相田みつを・心の詩 『空を見上げて』

2017.02.21 Tuesday 05:09
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    忙しくても、お金貯まらず、本だけは溜まっていくので、
    また少しBOOKOFFで “第二の本生”に入っていただく
    書籍や漫画を選別しました。

    ちょっと深めの堆積層から、書籍制作時代に手掛けた
    相田みつをさんの本が出てきて、東京国際フォーラムの
    美術館にも行ったりした私ですが、どうしても感性が
    合わないので、BOOKOFF直行便に。
    http://www.mitsuo.co.jp/museum/sp/

     

    それほど、押しつけがましくない人生訓でもあり、
    文字もアーティスティックで文字の形自体は嫌いでは
    ないのですが、なぜだか自分の中に入ってこないと
    いおうか…やはり相性が合わないとしかいいようが
    ありません。

     

    でも、まあ一応、さらっと見ておこうかと目を通して
    みたら、一つだけ 「これは、そのシチュエーションの
    時に、呪いのように使えるかも」 と思った言葉が
    見つかりました。

     

    「身から 出たさびと おもえば こころ しずまる」

     

    仕事でも、人間関係でも、意外と使えそうな時が
    ありそうな言葉です。
    頭にくることも、悪いことも、冷静に考えてみれば
    所詮 “身から出た錆”。

     

    取材の申し送りが悪くて現場でアタフタするのも、
    事前にもっとしつこく確認しておけば回避できるし、
    クライアントから 「言ったことと違う」 と文句を
    言われるのも、先方の言葉のままでは掲載できない
    事情などを編集に申し送りすればいいこと…。

     

    とはいっても、ホントはそこ、営業と編集がちゃんと
    連携してればこっちにとばっちりこないんだけどなと
    やっぱり、相田みつをさんのようには達観できない
    私なのでありました。人間だもの…。

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    ラストカットの余韻も清々しい 『小暮写眞館』 4巻

    2017.02.06 Monday 23:08
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      精神安定剤的な意味で、こういう緊急時&繁忙期は
      読書が一番!

       

      ってことで、やっと宮部みゆきさんの 『小暮写眞館』
      (新潮文庫)4巻を読み終えました。

       

      今日のタイトルに “清々しい” と書きましたが、
      “爽やか” ではなく、やはり “清々しい” という
      言葉を選びたい内容でした。

       

      1巻の読み始めは、単に変わった家族(両親?)が
      写真館を住宅として不動産屋から購入したため、
      不可思議な写真が知り合いから持ち込まれて、
      それを解決していく話なのかなと、軽い気持ちで
      読んでいましたが、3巻あたりから、主人公・英一の
      家族や、不動産屋の従業員・垣本順子が抱えている、
      隠されていた重荷に光があてられ、思った以上に重い
      テーマを秘めた作品であることに気づかされました。

       

      ただ、文体が英一視点なので、時々入る突っ込みや
      口語的な表現で、テーマの重さを感じさせず、
      読後感も良い作品に仕上がっています。

       

      これまでになく、事件連発の第4巻

       

      4巻では、英一の死んだ妹によって起きてしまった
      親族との確執や、垣本順子が自殺未遂を繰り返す
      理由などが解明すると同時に、弟・光が小さい胸を
      痛めていた問題を英一が兄として受け止め、順子も
      また再出発につながりそうな事件も経て、これまでに
      解決してきた心霊写真や不可思議な写真に関係した
      人たちのその後も描かれていて、伏線回収バッチリ!

       

      事件が次々に起こる怒涛の4巻は、写真の謎を解明
      することはないものの、夜の川を挟んで、英一と光が
      対岸に住む女の子に手を振るシーンは幻想的。
      現実なのか、スピリチュアルな体験なのかわからない
      不思議な空気感を醸しています。

       

      また、これまでもコミュニケーションツールとして
      登場していた鉄道に絡めたラストシーンが、作品全体を
      締める一枚の写真のように温かい余韻となって、
      読む人の心に映像となって残る作品でした。

       

      【関連記事】
      ◇ブサイクなカモメの謎を追う 『小暮写眞館』 3巻
      http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3071
      ◇パラパラ映画のように心に映し出される 『小暮写眞館』
       (http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3047

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      ブサイクなカモメの謎を追う 『小暮写眞館』 3巻

      2017.02.02 Thursday 04:06
      0

        宮部みゆきさんの 『小暮写眞館』 3・4巻が出たので、
        取材の移動中や就寝前に読んでおります。
        なぜか、忙しい時に限って本が読みたくなるんです、
        “ボクの悪いクセ”って右京さんか〜いとハイテンション。
        やはり、忙しすぎるとハイになる模様。

        3巻は 『小暮写眞館』 の起承転結のちょうど転にあたる
        展開となっているようです。
        これまでは、知り合いから持ち込まれた心霊写真のような
        物を、その当事者に知られないよう調べるという展開
        でしたが、今回持ち込まれるのは、小学生でも合成と
        わかってしまうようなカモメが入り込んだ写真。
        しかも、ぬいぐるみの目つきが悪いカモメです。

         

        その写真は、不登校の小学生たちが通う 「三つ葉会」
        でのパーティ写真。
        そして、それを撮影した子どもは成績もよく、とくに
        いじめにあっている訳でもないのに不登校児童の少年。

         

        カモメをヒントに、主人公の英一が個性豊かな友人や
        不動産屋さんの事務員の訳アリ女性の力を借りて、
        地域の人たちから情報を集め、その写真が撮られた
        背景と、その写真に込められた意味を知るという流れです。

         

        1・2巻ではあまり語られなかった、英一の死んだ妹に
        ついての事情も語られ、小暮写眞館の店主だったお爺さんの
        人生や人柄についても調べることとなり、1・2巻では
        写真の謎が中心でしたが、3巻はラストに向けた流れが
        用意されているようでした。

         

        小暮写眞館の元店主を調べるキッカケとなった事件も
        また、ちょっとオカルトチックだけれど笑いもあり、
        心温まる内容。ここまで読んで、3巻が一番好きかも。

         

        カモメから導き出された 「全体主義の恐怖」 という
        テーマ…今のアメリカにも言えるかもしれません。
        ある意味、タイムリーな文庫化ですね。

         

        【関連記事】

        ◇パラパラ映画のように心に映し出される 『小暮写眞館』
        http://nureinmal.jugem.jp/?eid=3047

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        読後感のカタルシスが心地よい 『また、同じ夢を見ていた』

        2017.01.29 Sunday 05:13
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          2016年の年間ベストセラーとなった 『君の膵臓をたべたい』
          の住野よるさんの作品 『また、同じ夢を見ていた』(双葉社刊)
          を就寝前に少しずつ読み進めていました。

           

          読んでいる間の3分の2は、とにかく眠くなってしまう
          流れなのですが、読み終わると思わずもう一度最初から
          読まなければと焦らせてくれる作品でした。

           

          主人公は、小柳奈ノ花というかなりこまっしゃくれた小学生。
          自分は “賢いので”、周りの同級生たちがバカだったり、
          意気地なしに見えて、距離を置いているため、学校に友達は
          いないものの、放課後は自分の歌に合わせて鳴く猫と一緒に
          “賢い” お姉さん・アバズレさんとオセロをしたり話したり、
          美味しいお菓子を用意して待っていてくれるおばあちゃんの
          家に行ったりして、本人は友達がいない寂しさを感じずに
          生きています。

           

          口ぐせは子供のくせに 「人生とは〇〇のようなものね」 で、
          謎かけのようなオチはそれなりに面白いのですが、彼女の
          考え方や態度はあまり共感できない感じでした。

           

          学校生活では、唯一、本の話で友達や、絵が上手だけれど
          いくじなしな桐生くん、奈ノ花から見るといい人だけれど
          的外れなことをいうひとみ先生などが登場し、国語の授業で
          「幸せとは?」 という課題が出され、それをアバズレさんや
          おばあちゃん、そして第3の人にたずね、奈ノ花なりの
          考察を深めていく展開…寝る前に読むには程よい作品。

           

          第3の登場人物は、アバズレさんもおばあちゃんも不在で
          仕方なく日頃行かない廃墟で出会った女子高生・南さん。
          リストカットしようとしている南さんは、文章が上手
          ですが、口が悪く、奈ノ花のことも 「ガキ」 と呼ぶほど。

           

          その南さんが彼女の名を呼び、南さんが考える幸せの定義を
          教えてもらった後、ある不思議な出来事が起こります。
          この辺りからようやく本気で読む気になってくる感じ。

           

          一方で、学校生活では、隣の席の桐生くんが、父親が
          起こした事件でいじめにあい不登校に。
          そこから、奈ノ花の中に変化が起き始め、今度はまた
          アバズレさんにも不思議な出来事が…。

           

          ラストの方で奈ノ花に吹きつけた強い風で、そこまで
          何となく感じていた不思議が、一気に革新につながって
          読後感は意外と爽快。
          同時に、「また、同じ夢を見ていた」 というセリフの
          意味もわかり、大きなカタルシスに包まれる作品です。

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          「今年の漢字」 の2016年は 「金」、2017年は?

          2017.01.21 Saturday 23:31
          0

            毎年、その年を表す漢字一文字が決められますが、
            2016年は 「金」 でした。
            リオ・オリンピックや日本銀行のマイナス金利政策
            などから、この文字が選ばれたようです。
            私には全くご縁がありませんでしたが。。。
            時代にスルーされてしまいました。

             

            今年は、酉年ということもあって、何かと騒がしく、
            株価で言ったら乱高下しそうな相場となる傾向に
            あります。すでに、アメリカにその火種が生まれて
            世界中が騒がしくなりつつあります。

             

            これまでも、「今年の漢字」 では 「偽」「災」 と
            いったマイナスイメージな文字が選ばれることもあり、
            今年はせめて 「銀」 レベルの文字で落ち着いて
            くれることを祈っています。

             

            私としては、「恕(じょ)」 な年になってほしい。
            「恕」 とは、人を思いやる気持ち。
            西洋占星術では、魚座・海王星の時代で、他人への
            慈しみやボランティア精神に溢れた世界となって
            いくべき流れのはずなのに、どうも逆方向に向かって
            邁進してしまっているよう。

             

            そういえば、この 「恕」 という言葉を知ったのは、
            『菜根譚』 だったなと思い、ちょっと読み直して
            みたら、私にぴったりな単語を発見しました。

             

            それは漢字二文字の言葉で 「百忍」。
            家族が睦まじく暮らすためには、とにかく “忍”
            だという教えです。
            まさに介護は “忍” あるのみ。

             

            とくに我が家の爺さんは、ホームに入れたら
            返品されそうな我儘ぶりなので、「百忍」 ではなく
            「千忍」 必要かもしれません。

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            パラパラ映画のように心に映し出される 『小暮写眞館』

            2017.01.09 Monday 20:42
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              『火車』『模倣犯』 など、宮部みゆきさんの小説は、
              これまでも文庫化されるとひっそり読んでいました。
              ストーリー展開の緩急や、微妙な読後感の悪さが
              クセになる作品群だと思います。

               

              気のせいか、読んでる最中は先が気になるものの
              高揚感はないのに、時間が経つと再読したくなる
              時限爆弾的な “毒のある” 小説なのかもしれません。

               

              ところが、最近文庫化された 『小暮写眞館(I・II)』
              (新潮文庫)は、謎解きはあるものの、陰惨な事件と
              呼べるものはないものの、写っているはずのないモノが
              写っている写真の謎を追っていくことで、その背景に
              ある人間ドラマが明らかとなり、どこか温かみのある作品。

               

              1月・2月で2冊ずつ、全4巻発売されるようです。
              1巻は、写真の謎解き以前に、主人公・英一の家族関係や
              友人、彼らが写真館に住むことになった経緯など、
              小出しに紹介されていき、その設定カードを1枚1枚
              めくっていくだけで、十分にスリリング(笑)。

               

              「なぜ、この家族は花菱家なのに小暮写真館なの?」
              「英一という名前なのに、なぜ親は “花ちゃん” と
              呼んでいるの?」 といった小さな謎が解消していく
              面白さがあるので、読みやすさもGOODです。

               

              そして、写っているはずのないモノの調査については、
              あえて科学的な考察をスルーして、ソレが写り込んだ
              背景や人間関係のみにフィーチャーしていて、むやみに
              スピリチュアルな方向にいかないのも、これまで
              ありそうでなかった作品かもしれません。
              そのため、ヒューマンミステリーらしい作品として
              仕上がっており、最近読んだ宮部作品の中では好きかも?

              まだ、全4巻の内、2巻しか読んでいませんが…。

               

              英一のユニークな家族やそれぞれに個性的な友人、
              怪しげな行動をとる不動産屋の従業員・垣内女史や
              英一の死んでしまった妹・風子、写真館の店先に
              出るという元店主・小暮氏の謎が、2月刊行予定の
              3・4巻で解明されるのか楽しみです。

               

              3巻が 「カモメの名前」、4巻が 「線路の春」 と
              いうタイトルになっているので、内容は全く想像が
              つきませんが、少なくとも読後感は良い作品では
              ないかと思われます。

               

              といっても、東野圭吾さんの作品でも 『白夜行』、
              宮部みゆきさんの作品なら 『火車』 が好きなので、
              私にとって読後感が悪い作品、イコール嫌いな作品
              ではないんですけどね(笑)。

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              行く方向を見失った時の処方箋 『神様のカルテ』

              2016.12.13 Tuesday 04:49
              0

                夏目漱石の 「漱石アンドロイド」 がニュースで
                取り上げられており、テクノロジーに対する驚嘆より
                人工知能がどこまで進化してしまうのかという恐怖
                すら感じる今日この頃です。

                 

                そんな夏目漱石ですが、学生時代、前期が 『三四郎』
                『それから』『門』 の三部作を読んで、そこから
                漱石の女性観をまとめよという課題で、後期がまた
                『彼岸過迄』『行人』『こころ』 の後期三部作を
                読んで、漱石の生死観をまとめよという課題だった
                こともあり、“無理やり読まされた” 感が強くて
                未だにあまり好きとは言えません。

                 

                神様のカルテ

                 

                なので、漱石についてはここまでにして、漱石の
                『草枕』 を愛読書という主人公が、長野県松本辺りの
                病院で奮闘する 『神様のカルテ』(夏川草介著、
                小学館刊)について。
                私は単行本の時に読み、そのまま文庫に買い替えない
                数少ない “保存本” として時々読みます。

                 

                最近、大学病院が舞台の 『ドクターX』 も放送
                されており、それと対照的な “町の総合医院” の
                リアルな現状が新鮮な気もします。

                 

                書籍がベストセラーになったこともあり、櫻井翔さんと
                宮崎あおいさん主演の映画にもなったので、読んだ
                人も多いかと思われます。

                 

                と言っても、私は映画の方は観ていません。

                なぜなら、主人公が夏目漱石好きという設定なことも
                あり、語り口調がやや古めかしく、その文体自体が
                安曇野の風景にマッチしていてイメージが膨らみ、
                自分なりの風景が書籍の段階で構築されてしまった
                ので、それを壊したくないから。

                 

                登場人物も夏目漱石の 『坊ちゃん』 よろしく、
                「大狸先生」「古狐先生」「男爵様」「学士殿」
                といった愛称でユーモアたっぷりに表現されており、
                文体も簡潔で大変読みやすいのも特長です。

                 

                また、患者さんの姓が明科、豊科、安曇といった
                松本平周辺の名がついているのも、親戚の半分が
                松本周辺に住む私にとっては親しみを覚えるのです。

                 

                同じアパートに暮らす、売れない絵描き 「男爵様」、
                博士課程歴の長い 「学士殿」、ややコミュ障を自覚し
                大学病院の医局を嫌い(ドクターX?)、高齢者の
                死を繰り返し見送る主人公との関係と距離感が
                どことなくネガティブで心地よく、「学士殿」 との
                別れのシーンは私の中にそのイメージが映像となって
                出来上がっています。

                 

                一方で、彼が務めている病院のメンバーは現実的で、
                人間関係においても積極的かつ個性的な面々で
                そちらもまた魅力的。

                 

                夏目漱石の 『草枕』 冒頭にある有名な一節、
                「智に働けば角がたつ、情に棹されば流される。
                意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい」
                という文が、現代社会に至ってもまさに真理であると
                毎度実感させられています。

                 

                病院が舞台なので、当然、患者さんの死に関わる
                内容ではありますが、読後感は温かみが心に余韻として

                残る名作です。また、自分自身が外的・内的要因から
                どっちに向かってよいか、思考が停止してしまった
                時に読むと、頭の中の問題が多少整理される気がします。

                 

                第1巻の 「世の中はこうやって回っているのだ。そして
                回り続けて、自分がどっちを向いているのかわからなく
                なっているのが、今の世間というものだ。こういう時、
                自分だけ回るのをやめると世人からは変人扱いされる。
                別に変人扱いされたところで私はなんら痛痒を感じないが、
                細君には迷惑をかけたくないので、とりあえず一緒に
                回ることにしている。きっと世のほとんどの人が(中略)
                いろんな不満や不安をかかえながら、ぐるぐるぐるぐる
                やっている。」 は、いい得て妙だと思うのです。
                ぐるぐるぐるぐる…。はぁ、スッキリした。

                category:書籍 | by:まるたん | - | - | -

                郷愁漂う写真集 『さようなら国鉄』

                2016.12.10 Saturday 23:13
                0

                  年末大掃除の一環として、天袋の奥まで本格的に
                  探っていたら、なんと私の部屋の天袋に詰め込んだ
                  クマたちの奥にひっそりと何冊かの本が残っていました。

                   

                  別冊山と渓谷 『ありがとう、そして…さようなら国鉄』。
                  1987年(昭和62年)3月発行。
                  オールカラーで、ちょっとお高い1500円でございます。

                   

                  確かに山と渓谷社の本は、軽い登山やハイキング用に
                  何冊か買った覚えはありますが、鉄道は記憶にございません。

                   

                  旅先で鉄道の写真などを撮ったり、最近はラッピング
                  電車なども撮りますが、基本、鉄ちゃんじゃないので
                  腑に落ちません。

                   

                  でも、パラパラと見ていたら、すでに廃線なった路線、
                  民営化で廃止となる路線、青函航路など、余すところなく
                  当時の車両や、その電車が走っている風景が、その
                  地域らしい風景と共に撮られていて、写真1点1点に
                  「この路線のベストアングルはココ!」 といったような
                  撮影者の “鉄道愛” が感じられるのでした。

                   

                  定番ですが、御茶ノ水駅の総武線・中央線、その奥に
                  丸の内線が走っている写真は好きかも?
                  今よりもグリーンが濃い103系山手線も懐かしい記憶。

                   

                  各駅の昔の風景が写っている古写真特集や、鉄道唱歌
                  66番まで、さらには付録 「国鉄全線ジャンボマップ」
                  も付いていて、国鉄の歴史的記録を網羅した一冊と
                  なっていました。

                   

                  丸いおめめの東海道新幹線の雄姿に「速い! 速い!
                  東海道線のエースは日本が世界に誇る新幹線」 と
                  キャプションが入っている一方で、主に北海道の
                  石北本線や釧網本線、士幌線などの蒸気機関車には
                  郷愁が感じられます。

                   

                  映画 『鉄道員(ぽっぽや)』 のロケ地となった
                  根室線・幾寅駅や、同じく高倉健さん主演だった
                  『駅 STATION』 の留萌線も廃線となるようで、
                  どういう状況と心境から購入した本なのかは不明
                  ですが、鉄道の歴史を語る一冊として今後も保管
                  したおくことにしました。

                   

                  鉄道に興味がない人でも、日本全国の特徴的な
                  風景や、おそらく一番その路線が美しく見える
                  季節での写真が散りばめられているので、
                  風景や当時の生活感も伝わってくる写真集として
                  オススメの一冊です。

                  category:書籍 | by:まるたん | - | - | -

                  ライトに 『上石神井さよならレボリューション』

                  2016.11.17 Thursday 04:54
                  0

                    漫画の舞台にはなるものの、ほとんど小説の
                    タイトルにはならない西武戦沿線。

                     

                    『上石神井さよならレボリューション』(長沢樹著、
                    集英社文庫)は、そうした不遇な西武戦沿線を
                    舞台にした青春ミステリー。

                     

                    5本の短編が入っており、タイトルの西武新宿線駅
                    だけでなく、西武国分寺線など、西武線沿線での
                    野鳥撮影を行う中で出会った小さな事件を解明する
                    ストーリーです。

                     

                    全て、何かが “消失” したり、“消失” と錯覚
                    させられる “消失” テーマで、現場の図解入り。

                     

                    推理物としてはライトな内容ですが、登場人物が
                    それぞれに個性豊かで、そうした学園生活や生物部が
                    描かれていて、手軽に読めます。

                     

                    生物部と言っても、野鳥観察&撮影がメインなので
                    武蔵野の自然を生かしている作品とも言えましょう。

                     

                    それぞれ沿線でも舞台となる場所は異なり、1本は
                    神奈川県が舞台のものもあるのですが、タイトルに
                    上石神井を選んだのは、おそらく彼らの学校が
                    上石神井にあるという設定だからかと思われます。
                    リアル上石神井近くには、早大学院(男子校)しか
                    ないけどね(笑)。

                     

                    現在、続編も書かれているようですが、タイトルが
                    どうなるのが気になるところです。

                    category:書籍 | by:まるたん | - | - | -

                    教科書掲載の名作 『一切れのパン』 でも記憶多々

                    2016.09.28 Wednesday 23:10
                    0

                      昨日のブログで 『一切れのパン』 のことに触れた割に、
                      覚えていたのは、神父さんだかがくれたのがパンではなく、
                      実は木片だったという結末のみ。

                       

                      国語の教科書に載っていて、かなり感動した覚えがある
                      のですが、詳細は微妙に曖昧でした。

                       

                      たしか、戦乱の中、逃亡中の主人公が神父さんだったか、
                      牧師さんを助けて、その人から逃亡中で空腹になったら
                      このパンを食べなさいと、布に包んだ固いパンをもらい、
                      苦しい時も 「食べ物はあるから」 という安心感から
                      パンを食べることはせず、頑張って逃げ切り、最後に
                      包みを開けてみたら木片だったという内容だったような。

                       

                      そこで、ネットチェックしてみたら、やはりこの作品に
                      感動して、よく覚えているという人たちが意外と多い
                      ことを知りました。

                       

                      パンという言葉があったせいか、勝手にキリスト教の
                      神父か牧師と思い込んでいましたが、戦乱のハンガリーが
                      舞台となっていることから、恩人はユダヤ人のラビで、
                      さらに主人公が彼を助けたのではなく、彼がユダヤ人
                      だということを黙っていてあげたという展開でした。

                      宗教自体が丸ごと違ってお〜る!!!

                       

                      どうやら、『ウイリアム・テル』 同様、今回は
                      『レ・ミゼラブル』 と混在したストーリーを脳内で
                      捏造していたようです。

                       

                      う〜ん、「捏造」 と言ってしまうとネガティブワードに
                      なってしまうので、「アレンジ」 と呼ぶことにします。
                      自己欺瞞でもなんでも、それでいいのだ!

                       

                      え? そんなんで取材の内容は大丈夫かって?

                      もちろん、ノープロブレム!

                      ICレコーダー様様がありますもの。

                      結構、聞き直してみると、メモだけで書いたベタ打ちと

                      内容違ってるんだよね、はっはっは!

                      ICレコーダー様がある限り、取材情報はそこそこ正確な

                      記事に仕上げられているようです。開き直りっ!


                      【関連記事】
                      ◇白い風船のように消えた空想力
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                      ◇『掌の小説』⇒桜⇒『BOSSのCM』
                      http://nureinmal.jugem.jp/?eid=511
                      ◇『ウイリアム・テル』 と 『おやゆび姫』
                      http://nureinmal.jugem.jp/?eid=2930

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