『サツリクルート』 の就職留年生の角倉くんを絶賛応援中!

2017.06.24 Saturday 23:55
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    ひっそりと1巻から読み続けていた 『サツリクルート』
    (MITA原作、吉宗画)が、5巻から新章に入り、さらに
    就活物とはいい難い展開となっています(笑)。

     

    まあ、悪魔たちが、なぜ就活生をターゲットに選んだか
    については、ようやく説明がありましたが…。

     

    新卒の就活がベースにはなっていますが、悪魔によって
    引き起こされた恐慌のため、企業は4大財閥に集約され、
    その系列企業の下位から上位へと就活していくという
    ゲーム感覚な世界になっております。

     

    主人公は、そんな4大財閥の一つ、蓼丸財閥のCEOの
    養子で、俺様気質な蓼丸カズヤ。夜神月的な人物。


    1巻で、蓼丸財閥の派閥争いで父が失脚し、本来は
    会社の後を継げば良かったはずが、就活する羽目に。
    採用する側の考え方はわかっているものの、一般人
    との感覚があまりにズレているため、自分の力では
    内定が取れないこともあって、ほぼやけくそ気味に
    悪魔から与えられた能力を使って採用を勝ち取ることに。
    見返りは、不採用になったら死という条件付き。

     

    能力者同士、相手の手の内の探り合いは面白い!

     

    当然、悪魔の能力を持つ就活生は、ニコイチ面接や
    グループディスカッション、インターンシップにも
    紛れ込んでおり、採用担当者に対してどう能力を
    使って採用を得るかということだけでなく、能力者
    同士がぶつかった場合に、相手が持つ能力がどんな
    ものか、それをどう打ち破るかが見どころ。

    ちょっとカードゲームの、腹の探り合いに似ています。

     

    新章に入ってからは、蓼丸財閥を吸収し、乾財閥の
    子会社も買収し始め、飛躍的な成長を遂げている
    悪魔の巣窟・天雲財閥での上位企業における採用試験
    に絞られてきた感じ。採用担当者が、ゴスロリ風の
    女の子の姿をしている悪魔だったり、ハードボイルド調な
    服にサングラスの強面悪魔だったりと、さらに現実から
    乖離した状況が繰り広げられており、本物の悪魔に
    知られず、悪魔の力を与えられた就活生が、相手の
    能力を見抜いて、採用を勝ち取るという方向性に
    なってきました。

     

    最初はもっと、日本の採用試験における穴を多少は
    掘り下げた作戦で、能力を使っていく話かと
    思いきや、流れ流れてどこまで行くのという感じです。

    とはいえ、傲慢男・蓼丸カズヤも、就活を通じて
    知り合った能力者たちと、次第に一般人的な人間関係
    を築けるようになり、少年漫画らしい “仲間感” が
    芽生えてきております。

     

    カズヤと同じボロアパートに住む就職留年4年生の
    能力者でない角倉くんの活躍が見られた6巻は
    これまでになく笑える展開でした。本人、必至だけど。
    私は、『ONE PIECE』 でも能力者でないウソップ
    ファンなので、角倉くんはツボですね(笑)。

     

    もはや、就活についての云々より、メディアに強い
    天雲財閥の関連企業を使って、人間を洗脳しようと
    企んでいる悪魔の野望を、カズヤたちがどう挫くのか、
    なぜ悪魔の能力を人に与える悪魔たちと、天雲財閥に
    巣くう悪魔がいるのかといったあたりが今後の注目点
    と言えるでしょう。

     

    『リアルアカウント』 15巻

     

    そんな 『サツリクルート』 を読む一方で、相変わらず
    “スマホの充電ゼロで死” という設定の 『リアル
    アカウント』 も15巻まで来てしまいました。

     

    これまた塔でのミッション攻略のためのバトルに終始

    していて、肝心のアタルが本来敵対していたリアアカ社側に
    ついて、ユウマを殺そうとしている理由や、アタル編の
    続きがあるはずなのに、そこが伏せられている点など
    もやもや感ハンパないまま、勢いに任せてストーリーが
    爆走中です。20巻あたりでまとめてほしいなぁ。

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    絵だけ見ても引き込まれる 『とんがり帽子のアトリエ』

    2017.06.10 Saturday 23:50
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      以前、惣領冬実さんの 『マリー・アントワネット』
      について書きましたが、美大出身の作者の洗練された
      画力で、ストーリーもさることながら、各コマに
      描かれる見事な描写に、漫画を蔑んでいるわけでは
      ありませんが、「カラー絵本で見たかった」 と
      いうのが、正直な感想でした。

       

      そして今回、同じような気持ちにさせられたのが、
      白浜鴎さんの 『とんがり帽子のアトリエ』 です。
      白浜鴎さんも芸大出身で、さすがの画力!

       

      テーマは魔法使いで、街並みもちょっと中世風。
      1コマ1コマ、そして魔法描写の美しいこと!
      見せ場シーンはまさに一つの名画です。

       

      1巻は今後明らかになると思われる伏線だらけ

       

      魔法使いと普通の人 「知らざる者」 に分けられて
      いる世界にあって、ある幼少期の出来事から
      魔法使いに憧れを持ちつつも、普通の人は魔法使い
      にはなれない世界にあって、魔法を使うことは
      生まれついての運命だと諦めていた少女がある
      事件を起こしたのをキッカケに、キーフリーという
      魔法使いの弟子として、特例として魔法使いの
      修行を始めることに。

       

      幼少期に、一般人の彼女に魔法の道具を主人公

      ココにわたした異形の者は何者なのか、魔法使いは

      本当に生まれつき魔法使いなのか、「つばあり帽」 の
      組織はどんな災いを起こそうとしているのか、
      といった謎も散りばめられています。

       

      さらに、魔法修行のためキーフリーのアトリエで
      一緒に修行する3人の女の子たちも個性的で、
      中には特別扱いされるココに反感を持つ子もいて、

      次々と試練が与えられる中、基本、ノーテンキな

      ココは、真っすぐにその試練にも立ち向かっていきます。

       

      彼女の原動力は、「魔法が好き」 という思い。

      作品の冒頭にある文章から考えると、特殊な才能は

      生まれつきのものではなく、その後の努力による

      ものだというテーマも含まれているのかな? とも

      思えなくもありませんが、まだお話は始まったばかり。


      魔法好きというか、現状は魔法に憧れる、やや

      ミーハー的な性格のココが、結構ヘビーな状況でも

      楽観的かつ前向きに成長していく様は、かわいくもあり、
      時々、あまりにお気軽でイラッとする展開もなくも

      ありません(笑)。

       

      ともかく、ココの師匠であるキーフリーの所作の
      優雅さと、彼が繰り出す魔法の美しさ、そして
      どこか飄々としたスナフキンのような性格に
      魅了されております。

       

      『ハリーポッター』 や 『ハウルの動く城』、
      ちょっと傾向は異なりますが 『魔法陣グルグル』
      などの作品が好きな人には、熱烈オススメ!

       

      ちょっと値が張っても、全ページカラーで見たい
      世界なので、アニメ化してほしいなぁ。
      単なる魔法少女的な色彩感ではなく、多少、
      ダルトーンの色をベースにして。
      実写よりもアニメの方が、原作の雰囲気をさらに
      魅力的に表現できそうな作品です。

       

      【関連記事】
      ◇晴勤雨読(惣領冬実作 『マリー・アントワネット』)
      http://nureinmal.jugem.jp/?eid=2937

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      サバイバル巨編 『7SEEDS』、連載16年の堂々完結!

      2017.06.02 Friday 23:56
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        田村由美作品というと、これまで 『猫mix幻奇譚とらじ』
        のことばかり取り上げていましたが、16年前に連載を
        『別冊少女コミック』(小学館刊)でスタートして、
        『月刊Flowers』 に引っ越ししてからも続いていた
        田村由美さんとしてはメインに据えていた作品である
        『7SEEDS』 がついに完結しました。

         

        冒頭は、夏のBチームのメンバーとなる岩清水ナツの
        日常から始まり、ある日、家族が彼女の大好きな食事を
        出してくれて、幸福な気分のまま眠り、起きてみたら
        いつの時代かわからない変わり果てた地球になっていた
        という衝撃のスタートでした、たしか…。16年前だしね。

         

        その背景には、近い将来に大きな天変地異が訪れると
        分析した政府が、ノアの箱舟のように、地球の将来を
        担う種(SEEDS)となるような人材を、ランダムに
        春夏秋冬関連の名前を持つ若者を仮死保存することで、
        人類を残そうという計画によるものでした。

         

        各チームは、謎の生物も生息している、変わり果てた
        地球でのサバイバルを余儀なくされ、脱落する者、
        自分の命を賭して仲間を助ける者、現状を受け入れ
        困難に立ち向かう者、過酷な環境によって成長して
        いく者など、個々の価値観や判断力が生死を分かつ、
        つねに緊迫した毎日。

         

        各チームはそれぞれ7名の 「春・夏A・夏B・秋・冬」
        の5チームで、目覚めた場所もまちまち。
        そんな中、軸になるのは夏Bチームの青田嵐と、
        その恋人である春チームの黒野花。

         

        ある場所の岩に刻まれた名を見て、お互い新たな世界に
        送り込まれているのは知ることはできたものの、
        各チーム、幾多のトラブル回避のため移動を余儀なく
        され、巡り合うことができません。

         

        連載16年で描かれた、田村由美さんらしい世界観の中、
        おそらく読者のほとんどが待ち望んでいた嵐と花の
        再会シーン。なんと、6ページ見開きで、左ページが
        嵐、右ページが花、二人の表情の変化3パターンで
        これまでの16年を物語っているよう。
        こうしたコマ割りを見るのは初めてです。
        16年間の長期連載だからこそできたシーンでしょう。

         

        同時に各チームが終結できたからと言って、これで
        サバイバル生活が終わるのではなく、現状を受け入れ、
        これからも生きていく!―― そして、新たな希望も。

         

        樹なつみさんの 『獣王星』 は突然、怪しい生物が
        生息する別の星に送り込まれての、骨太なサバイバル
        でしたが、『7SEEDS』 にもそんな過酷な環境に
        順応し、知恵をもって課題を乗り越えていく人間の
        強さがドカーンと来る作品です。

         

        とはいえ、日々、しょぼい課題に振り回されている
        私としては、『猫mix幻奇譚とらじ』 のほんわか
        ムードに惹かれてしまうのでした。

         

        『別冊少女コミック』 時代から続いてきた『女王の花』

        『7SEEDS』 が立て続けに終わり、いよいよ残るは

        連載20年に突入した 『風光る』 のみ。

         

        沖田総司の余命もあと約半年だし、長編物のラストは

        大きな感動を得られるものの、読み終えた後の喪失感が

        なぜか1巻からの再読につながって、仕事に支障を

        きたしてしまうのでした(笑)。

         

        【関連記事】
        ◇名作サバイバル漫画といえば…
        http://nureinmal.jugem.jp/?eid=1240
        ◇ほのぼの冒険ストーリー 『猫mix幻奇譚とらじ』
        http://nureinmal.jugem.jp/?eid=849
        ◇8年でやっと10巻 『猫mix幻奇譚とらじ』
        http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3003

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        グロいけど先が気になる 『食糧人類』

        2017.05.05 Friday 23:28
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          GWだというのに、どこへも出かけず、人とも会わず、
          連休後にぶち込まれたエリア情報取材のMAP作りや
          コース決めなどの作業をしております。

           

          心を病んでいるのか 『食糧人類〜Starving Anonymous〜』
          (水谷健吾原案、蔵石ユウ原作、イナベカズ画)なる漫画を
          買ってしまいました。

           

          地球温暖化が進んで、人間が生きられる地域が減少した
          時代、どうやら政府が飼育用の人間施設を造ったらしく、
          そこに突然拉致された高校生・伊江くんのサバイバル。

           

          人間の思考を停止させ異様な勢いで太らせる薬剤や、
          生殖行為を誘発する薬剤で、人間を飼育し食いまくる
          不気味なカマキリのような生物など、グロさ100%!

           

          『進撃の巨人』 といい、『猫mix幻奇譚とらじ』 といい、
          私は人が食われる作品が好きなのでしょうか。
          それとも前世は人に食われた動物だったのかな?

           

          不気味な世界観の中、ちょっと気弱な伊江くんに加え、
          薬剤で少し幼児化してしまった同級生のカズくん、
          飼育室で出会った、まだ思考力がある山引くんと
          ナツネくんが、その飼育室から脱出して1巻は終わり。
          それほど、過激な世界だというのに、山引くんと
          ナツネくんは逃げる気がないという…。

           

          2巻では、新たに、かつてはルポライターとして
          この施設に潜入したものの、命の危険を感じて
          屋根裏で隠れ住むことを余儀なくされ、ちょっと
          頭が壊れかかっている小倉氏がつかんだ情報も知らされ、
          ますますもって逃げ場がない状況だと再確認。

           

          さらに、ナツネくん(6歳)の出生の秘密と、彼が
          抱えているミッションが明らかになります。
          3巻はどうやら施設側が、彼ら逃亡者の存在を知り、
          その中でのサバイバルとなる模様。

           

          もともとは気象学者を目指していたのに、薬剤で
          子供のようになってしまったカズくんが足手まとい
          ではあるものの、和む存在です。

           

          ナツネくんは、『進撃の巨人』 のエレンになれるのか
          否か、気になるところなので、グロいけど、一応、
          3巻までは挑戦してみようかなと思っています。

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          ユウマVSミズキ再びの 『リアルアカウント』 14巻

          2017.04.21 Friday 23:13
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            あれ、この前、13巻出てばかりの気がするけど、もう
            次のが出るのという勢いの 『リアルアカウント』
            (オクショウ原案、渡辺静画、講談社刊)。
            連載100話も収録の記念すべき14巻です。

             

            半年前のデスゲームで、お互いのアイデンティティを
            崩壊させ合いつつも、最終的にはゲームクリアに
            協力したユウマとミズキの再バトル編。

             

            いずれはユウマと双子の弟・アタルのぶつかり合いも
            あるのでしょうが、やはりユウマVSミズキは、本来の
            敵であるリアアカ社(マーブル)より面白いですね。

             

            以前のマニアックな雰囲気はかなり薄らいでしまい、
            やや残念ですが、少年漫画らしい作品に変わってきて
            いて、これはこれでまあいいかといった感じです。
            対象読者向けのエロ妄想系が増えているのはやや
            困りものですが…。デスバトル間の和み目的?

             

            今回のバトルで、蔵科ミズキの隠された内面がさらに
            明かされ、以前は自殺サイト運営や、自殺志願者の
            てつだい(?)をしていた彼は、実はまだ母が死んだ
            時のままのメンタルだったあたり、ちょっとミズキが
            かわいく見えてくるようになったのは私だけ?

             

            また、前巻ではユウマとあやめちゃんのどちらかが
            死ぬという究極の選択がありましたが、14巻では
            AV女優の桜芽カルアと警察官の冴島アクトに、その
            選択が突きつけられ、15巻での反撃が期待できそう。

             

            予告に、巨大「ドヤネズミ」 のようなシルエットが
            描かれていたので、「ドヤネズミ」 召喚の効果に
            ついての伏線回収がある模様。
            次巻は盛り上がりそうです。

             

            【関連記事】
            ◇SNSが持つ危険さをフィーチャーした 『リアルアカウント』
            http://nureinmal.jugem.jp/?eid=2438
            ◇ようやく認知されてきた 『リアルアカウント』
            http://nureinmal.jugem.jp/?eid=2752
            ◇新生ユウマが覚醒する 『リアルアカウント』 13巻
            http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3098

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            海街ダイアリー8 『恋と巡礼』 は鎌倉パワスポ紹介も

            2017.04.14 Friday 23:27
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              吉田秋生さんの海街ダイアリー8 『恋と巡礼』
              (小学館刊)を読みました。
              鎌倉に住む四姉妹と街の人たちのふれあいが
              相変わらずいい感じです。

               

              今回は、三女・千佳の妊娠と、四女・すずちゃんの
              静岡の高校への進学など、新たなスタート前の
              不安な気持ちが焦点。

               

              過去をふっきるためにエベレスト登山に挑戦する
              チカの恋人(途中から夫)・アフロ店長も、人が
              変わったような “いい男” に変身していて、
              初めて彼の名前が浜田三蔵だと8巻目にして
              気づいた次第です。

               

              千佳の安産祈願と、すずの彼氏・風太の合格祈願で、
              鎌倉のパワスポ巡りをする流れは、また映像化
              された場合を見越しての展開?

               

              とはいえ、鎌倉の有名な寺社しか知らない私には
              初耳なスポット情報もあり、そちらも楽しめました。

               

              また、満月の夜、それぞれに好きな人と月光の下
              歩く、長女・幸、次女・佳乃。
              幸は看護師、佳乃は金融業務を通して、人の死に
              ついて考えさせられるストーリーでもあるので、
              “鎌倉で見る月” がこれまでも何度か登場して
              おり、湘南の海風と対照的な存在になっています。

               

              月を眺めながら、幸が思う 「言葉は時に思わぬ
              力を持つ。時には怒りや不安を予感させ、ある時は
              月のように闇を照らす光となる」 という言葉は
              月光のように静かに心に染み入りました。

               

              映画でも数々の賞を受賞した作品ですが、それぞれの
              年齢と、姉妹でも大きく価値観が違う4人の経験は
              多かれ少なかれ誰もがそれに近い経験をする葛藤や
              悩み、そして願いであるだけに、読後は自分の経験に
              置き換えて、人生を考えさせてくれる作品です。

               

              【関連記事】
              ◇真昼の月
              http://nureinmal.jugem.jp/?eid=1525
              ◇生きる強さのヒントにもなる名作 『海街diary 群青』
              http://nureinmal.jugem.jp/?eid=1539
              ◇『四月になれば彼女は』 の言葉に胸を打たれました
              http://nureinmal.jugem.jp/?eid=2128

              category:漫画 | by:まるたん | - | - | -

              夏目漱石いよいよ登場 『文豪ストレイドッグス』 12巻

              2017.04.05 Wednesday 04:11
              0

                『文豪ストレイドッグス』 12巻は、ざっくりまとめると
                探偵社とマフィアのボスのどちらかが死ななければ、
                両方が死んでしまう、ドストエフスキーによる呪いを
                解決すべく、探偵社とマフィアの正面衝突。

                 

                肝心の太宰は入院中ということもあって、国木田くんや
                探偵社の社長である福沢氏を尊敬する乱歩さんも
                いつもになく真剣。それぞれが相手のTOPを狙いつつも
                お互いを攻撃しあう無益さを抱えての攻防である点が
                切ないストーリーとなっております。

                 

                日頃は、バトル戦ではやや戦力外の谷崎くんや
                乱歩さんが、それぞれの能力を活かして、大物との
                勝負に参戦しているのも、これまでにない展開です。

                 

                乱歩さん対マフィアの幹部・中原中也との戦いは、
                “異能が使えない世界” でのバトルとなるけれど、
                もともと乱歩さんって異能者じゃないので、武力で
                勝負しようとする中也と比べて有利かも?

                 

                探偵社の方には、いつの間にか “味方とも言えなくも
                ない” 元ギルドのメンバーであるモンゴメリや
                エドガー・アラン・ポオの協力(利用?)しているので、
                この際、元ギルドのトップで、今や抱き合わせ商品マニアに
                変貌したフィッツジェラルドさんも登場してくれると
                嬉しいな…というのは私だけ?

                 

                さらに今回は、探偵社社長・福沢諭吉と、マフィアボス
                森鴎外の直接対決、及び彼らの過去が明かされ、
                加えてそれを主導した夏目漱石が登場!

                 

                これまで名前だけは出ていて、いつかは登場するかと
                思っていたのですが、他の異能者のタイトルも全てが
                有名な作品とは限っていないので(たとえば、森鴎外は
                発禁書にもなった 『ヰタ・セクスアリス』 だし)、
                夏目漱石の異能って、未来を変えられそうな 『それから』
                とか、『ONE PIECE』 ブルーノのドアドアの実のような
                『門』 とかかな〜と想像してたら、激メジャーな猫かい!?
                しかも、異能内容とマッチしていないような…。
                そこだけが残念でした。

                 

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                category:漫画 | by:まるたん | - | - | -

                『女王の花』 15巻は特装版がオススメ!

                2017.03.25 Saturday 03:52
                0

                  今日もしつこく 『女王の花』 ネタ。
                  読んでない人にはご迷惑ですが、でも男女問わず
                  読む価値のある作品だと思いますよ、うん!

                   

                  最終巻は特装版を買ったことは昨日のブログに
                  書きましたが、これまで特装版を買って後悔したことも
                  少なくないのですが、『女王の花』 は買って良かったと
                  思える内容でした。

                   

                  まあ、前半はよくあるカラーイラスト集なのですが、
                  月刊誌でコツコツ読んでいない私にとっては嬉しい
                  連載開始前のプレショートストーリーや、作者の
                  中国取材編、さらに 「もうひとつのエンディング」
                  という短編が掲載されているのです。

                   

                  その中国取材編で、これまで作品自体の謎だった、
                  『女王の花』 以前はどちらかというと華やかな世界で
                  戦う女の子をテーマにしてきた作者が、なぜ急に中国
                  テーマの作品を書こうと思ったのか、家庭的な背景が
                  わかりました。

                   

                  さらに、「もうひとつのエンディング」 は、いつの
                  間にか敵ながらあっ晴れで、嫌いではなくなっていた
                  土妃ちゃんと15巻で登場した(冒頭シルエットでは
                  もっと前から登場してますが)春琴とのやりとりが
                  軽快な、本作終了後に描かれたという作品が掲載
                  されており、11巻くらいまではそのエンディングの
                  可能性もあったと知り、最終的に当初の予定通りの
                  ラストとなった経緯があとがきに書かれていました。

                   

                  そのための 「仕掛け」 もつくってあったとも書いて
                  あり、それってどこかに伏線として残っているのか
                  気になって、1巻から再読してしまったよ、つい。
                  私は発表されたエンディングの方が好きです。

                   

                  ただ、亜姫に起こる不思議な現象がなかったら、単に
                  花を届けて、彼女を連れ去るだけで、本当に彼女との
                  約束が果たせたのか、蛇波流の立場になって考えて
                  みたりして、『女王の花』 完結の余韻を楽しんでいます。

                   

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                  ◇歴史大河 『女王の花』 ついに完結!
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                  category:漫画 | by:まるたん | - | - | -

                  歴史大河 『女王の花』 ついに完結!

                  2017.03.24 Friday 23:53
                  0

                    『女王の花』(和泉かねよし著、小学館刊)が15巻で
                    ようやく完結。
                    長年待った最終巻なので、奮発して特装版を買って
                    しまったほどの気合の入れようです。

                     

                    毎回、新刊の発売が楽しみだったけれど、完結して
                    くれたことへの安堵感のようなものもあります。

                     

                    仮想中国の春秋戦国時代 “あたり” を舞台に描かれた
                    同作は、平成の 『ベルばら』 的作品でした。

                     

                    亜国の王女として生まれながらも、土妃に母を殺され、
                    母の祖国である黄国へ人質として出され、それから
                    5年後に亜国の王として即位するまでがメインとなる
                    ストーリー。なんと作者的にはファンタジーだそう…。

                     

                    各刊冒頭の伏線回収でスッキリ!

                     

                    14巻が出た段階で、どうしても戦の続きが知りたくて
                    今回はズルして先に読んでしまっていたのですが、
                    一応、最終話だけは15巻を堪能するため、じっと耐え。

                     

                    これまでの各刊の冒頭に描かれていた謎かけ的な
                    言葉も全て回収され、土妃の処遇をはじめ、亜姫や
                    黄国の青家、曾国の王とその兄・光、細作・蛇波流、
                    ついでに亜国宰相・高家などのその後が、これまで
                    シルエットで登場していた宮女の口から語られ、
                    作者の言う通り、たしかにファンタジックなラストに。

                     

                    薄星が死ぬのは、過去の冒頭ヒントでわかっていた
                    ものの、亜姫はかなりの年齢まで生きる設定のよう
                    だったので、戦さ前に蛇波流に “その時がきたら”
                    といった約束があるので、花を届けるのは冒頭ヒント
                    から蛇波流の息子だとして、どういう死を亜姫が
                    望んでいるのか、そこが大変気になるところでした。

                     

                    単に死を望んでいたのかと思っていたので、毒の花
                    だろうと予想していたら、それなりに意外でした。

                     

                    青家のその後がさらに知りたくなった!

                     

                    女王になってからの亜姫(ただしくは亜王)の瞳や
                    顔全体を描かないことで、読者に薄星と一緒に生きた
                    頃の彼女の顔だけを印象に残す描き方もGOOD!

                     

                    戦さから数十年後の亜国宰相が、なんと亜姫の父を
                    殺した高諷の親族(特装版によると息子)であることが、
                    これまで亜姫が理想としてきた、王族の世襲ではなく
                    優秀な人材が政を行う(民主)国家となっている
                    象徴のようにも思え、やはりブサイク高諷は同作の
                    キーマンだったのでした。嬉しいのはなぜ?

                     

                    そして、これまで 「女子人気があるようだけれど、
                    死んだ青徹カットを毎回入れるのはややくどい」 と
                    毒づいてきましたが、最終巻で起こる大事件の
                    引き金のひとつとなる、亜姫と青逸の息子・青策との
                    対面シーンを見て、「やっぱ、青徹の存在大きいわ」
                    と思い知った次第。

                     

                    青家の祖・青推を 『二の姫の物語』 で描いたのだから
                    できれば、青策と姫様の話をスピンオフしてくれ〜!
                    そうすれば、球根の怪・桐さんにも会えそうだし。
                    短編でいいので、期待しております。

                     

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                    category:漫画 | by:まるたん | - | - | -

                    漫画歴1年半の作者が描いた 『こんなブラック・ジャックはイヤだ』

                    2017.03.09 Thursday 23:43
                    0

                      取材地までの移動時間が長い案件が多いこともあって、
                      最寄り駅近くの書店で、車中のお供を買うことに。
                      そこで、目についたのが 『こんなブラック・ジャック
                      はイヤだ』(手塚治虫原作、つのがい画)。

                       

                      これまでもBJリスペクト作品は多数読んでみましたが、
                      何より目についたのは、そのタッチ!
                      秋田書店が、以前、何人かの漫画家にBJテーマでの
                      作品を掲載していましたが、やはり、BJ作品が
                      ベースであるものの、タッチはその作家らしい作品
                      になっていたのに対し、この作品は手塚治虫先生の
                      タッチを彷彿とさせる、昔ながらの漫画に見られる、
                      素朴さと勢いがあるのです。そこで、内容はどうであれ、
                      買ってみることにしたのです。

                       

                      登場人物はBJとピノコは定番ですが、作品のメインと
                      して活躍するのが、ドクター・キリコやまくろう。
                      そして、原作の設定ほぼ無視ながらも、BJの読者から
                      すると、「あの作品のパクリ」 とか、「あの作品を
                      現代バージョンにギャグ化したもの」 といった
                      ファンならその “あるある” が楽しめる作品。

                       

                      テーマは現代カルチャーの中に生きる、すでにミドル
                      となったBJやドクター・キリコたち。
                      しかも、外科の名医という基本設定無視で、BJが
                      妙に貧乏で、時にはBJと関係ないおてがるレシピの
                      紹介などあって、それはそれで楽しめます。

                       

                      あえて、現代カルチャーをテーマにしたのは、作者が
                      原作をリスペクトしての配慮だと知りました。
                      http://tsunogai.blogspot.jp/

                      ラストに、ほとんど漫画を読んだこともなかった作者が
                      どん底生活の中、突如、絵を描きたくなり、その際、
                      唯一知っている漫画の神様と言われる手塚作品から
                      BJに目をつけ、取りつかれたようにその筆致を
                      マスターして、ネットにUPし、その反響を受けるように
                      なったことで、どん底から自分のやりたいことを
                      発見するという、リアルに感動できる体験談が描かれて
                      いて、BJは手塚治虫先生の死後も、人を救っている
                      のだなあと、その偉大さを改めて実感したのでした。

                      category:漫画 | by:まるたん | - | - | -

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