのです。
            その玩具を使えば、大きくも小さくも見えるということで
            「ミクロ&マクロ」 から、『ミック・マック』 と命名したようです。

            天体望遠鏡は購入できないけど、星空を見たい、月のクレーターを
            この目で見てみたいという “やや理系予備軍” の胸を熱くさせ
            風のように消えて行ったおもちゃです。

            黒い透明ガラス(プラスチック)を開けると、レンズが
            付いている黒い筒や全くついていない筒が何本か入っていて、
            それらを合体したり、変形させることで、ジャジャーン!
            望遠鏡、顕微鏡、潜望鏡にモデルチェンジ!

            結局、しょぼく月の表面や玉ねぎの繊維なんかを見た覚えが
            ありますが、精度が精度なので、その程度で楽しむあたりが
            順当だったような気がします。
            女の子にはほとんど人気がありませんでした。

            でも、その後、天体望遠鏡は置き場所がないということで
            断念しましたが、顕微鏡は本格的な物を買って、さらに
            怪しげなプレパラートなんかをつくっては覗いて楽しんでいました。

            それで葉脈の研究なんかして、区の作文集の中、多くの生徒が
            身の回りの出来事を書いているのに、なぜか 「葉脈について」
            という作文集の中でもかなり浮いているテーマの文章が
            選ばれてしまったという経験があります。

            ここ数日、風水三昧でしたが、国で見る、町で見る、家で見る、
            住んでいる部屋で見るといったカタチで対極(中心点)を
            変えて吉方位を考える風水は、まさに 『ミック・マック』 の
            世界でした。
            また、起点となる方向というのは、座ってみる向こう側なのか、
            座った位置なのか、全てが相対であり、これという決まりがない
            ということで物理学すら思い出してしまいました。

            現在、部屋の掃除中でフタの部分のプラスチックが欠けた
            『ミック・マック』 が我が家のゴミ貯めの先カンブリア紀の
            地層辺りから発見されました。
            当時は黒光りしているようで、ちょっとカッコいいと思っていた
            それぞれのパーツも今見るとかなりチャチ。

            それでも、宇宙や未来は確かにこの3センチくらいの筒から
            見えていたんですね。
            いくつかをセットして覗いてみたい気もしましたが、
            今だと目の前にある現実が単に大きく見えるだけのような気がして、
            覗くのは躊躇われたので、 『ミック・マック』 に関する感動や想いも
            そのままの状態で箱の中に閉じ込めておくことにしました。

            私が宇宙や占星術、物理に興味を持つようになった
            一つのタネが 『ミック・マック』 と言えるのです。


            吉夢の見るためのアイテム 「宝船」

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              『世界ふしぎ発見』 で珍しく国内、しかも京都の風水が
              テーマということで見てみました。

              祇園祭の宵山の風景なんかも取材していて、
              私は祇園祭は山鉾巡業以上に宵山の街の佇まいが好きなので、
              ついうっとり。
              大文字の送り火の着火の瞬間にあがるどよめきも好きですが、
              京都の祭りではやっぱり一番宵山が好きです。

              で、肝心の京都の鬼門封じですが、比叡山 「延暦寺」 と
              鬼門の方除けの守護神である猿が飾られている場所として、
              御所の 「猿が辻」、皇城表鬼門の 「赤山禅院」 は行って
              おさるの写真を撮ってきましたが、今回 『世界ふしぎ発見』 で取
              り上げられた 「幸神社(さいのかみやしろ)」 は知りませんでした。
              風水やっているのに、何たる失態!

              「幸神社」 に鎮座ましましているのは、左甚五郎が彫り上げたと
              言われる御幣を持ったお猿さんです。
              さらに番組ではそこにある 「御石さん」 とも 「石神さん」 とも
              呼ばれる神石についても取材していました。
              拝むと縁に恵まれる石だそうで、さわってはいけないそうです。

              また、京都で行きたい場所が増えてしまいました!
              「青蓮院」 の青不動公開(9月18日〜12月20日)も魅力的です。

              そのほか、来年の 『龍馬伝』 に向けて、鴨川沿いに
              海援隊の京都屯所になっていた 「酢屋」 さんや、
              龍馬が暗殺された 「近江屋跡」、そこから程近い
              「土佐藩邸跡」 辺りを見てきたいと画策はしています。

              できれば以前行った 「赤山禅院」 にも行ければ最高。
              「赤山禅院」 のもみじ祭りにぶつけると、11月末あたりを
              狙うのが良さそうですが、月末はアルバイトを入れちゃったし!
              ……前途多難です。

              「赤山禅院」 の 「宝船」

              「赤山禅院」 は輔星(福禄寿)が祀られていて、
              財福・知恵を司る神様。
              赤山大明神は、陰陽道の祖神様でもあります。
              また、5日が 「申の日」 に当たる日に、「赤山禅院」 に
              詣でると、吉運に恵まれると言われ、江戸時代には
              「掛け寄せ(集金)の神さん」 とも言われていたそうです。

              また、「夢見の宝船」 といって、初夢でいい夢を見るための
              一種の夢占いを買うこともできます。
              1袋につき3枚入っていて、一枚は夢を食う 「獏」 の文字と
              七福神の版画、もう一枚は 「なかきよの、とおのねふりの
              みなめさめ、なみのりふねの、おとのよきかな」 という回文と
              宝船の絵、そしてもう一枚は船に壷や鯛や米俵が積まれている絵と
              なっています。

              この米俵を積んだ船の絵は、中世には除夜に枕の下に敷き
              悪い夢を見たら、その絵を水に流したといいます。
              また、江戸時代初期には、節分の夜に、宝を乗せた船の絵を
              枕の下に入れていたそうです。

              この3枚は、一人で使う場合は、どうやら除夜、元旦、節分と
              いうカタチで使うのが良いと思われます。
              それぞれ寝る前に「おん。だきしゃたら。にりそだにえい。そわか」
              というご真言を7回唱えるのがポイントです。

              それぞれの宝船の絵の横には、願い事を書く欄と願い主の名前を
              入れる欄もあり、心願成就の暁には 「赤山禅院」 にお返しすると、
              阿闍梨様護摩供の祈りでお焚き上げをしてくれます。
              こんな時代だからこそ、手に入れたいアイテムと言えるでしょう。

              毎年、京都の旅行マップに 「清明神社」 が載っていなくて、
              今は境内の中に橋としてのカタチになっている、以前の
              二条戻り橋が鳥居の右側にゴロゴロとほったらかされている
              頃から、毎年秋には 「清明暦」 をいただきに行っていたのに
              今年は経済的に難しそうでしたが、俄然やる気が出てきました。


              『リレキショ』 で “どこでもいける切符” をGET!

              0

                中村航さんの 『リレキショ』(河出文庫)は、
                第39回文藝賞受賞作。
                『ぐるぐるまわるすべり台』『夏休み』 と併せて、
                “始まりの三部作” の完結編となっています。
                といっても、ストーリーがつながっているということでは
                ありません。
                http://www.nakamurakou.com

                大まかなストーリー

                のっけから、どうやら “姉さん” という人と主人公は
                本当に兄弟ではないことや、主人公の 「半沢 良」 という
                名前は “姉さん” がつけたこと、そして現在、その良が
                アルバイトをするための履歴書を書いていることがわかります。

                さらに、バイト用の他にもう一枚 「リレキショ」 を書き、
                そこに 『どこでもいける切符』 と書き込み、趣味・特技は
                護身術とアイロンがけということにしました。
                両方やったことがないけれど、新しい名前でやるにふさわしい
                自分の趣味と特技を “意志と勇気” を込めて書きいれたのです。

                読者としては、人物設定も人物の関係も曖昧なまま、
                個々のキャラクターが個性を持って、先に走って行って
                しまうような不思議な感覚。
                謎は謎のまま、彼はガソリンスタンドに職を得て、
                その同僚・加藤さんと適度な距離を置きながら毎日が過ぎていき、
                家には “姉さん” の友達・山崎さんもやってきたりして、
                とくに大きな事件が起きることなく話は進んでいきます。

                しかし、そんな “普通の1日” の淡白な描写の中にも
                心惹かれるフレーズが織り込まれていて、このテンポが
                中村航さんならではの感性という感じ。

                何だかいいフレーズ

                たとえば、朝の洗面所の風景にこんな文章があります。

                ――考えてみれば、このカミソリがこの家で唯一の僕の所持品だった。
                三千八百円の小型電気カミソリ。
                僕はこれだけ持ってここに来たわけで、つまりはこいつが
                『どこでもいける切符』 なのかもしれなかった。
                ボクハ ドコデモイケルキップノ スイッチヲ イレタ。
                ヒューン。(中略)
                ボクハ ドコデモイケルキップノ スイッチヲ キッタ。ヒュン。
                「それじゃあね」
                鏡に向かって姉さんの口調を真似ると、僕は回れ右をした――

                また、バイトに採用された際の自分に対する評価には…。

                ――便利なヤツ……。それは想定していない半沢良だった。
                履歴書を書いているときに、そんなつもりは全くなかった
                はずだった。
                便利。こいつは便利なヤツだ。
                それは 「バカとハサミは使いよう」 的なモノの言い方だった。
                (中略)
                だけど、と僕は思った。それはそれで悪くないかもしれないな。
                ハサミってのはシンプルで機能的だし、何より紙を切るためには
                完璧な存在だ。そうか、僕は便利だったのか、と思った――

                ポジティブなのか、マイペースなのか、それともその両方なのか
                つかみどころのない良は、新たに山崎さんから赤い自転車をもらい
                 『どこでもいける切符2号』 と命名。略して 『どこ2』 です。

                夜のガソリンスタンドで 『どこ2』 を磨き、空いた時間で
                護身術の練習をしていたそんなある日、一通のラブレターが
                届いたことで、これまでと少し違った世界が動き始めます。
                メールの時代に、ラブレターという辺りがノスタルジック。

                ラブレターをくれたのは受験中の女子学生で、勉強の合間に
                双眼鏡で護身術の練習をする良を見ていたというウルシバラさん
                というオタ系女子。
                そして、何となくデートの約束にまで至り、それを予定として
                「リレキショ」 に新たに書きこみます。

                ――当たり前のことだけど、それは丸めるのも燃やすのも
                簡単なただの紙だった。
                だけどそれは期待と好奇心にあふれ、あらゆる可能性を秘めた
                生命体のようにも思えた。
                またそれは、ひとつの小宇宙のように完結もしていた。
                終わりの始まり、そんな紙だった。
                「大切なのは意志と勇気。それさえあれば大抵のことは
                上手くいくのよ」
                そう言われて書いたリレキショだった――

                リレキショという未来予想図

                未来予測というか、未来をつくっていく設計図のような
                進行形のリレキショを、私も書いてみたくなりました。
                でも、つい経験や年齢を気にしなくても気にしていて、
                “自由” なようでいて “創作” になってしまう気がします。

                せめて、2011年の新卒学生の人たちが、こんな気持ちで
                サラリと履歴書がつくれる時代になれば良いのになと
                ついつい仕事柄考えてしまいます。

                また、全体に夜のシーンが多いため、透明感のある夜の光景に
                挿入される山崎さんがつくった 「おいらかさネコニャー」 の
                温かいシンプルなサウンドが不思議な余韻となって、心に残ります。

                私でも弾けるもっとも簡単なコードの曲なので、久々にギターを
                弾きたくなって、カバーを開けてみたら、作品の感動が半減する
                惨憺たる状態になっており、そのままそっと押し入れに戻しました。
                ラケットボールのガットも見るのが怖い…。


                詰め込み学習に疲れ、肉食度 “20マンモス”

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                  今日は風水の講習最終日。
                  朝から補講4回分・約6時間を、早送りして速記しまくり、
                  何とか4時間半で今日の講習に追い付くことができました。
                  動体視力と集中力ボロボロの状態で、さらに80分の講習。
                  久々に学んだという感じです。

                  スクールに向かう途中、駅の売店で見掛けたスナックに
                  目が釘付けになりました。
                  その名も 『原始体験スナック・マンモスの肉!?』。
                  最後の 「!?」 が東スポ的な意味合いを含んでいます。

                  商品開発のコンセプトとしては、就職氷河期、結婚氷河期と、
                  やたら氷河期尽くしの昨今、すっかり草食系になってしまった
                  男性たちに 「肉を食べてたくましく生き抜いてほしい」 と
                  いったメッセージが込められているとか。
                  第二次大戦後の街を走って人々に夢と希望を与えたという
                  伝説の 「カバ自動車」 に勝るとも劣らないその想いに
                  思わず涙が…。

                  オフィシャルサイトに書かれていたストーリーは下記のような
                  暑苦しさがある意味、鮮烈なコピーでした。
                  http://tohato.jp/products/mammoth/

                  ――西暦20XX年。
                  シベリアの氷壁からマンモスが姿を現した。
                  それは温暖化の影響だけではなかった。
                  現代男子の軟弱ぶりを嘆いてのことである。
                  かつて、共に極寒の氷河期を生き抜き、
                  時に生死をかけて闘った真のライバル=人類の男達。
                  その末裔が草食男子になっていようとは!
                  マンモスは意を決した。
                  「男たちよ、草を喰うより私の肉を喰らえ!!
                  原始の記憶をDNAから呼びさませ。」――

                  と、豪胆に大見栄を切っていた割には、
                  「マンモスの肉をイメージしたスナック菓子であり、
                  マンモスの肉は含まれていません」 とPL法に配慮した
                  一文もあったりするところが、やっぱり 『東ハト』?

                  求人原稿を書いている身としては、ややジェンダー差別の
                  傾向がある気がしなくもありません。

                  商品はマンモスの肉を輪切りにしたような大判チップスで、
                  本物の肉を練り込んだスナックとか。
                  さすがに私も勉強に行く前に購入するには二の足を踏みました。
                  スナックなのでけっこう嵩もあり、剥き出しで持っていく勇気が
                  なかったのも理由の一つです。

                  私が見かけた 「シベリアの塩味」 は、約2億5000万年の
                  歳月をかけてできたというシベリア岩塩を使用したそう。
                  そのほか、「焼肉のタレ味」 というのもあるみたいですが、
                  こちらはガーリックが効いているそうです。
                  でも、隠し味に野菜の風味をプラスしているあたりが、
                  やっぱり 『東ハト』?

                  オフィシャルサイトの 「きみの肉食度」 にチャレンジしたところ、
                  たったの “20マンモス” でした。
                  サイトでは 「焼肉のタレ味」 で、エネルギーチャージしろと
                  喝を入れられましたが、私としては 「シベリアの塩味」 の方は
                  一度食べてみたい気もします。


                  COOL! 『ぐるぐるまわるすべり台』

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                    この長期連休で、部屋の掃除を少しは進めようと思い立ち、
                    数冊の本といくつかの資料は破棄できたものの、
                    一目ではどこがどう減ったのかわからない状態でTIME UP!
                    逆に、以前読んだ本をフルに再読してしまい、
                    新しく読んだのと合わせると有に10冊は下らない状況です。

                    今回、読みなおした本の中で、久々でありながら
                    つねに新鮮な感動を与えてくれたのが中村航さんの著作。
                    http://www.nakamurakou.com

                    私が最初に読んだのは、第26回野間文芸新人賞受賞作の
                    『ぐるぐるまわるすべり台』(文春文庫)でした。
                    学習塾の講師をしながら大学に通っていた主人公が、
                    突然、大学をやめてバンドをつくるという、それだけの
                    ストーリーなのですが、文体のカッコ良さやストーリーセンス、
                    何をとっても 「こんな文章が書きたい!」 という衝動に
                    駆られる作品なのです。

                    リアリティがあるのに、何だか透明感がある登場人物。
                    宇宙の真理の中に組み込まれた “個” の共鳴感。
                    計算されていながらもサラリとした詩的な文章。

                    ――見渡す範囲に人影はなかった。
                    ちょっとした偶然が積み重なってできた、
                    無人という風景を、僕は通り過ぎる。
                    キャンパスという定義の中で、
                    仮に無人と名付けた風景を、僕は通り過ぎる――

                    ――「こういうことを運命と思えるかどうかで
                    運命は変わるんだよ」
                    僕は今、わりと良いことを言った――

                    ――熱くてクール、馬鹿でクレバー。
                    最高にして最低なメンバーを大募集――

                    そんなコピーで集まったバンドのメンバーもユニーク。
                    その内の2人が知り合ったキッカケはカップリング作の
                    「月に吠える」 に書かれています。

                    こちらはまた異常に斬新な試み。
                    私にとっては本編以上に衝撃を感じた作品です。
                    「TQC活動をこんなふうに料理するなんて…」
                    なまこをこの世で最初に食べた人に会ったくらい
                    その斬新さには驚きを隠せない作品でした。

                    その後も何冊か読みましたが、お気に入りの順としては、
                    1) 『100回泣くこと』 (小学館文庫)
                    2) 『ぐるぐるまわるすべり台』 (文春文庫)
                    3) 『リレキショ』 (河出文庫)

                    『リレキショ』『100回泣くこと』 については、また後日、
                    ご紹介したいと思っています。


                    男女で違う吉方位

                    0

                      巷ではシルバーウィークで観光地や高速道路が賑わう中、
                      大半を家にこもり、後は欠席しまくった風水の補講に
                      通っていましたが、明日が最後の風水の授業だというのに
                      4回分の補講が間に合わない状態。
                      もう意味がわからなくても、とにかく黒板を写すだけの
                      つもりで出席するしかなさそうです。

                      今さらながら、四柱推命と九星気学の講義を事前に
                      取っておけばよかったと後悔しつつも、それより今から
                      必要部分だけ暗記だ暗記! と錆び付いた歯車を強引に
                      回すかのような学生時代の試験前前夜に勝るとも劣らない
                      状況に追い込まれています。

                      自分自身の整理も兼ねて、風水の基本である本命卦を
                      まとめてみました。
                      先に書いてある方位がより強いパワーのある方位です。
                      本来は巽とか乾とか専門用語がいろいろあって複雑
                      なのですが、それを見ただけでやる気がなくなるので
                      九星気学でシンプルにしてみると…。

                      生まれ年別の本命卦

                      ◇ 一白の男性
                      吉方位:南東、南   凶方位:南西、北東

                      ◇ 一白の女性
                      吉方位:南西、北西   凶方位:北東、北

                      ◇ ニ黒の男性
                      吉方位:北西、西   凶方位:北、南東

                      ◇ ニ黒の女性
                      吉方位:南、北   凶方位:北東、南西

                      ◇ 三碧の男性・女性
                      吉方位:南、北   凶方位:西、北西

                      ◇ 四緑の男性
                      吉方位:南、北   凶方位:北東、南西

                      ◇ 四緑の女性
                      吉方位:北西、西   凶方位:北、南東

                      ◇ 五黄の男性
                      吉方位:北西、西   凶方位:北、南東

                      ◇ 五黄の女性
                      吉方位:南東、南   凶方位:南西、北東

                      ◇ 六白の男性
                      吉方位:西、北東   凶方位:北、東

                      ◇ 六白の女性
                      吉方位:東、南東   凶方位:北西、西

                      ◇ 七赤の男性
                      吉方位:北西、南西   凶方位:東、南

                      ◇ 七赤の女性
                      吉方位:南西、北西   凶方位:北東、北

                      ◇ 八白の男性
                      吉方位:南西、北西   凶方位:北東、北

                      ◇ 八白の女性
                      吉方位:北西、南西   凶方位:東、南

                      ◇ 九紫の男性
                      吉方位:東、南東   凶方位:北西、西

                      ◇ 九紫の女性
                      吉方位:西、北東   凶方位:北、東

                      吉方向に玄関があれば、家としてはさらにGOODなようです。
                      良いこともそちらから入ってくるので、窓があれば全開で
                      良い気を入れるといいでしょう。
                      反対にちょっとまずい場合は、鏡を置いたり、簾を掛けたりして、
                      ダイレクトに悪い気が入ってこないようにします。

                      また、風水はこの本命卦だけでなく、宅卦という玄関の位置でも
                      家の層を見るのですが、私の場合、どちらで見ても西が最悪。
                      だのに玄関、西側についているし…。
                      そこで、悪い気をバリアーするという八角形の鏡なんかを
                      近頃置いてみました。
                      上の本命卦と下の宅卦では、本命卦が優先ということです。

                      玄関の向きごとの宅卦

                      ◇ 玄関が北向き
                      吉方位:東、南東   凶方位:北西、西

                      ◇ 玄関が北東向き
                      吉方位:北西、西   凶方位:北、南東

                      ◇ 玄関が東向き
                      吉方位:北西、南西   凶方位:東、南

                      ◇ 玄関が南東向き
                      吉方位:西、北東   凶方位:北、東

                      ◇ 玄関が南向き
                      吉方位:南東、南   凶方位:南西、北東

                      ◇ 玄関が南西向き
                      吉方位:南西、北西   凶方位:北東、北

                      ◇ 玄関が西向き
                      吉方位:南、北   凶方位:西、北西

                      ◇ 玄関が北西向き
                      吉方位:南、北   凶方位:北東、南西

                      それぞれの凶方位のバリアーの仕方については、
                      知識が深まり次第、まとめていきたいと考えています。
                      まずは吉方位に荷物が置かれて風の通りが悪くなっていないか、
                      窓が締め切りになっていないかなど、良い気を取り込むことから
                      始めるとよいと思います。

                      また、今後、お部屋探しをされる方は、引越しが開運につながるよう
                      こういった風水的な観点から間取り図を見るのも面白いのではないでしょうか。


                      松田優作伝説 『SOUL RED』 を待つ!

                      0

                        11月6日から新宿ピカデリーで行われる
                        松田優作さんの公式ドキュメンタリー映画 『SOUL RED』 は
                        仕事状況がどんなであろうと、必ずや観に行こうと強い意志を
                        固めております。

                        1973年、刑事ドラマ 『太陽にほえろ!』 に始まり、
                        79年、ドラマ 『探偵物語』、映画 『蘇る金狼』、
                        80年の 『野獣死すべし』、83年 『家族ゲーム』、
                        そして病魔と闘いながら気迫の演技を見た人の心に焼き付けた
                        初のハリウッド映画の『ブラック・レイン』 など、
                        一つひとつ感想を述べていたら、枚挙のいとまもないほど。

                        享年40歳。
                        死後20年を経過した今、初めて公開される秘蔵映像も
                        多いそうなので、この機を見逃すことはできません。

                        一番好きなのは 『俺たちの勲章』

                        そんな熱い松田優作ファンなので、未だ 『俺たちの勲章』 の
                        本も捨てることができない状態です。
                        7話入っており、第1話「射殺」、第2話「狙撃者を終え!」、
                        第3話 「愛が哀しい」、第4話 「刑事(デカ)くずれ」、
                        第13話 「誘拐」、第5話 「人質」、第14話 「雨に咲いた花」 が
                        収録されています。
                        第14話の 「雨に咲いた花」 は放映時に 「雨に消えた…」 に
                        改題され、中村雅俊さんと五十嵐淳子さんが結婚するきっかけに
                        なった作品でもあります。

                        日本テレビで放映されていたため、ジャイアンツのナイターで
                        よく中止になったため、他の番組よりも力を入れて見ていました。
                        さらに松田優作さんが奄美ロケだかで暴力事件を起こしたために
                        何となく尻つぼみ感も否めない展開で、1クールで終わってしまい、
                        それだけに印象深い作品なのです。
                        もちろん、バップビデオで全巻が販売された時も大人買いしました。

                        発行が昭和50年という半ば化石化した本ですが、おそらく
                        「BOOK OFF」では引き取ってくれそうにないので、
                        当分は私の本箱で保管し続けることになりそうです。


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