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- 2023.07.11 Tuesday
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そう締め切りは近くないもののボリューム満点の原稿制作に
取り組んで、ちょっと甘いものがほしいと思っていたところ、
コンビニに 「たい焼きオレ」 なる商品が置かれていたので
思わず買ってしまいました。
“ヘンなもの” を見ると何でもチャレンジしてみたくなるのは
もはや “サガ” と言えましょう。
タカナシ乳業がつくった500ml の紙パックで、
受験生ターゲットのリラックス乳飲料らしく、サブタイトルは
「お! めでたい」、さらに受験生へのメッセージ付き。
プライスも 「受かったら117(イイナ)」 の117円です。
ベタなダジャレもここまで連発すれば立派!
飲んでみたら、微妙な餡子風味で、後味として微妙な
たい焼きの芳ばしさが追いかけてくる感じ。
美味しいかと問われたら、青汁のCMのように 「まずい!」
とまでは言い切れない微妙なお味。
考えようによっては餡子をのせたホットケーキ風味とも
言えなくもない味で、一口飲んだ時は最後まで飲めるか
やや不安も感じましたが、飲んでいる内に段々慣れて
すでに半分くらい飲んでるし!
そういえば今日の夕食では、弟が広島から買ってきた永谷園の
ご当地ふりかけ 「きび団子味」 も食べたのだった!
ご当地リラックマのストラップを買ってくるように、参考の画像付きで
メールしたはずなのに、ご当地 “ふりかけ” に変換されたのは
解せませんが、それはさておき、そちらもしっかり 「きび団子」 と
いうよりは 「お好み焼き」 っぽい、ジャンクフード的な風味でした。
毎日は食べたくないけど、たまにはいいかもという感じ。
「たい焼きオレ」 といい、 「きび団子風味ふりかけ」 といい、今、
炭水化物系の風味って、密かに流行ってきているのでしょうか?
飲食店の取材記事を書く上で、女性向けのレストランやカフェなど、
マクロビオティックによるメニューを提供している店が多い割に
その定義にバラつきがあって、マクロビオティックがいかなるものか
よくわからなくなってしまいました。
単なるオーガニックメニューのようなものや、時にはお肉の料理も
コースに入っていたりして、お店の側も言葉の響きの良さに
マクロビオティックを謳っていることも少なくないように思います。
という話を鍼治療の最中していたら、鍼の先生がマクロビオティックの
基本がまとめられている本を貸してくれました。
それが 『穀菜和食』 (松本光司著、柴田書店刊) です。
料理人である著者はマクロビオティックの創始者・櫻澤如一氏に
若い頃に出会い、マクロビオティックの食事を実践することで
持病を克服し、以来40年以上その料理を追求してきた人です。
マクロビオティックについて体系的にまとめてあるだけでなく、
それに基づいたメニューが多数紹介してあって、見ているだけでも
心洗われるよう。マクロビオティックは精進料理同様、肉や魚を
使わないため、四季折々の野菜の色の美しさが際立つのです。
さらに、その料理を盛り付けてある器が素晴らしく、鍼の先生に
まず感想として伝えたところ、なんとこの本に掲載されている器の
中には数千万円のものもあるとか。
マクロビオティックをベースとした写真集としても見応えありそうです。
A4版・200ページの本なのでまだ全てを読んで真髄を理解して
いるとは言えませんが、以前よりはマクロビオティックの基本を
つかめたような気がします。
マクロビオティックは、食品添加物も、砂糖も使わない、
オーガニック素材を使った料理が基本で、「医食同源」、
そして食物の “陰” と “陽” のバランスを配慮してつくられて
いるそうです。 簡単に分類すると “陰” は根菜で、“陽” は葉物。
また、大きいものが “陰” で、小さいものが “陽”。
生物が “陰” で、火を通したものが “陽” と、じゃあ、火を通した
根菜は? と考え出すと訳がわからなくなるばかり。
そして、ポイントは 「玄米」 と 「塩」 です。
お米の炊き方や出汁のとり方、オススメ調味料なども写真付きで
掲載されているのでわかりやすく実用的。
私としては、皮のむき方やアクの抜き方が丁寧に説明されている
「野草」 の項を興味深く読みました。
庭に生えている 「すべりひゆ」 のメニューまであって、食糧危機を
乗り越える上でも役立つ一冊といえそうです。
ドラッグストアで見かけたカタツムリクリームとカタツムリパック。
カタツムリってあのカタツムリ?
まあ、エスカルゴもカタツムリだし、毒ではないだろうなと思うものの、
あのキュートな風情を考えると試すのにちょっと勇気がいる商品。
説明書きに塗ってから30分経って残った成分は 「肌にすり込む」 とも
書いてあって、カタツムリを顔面に浸透させる様子をイメージしたら
興味はあるものの、さすがに購入に踏み切れないものがありました。
カタツムリ全体を磨り潰しているのか、殻以外の本体部分を使っているのか
知りたい気もしたのでネットでチェック!
どうやら、カタツムリが移動した時に残るあのネバーッとした液体を使用
しているそうです。少し安心したかも?
カタツムリの粘液には、タンパク質分解酵素である 「プロテアーゼ」 と
細胞の修復作用がある 「アラントイン」 が含まれているため、
しわやしみケアに効果的だということです。
うーん、海に行ったり、顔に塩分がついたら縮んじゃったりしないの
でしょうか? 我が家のシンクを這うナメクジのネバネバも同じ効果を
持っているのでしょうか?
それにしてもどういう経緯からカタツムリのネバネバを塗ってみようと
考えたのか知りたいと思っていたら、「エスカルゴを取り扱っている
人たちが傷の治りが早いことに着目して…」 と書いてありました。
ナマコを最初に食べた人同様、そのチャレンジングな姿勢に尊敬。
私もお試しパックみたいなのがあれば一度チャレンジしてみようかな?
2月3日は節分、旧暦でも新年を迎えます。
四柱推命など東洋の占術でも節目となるので、これまでの運気が
ガラリと変わる人も少なくないでしょう。
また、2月3日は新月となり、何か新しいことを始めるにはチャンス。
とくに今回の新月は水瓶座の新月なので、今までやったことが
ないことやこれからブレイクしそうな新しいことに挑戦すると
よい結果に結びつくはずです。
水瓶座には 「斬新」「個性的」 といった方向性があるので
その星の性質に沿ったテーマをチョイスすることで効果が期待
できるのです。
2月の満月は18日に獅子座で起こるので、獅子座の人はもちろん
“火の宮” に太陽星 (占い本などで “自分の星座” と言われる星) が
ある人は願い事をするチャンスです。
牡羊座にはラッキースターの木星がいてくれるので、プラスの
エネルギーが増幅されますので、このチャンスに獅子座らしく
ポジティブに、そして大胆な願い事を掲げましょう!
太陽星・射手座のわたくしめもやる気満々!
もちろん、財布もシャカシャカ振っちゃう予定です!
また、2月中盤までは水瓶座に太陽、火星、水星が集まるため、
水瓶座をはじめ、天秤座、双子座など “風の宮” の人は
仕事や人間関係がスムーズに展開しやすい時期。
火星パワーでやる気や行動力も加速します。
天秤座に土星がいるので、水瓶座の人も、双子座の人も
仕事での立ち位置や何か方向性として決定すべきことが
2月中盤までにクリアしておくと、後々の良い結果に結びつき
やすいと思います。
そして、2月は山羊座や牡牛座や乙女座にも朗報!
ラブ運や金運の星・金星が節分後は射手座から山羊座に移行し、
2月中盤までは恋愛関係や金運がUPする可能性も。
2月後半はその金星に天秤座の土星が影響するので
ちょっと閉塞感があるかもしれませんが、3月初めにはその
ストレスから解放されるので踏ん張りどころです。
水曜日の 「レディースデイ」 に対して、木曜日は 「メンズデイ」 に
なったのかと思われるほどの男性率っていうか、女性が
見当たらなかった 『イップ・マン』。
昨今ではまれに見る “洗練された香港映画” なのに…。
イップ・マンというのは人名で、あのブルース・リーの師匠。
格闘技の技だけでなく弟子たちに詠春拳を通して、武道の精神や
自己探求の姿勢を率先垂範する人格者です。
ドニー・イェンがその穏やかな武道家を好演しています。
さらに最初は敵対しながらもイップ・マンと次第に心を通わせていく
武術家・ハンには、『燃えよドラゴン』 でブルース・リーと競演した
経験を持つサモ・ハン・キンポー。もうそれだけで感動!
清貧でストイックなイップ・マンに対して、香港を統治するイギリス人への
賄賂も弟子たちのためにも甘んじて払うハンの苦汁も素晴らしく、
今回はアクション導演しているサモちゃんにとって代表作の一つに
なると思いました。
カンフー映画特有の早回し技もあるかもしれませんが、62歳とは
思えない動きに驚きを禁じえません。
ストーリーはイップ・マンの戦後の人生を描いています。
今回の作品は実はパート2で、戦争中のストーリーは 「序章」
として、今回の作品来場者が5000人を超したら上映されるそうです。
今日の段階で3667人だったので、単館系であることからも微妙な
ラインといえるでしょう。
武道グループ同士のいざこざや市場での乱闘、敵討ち、武道大会などは
昔懐かし香港映画テイスト。けれど、戦い終わってすぐに 「終劇」
という昔の大雑把さはなく、脚本・編集はグローバルスタンダード(?)
に則って作ってあります。
イギリス統治下の理不尽に対する抵抗として戦うイップ・マンは
『七人の侍』 的だし、中国版 『ロッキー』 的な要素も。
最後に登場する少年・李小龍(ブルース・リー)くんや、ハンの
“最近、食が細い息子” がサモちゃんに似てぷくぷくなのはご愛嬌。
『イップ・マン〜序章〜』 もぜひ観たいところではありますが、本作が
対イギリスでボクシングとの異種格闘技戦なのに対して、「序章」 は
対日本で空手との戦い。池内博之さんが出演しているようです。
日本ではパート2から公開した理由も、うなずける気がしました。
イップ・マンの一番弟子でケンカっぱやいウォン役の
ホァン・シャオミンがイケメンなので、ぜひ女性にも鑑賞していただき、
上映決定ノルマ5000人を突破してほしいと思います。
まもなく節分。ということで慌てて冬至から節分までの期間しか
配布されない 「穴八幡神社」 の 「一陽来復」 守りをいただきに
早稲田に行ってきました。
すでに1月末ですが、参道には今も多くの露店が立ち並んでおり、
今年も神田明神参道にある 「天野屋」 さんが出店していたので
しっかり甘酒も飲んできました。
27日の締め切り原稿もかなり順調に進んでいるので、新宿まで
歩いて映画を観ることに。時間が合えば 『イップ・マン』 を
観たいと思っていたのですが、1時間ほど空き時間ができて
しまいそうだったので、新宿ピカデリーのポイントを使って
タダで1本観ることに。
『アンストッパブル』 を観てきました。
『アンストッパブル』 は、大量の化学物質や燃料を積んだ大型貨物車が
暴走するといういかにもハリウッドらしい映画なのですが、意外に実話。
47両編成の貨物車が無人で暴走する事態に陥るまでの経緯を観ていると、
あまりのルーチン業務に対する杜撰さと、危機管理の甘さに驚かされ、
結構ストレスがたまります。
鉄道会社は後手後手でさまざまな対応策を講じますが全て失敗。
貨物車が暴走する先には大きなカーブを描く脱線間違いなしという
エリアがあって、住宅密集地であるばかりか、線路沿いには
化学工場のような施設もあるという最悪ぶり。
暴走列車の160キロという “スピード” と、その街に差し掛かる
までの “時間” との戦いとなります。
その非常事態に立ち向かうのが、勤続28年というベテラン機関士
(デンゼル・ワシントン)と、コネ入社で仕事中も携帯で私用電話して
しまったり、車両を間違えて連結しても言い訳ばかりするような
新米車掌(クリス・パイン)。
会社の方針として経費面からベテランをリストラして、新人へと
切り替えていくことに面白くない機関士フランクに対して、
親族が鉄道関係者ということで自分の仕事にやりがいを感じられない
車掌ウィルは、この非常事態を通じて次第に心を開いていきます。
同時にウィルも、フランクを通して、自分の仕事に対する誇りを
感じるようになっていく成長ストーリーにもなっています。
ハリウッドお得意のパニック&アクションムービーかと思って
観始めたのですが、単なるヒーロー物ではなく、しっかりと
心理描写が成されているのがこの映画の魅力と言えるでしょう。
お互いに信頼を深め、暴走列車の連結部分に向かうウィルに
フランクがユーモア交じりに 「黄色いジャケットを脱いでいけ」
というシーンにはグッときました!
そういった人間描写に加え、会社と現場の緊急時における姿勢の
違いや、人件費削減から熟練した人材を切り捨て、経験の浅い人材を
たいした教育もせずに現場に送り込むことへの危機感も描かれていて、
暴走の原因を、単にメタボ機関士・デューイだけの責任としては
とらえていないように思われました。
ただ、エンドロールに入って紹介された “登場人物のその後” として
メタボ機関士が 「ファーストフードに転職」 というのは
“ナイスなオチ” として大いに笑かしていただきました。
今回はタダで観ましたが、お金を払っても観ても良い作品でした!
読後の感想、一言 「こえー!」
女子的ON・OFFを描いたコミックエッセイ 『スイッチ女子。』 は
女子のオフモードレベルを5段階で分析。
オフモードレベル2の 「もはや帽子はおしゃれアイテムではなく
顔を隠すための応急処置アイテム」 という言葉には、思い当たる
ふしがありすぎて、共感というより心がシクシクと痛みました。
女の子の部屋や生活ぶりを赤裸々なまでに描ききってあり、
男兄弟しかいない男性には “思い描く女性像” を完膚なきまでに
打ち砕く、衝撃作と言えるでしょう。
「1日の行動スタイル」 を例を挙げると 「AM5:00、夜中からRPGの
レベル上げにいそしんでつい徹夜。ゲームを切り上げるが、夕べ
出しっぱなしにしていた投入が腐っていることに気づき捨てる。
PM1:00、ベッド横に積まれたマンガ本のなだれに起こされる。
PM3:00、突如大きな地震が起こる。身の危険を感じるが格好的に
外に出られず…。あわてて着替えるがズボンがはけず転ぶ」 と
いった感じで、表紙のコピーの 「思わず “あるある”」 に
偽りなし!
「レジ待ち勝利学」 をはじめ、電車でのさりげない席取り術、
バイキングで元をとるポイント、「バーゲン必勝法」、なんと
ケーキかすの食べ方まで、女性にとってのお役立ち情報満載です。
とにかく最初から最後までフルスロットルで圧倒されました。
さらに踏み込んで、顔の角栓取りやムダ毛処理、ヘソゴマ掃除、
オナラの処理法に至るまで丁寧に(?)解説。
やや下ネタのはずなのに読んでいても色気を全く感じさせないどころか、
やや衛生面に対する恐怖感が生まれてくるほどの迫力。
男性が読んでも妄想する気にもなれない強烈なインパクトが
感じられる作品です。まさに “男子必読の書” と言えるでしょう!
PCやその他オプションの代金、さらに現在は2台ネットにつないで
データを引っ越ししているので2台分の通信費など、そろそろ
来月の請求分として心凍る通知が届きそうな今日この頃。
「そうだ、宝石を売ろう!」
ということで、今日は少し余裕ができた原稿書きは置いておいて
貴金属・宝石買取のショップ巡りをしてきました。
色石自体はどこも二束三文。いかにプラチナや金を使っているかが
重要なようで18Kのブレスが一番いい値段ということだけは共通
していました。
一時期、ジュエリーのデザインに凝っていたことがあって、
宝石店にデザインを渡して溶接作業までしてもらってつくった
私にとっては “作品” ともいえるジュエリーを、潰した金属の
重さだけで値段を付けられてしまうのには、なかなか辛いものが
ありました。少なくとも宝石店にいろいろ注文をつけて作った
思い入れたっぷりのデザインリングは、金台の透かし彫りですが
金の量としてはそれほど使っていない分、ショック死しそうな
査定額をつけられそうなので、持っていかなくて正解!
今回は一般的な査定額を知るためもあって、プラチナ台の本格リングと
ファッションリング、金台の本格リングとファッションリング、
定番の18Kブレス、シルバー、明らかにメッキという7店を持って
市場調査に臨んだのですが、シルバーはほとんどが見てもくれない
感じ。100円以下ですが、値段をつけてくれた店もあります。
そして案の定、メッキの安物はやはり一発で見抜かれました。
意外だったのは、安いプラチナ台のタンザナイトリングが、
その10倍近い値段を払って手に入れた金台のメレダイヤ付きの
サファイアリングより高かいということ。プラチナ台、強し!
そうはいっても、一番高い値段を付けてくれたお店が約58000円の
ところ、最安値のお店は25000円と倍以上。
質屋系はわかりませんが、貴金属買い取り系のお店は、そのお店の
査定基準や鑑定人によって算出される金額が大幅に違うことを実感。
都心部に店舗が多い店ほど、やはり店舗の維持費など経費が
かかっているだけに査定金額は低い傾向にあるようです。
高く買い取ってくれるお店は電車賃を使っても行った方がトクですね。
家電量販店比較はもともと好きなので、つねに無料査定用の石一式を
持って歩きたくなりそうな気分。家電量販店のように 「他の店は
〇〇円と査定してくれたんですけど…」 と他店の金額を言ったら
どうなるのか、ちょっと知りたいところです。
タイトルに魅かれて 『死亡フラグが立ちました!』(七尾与史著、
宝島社刊) をネットの古書店で購入。
4時過ぎまで仕事をしていて寝る前にちょっと読もうと思ったのですが、
布団の中で7時までかけて読み切ってしまいました。
『DEATH NOTE』 読むような感じで手軽に読める作品です。
なんたって凶器は “バナナの皮”!
そしてある時は “ピーナツバター”!
このB級感が笑えます。
ストーリーは、“死神” と呼ばれる殺し屋からジョーカーのカードが
送られると、24時間以内に偶然の事故によって殺されるという
都市伝説を、リストラ対象ライター・陣内が時間制限付きで
真相を究明するというもの。
超人的かつ天才的な友人・本宮との会話も楽しめます。
調べて行く内に一見偶然のように思われる出来事が事故に見える
完全殺人につながってくることがわかってきます。
それが “エロビデオ” だったり “BGM” だったりと奇想天外。
殺人ターゲットの経歴や行動様式から、“事故死” へと導く
殺し屋だったことが判明すると、陣内も本宮も自分の行動が
殺し屋からの誘導ではないかという不安も生まれてきます。
もう少しこの内面的なところは残しておいておくか、深掘りしても
面白かった気も…。
そんなメインストーリーと併行して、定年間際の刑事と新米刑事が
事故と判断された代議士秘書の死の原因に疑問を持って捜査する
エピソードと、不倫に悩む女性、新米刑事と同級生だった女優、
渥美家という一般的な家庭のエピソードがそれぞれ進行し、
ラストへとつながっていきます。
フォーサイスなどのそれと比べるとちょっと稚拙な感じですが
そんな “荒削りさ” もこの作品の魅力ではないかと思います。
単行本化するに当たって大幅に文字量をカットしたそうで、
数カ所、唐突感がある部分もありましたが、テンポが良いので
それほど気にならないかも?
後半部分は抜粋部分が多かったのか、ストーリーが加速する感じ。
ただ、必要な部分のみを残しただけに、犯人がわかりやすく
なってしまったかもしれませんが、そこが重要な作品ではないので
ノープロブレムと言えましょう。
ラストは “読者の想像にお任せ” パターンですが、個人的には
陣内に突撃取材を命じた女性編集長に事が及ぶ展開を希望します。
速読教室に行っていた頃、慣れない内は大きな文字の本で練習するため、
絵本で速読トレーニングしていました。
その中で挿絵に魅かれた絵本が一冊ありました。
『マッチ売りの少女』 の絵本でした。
挿絵を描いたのが渡辺藤一さんという名前は記憶にとどめていたのですが、
速読教室では練習で同じ本は使わないので、再び会うことはできず。
本棚を調べて出版社を確認したいと思いましたが、本棚には見当たらず。
速読教室からその本は消えてしまったのです。
私が練習した時にはすでにボロボロだったので、おそらく廃棄されて
しまったのでしょう。
それから、『マッチ売りの少女』 と 「渡辺藤一」 というキーワードで
書店やネット、絵本展などで調べ続け、ようやく小学館の絵本と判明。
絶版になっていることもわかりました。1978年に出版された本なので、
時々、ネットに出品されても状態があまり良くないというコメントも
あって、なかなか購入に踏み切れる商品がなかったのですが…。
ようやく、世界のメルヘン絵本6 『マッチうりの少女』(アンデルセン著、
山室静翻訳)を手に入れることができました。
ネットでは商品の 「画像なし」 でやや不吉でしたが、状態は 「良好」 と
あったので、その取り扱っている書店の信頼度数だけを信じての購入。
もともとは680円の絵本に3,500円もかかってしまいましたが、
後悔はありません。
渡辺藤一さんのパステル画による幻想的な世界に再会できて感動です!
深いブルーとマッチの炎のはかなげなイエローのコントラスト。
精神世界に漂うような少女の姿。少女が死んでいくところは神に召される
かのような荘厳な雰囲気に包まれます。私が死んだら教会に寄付して
ほしいと思うほど。
ただ、今の絵本だとクリスマスイブの夜だと思うのですが、1978年当時は
クリスマスが一般的でなかったのか、大晦日の夜となっていました。
少女のセリフにも 「きょうは、お年とりのばんなんだわ」 とあり、
絶版となった理由もちょっとわかったような気もしました。